プロが教えるYouTube広告のターゲティング方法|広告効果を高める3つのコツ

公開日:2023.11.07

「YouTube広告のターゲティングの仕組みが分からない……」
「どんなターゲティング設定をすれば、YouTube広告の効果が高まるの?」

ブランド認知の向上や問い合わせ獲得など、さまざまな目的から動画広告を検討している方も多いでしょう。中でも、利用者数の多いYouTube広告に出稿すれば、大きな広告効果が期待できます。

その肝となるのが「ターゲティング」。

理想とするターゲットに広告を配信できなければ、広告費用が無駄になってしまいます。そこで、この記事では、YouTube広告を多数手がける株式会社J・Gripマーケティングが、以下のポイントについて詳しく解説していきます。

  • YouTube広告のターゲティングの仕組み
  • 【一覧】YouTube広告で設定できるターゲティングの種類
  • 【具体事例】YouTube広告の効果的なターゲティング方法
  • YouTube広告の効果を高めるターゲティング3つのコツ

ターゲティングを最適化して、YouTube広告の効果を高めたい方は参考にしてみてください。

YouTube広告のターゲティングはGoogle広告と同じ

2006年10月、YouTubeはGoogleに買収(※1)されたため、YouTube広告はGoogle広告と同じ管理画面で設定を行います。そのため、Google広告で設定できるターゲティングは、YouTube広告でも設定可能です。GDN(Googleディスプレイネットワーク)など、他のGoogle広告を利用したことがある場合は、ターゲティングに関しては同じと考えて問題ありません。

そもそもYouTube広告とは?詳しくはこちら

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更新日:2023.12.29

(※1)参照:メディアフォーカス | NHK放送文化研究所

【一覧】YouTube広告で設定できるターゲティングの種類

YouTube広告で設定できるターゲティングには、大きく以下の2種類あります。

  • オーディエンスターゲティング
  • コンテンツターゲティング

YouTube広告は、ターゲティングの設定次第で効果が大きく変わります。それぞれの特徴を理解して、うまく使いこなせるようにしましょう。

オーディエンスターゲティング

Google広告でいう「オーディエンス」とは、特定の興味や関心、意図、ユーザー属性を持つとGoogleが推定したユーザーグループのこと。つまり、オーディエンスターゲティングとは”人”をターゲットにして、広告を配信する仕組みです。

たとえばスポーツ・ショッピング・健康など、特定のトピックに興味関心を持っているユーザーに絞って広告を配信したい場合は「オーディエンスターゲティング」の活用がおすすめです。

YouTube広告で設定できるオーディエンスターゲティングの種類は、以下の5種類。

ターゲティングの種類 詳細
ユーザー属性グループ 年齢や性別、子供の有無、世帯収入などのユーザー属性。
詳しいユーザー属性 最終学歴や住宅所有状況、配偶者の有無など、より詳しいユーザー属性。
興味 / 関心 特定のカテゴリーに興味関心を持っているユーザー。YouTube広告では、以下5種類が設定可能。
・アフィニティセグメント(※2)
・カスタムアフィニティセグメント
・ライフイベント
・購買意向の強いセグメント
・カスタムセグメント
データセグメント Google広告アカウントとリンクされたYouTubeチャンネルの視聴履歴や、ウェブサイトの訪問履歴などをもとに広告を配信。
カスタマーマッチ オンラインやオフラインの自社データ(顧客データ)を活用して、ユーザーリストを作成。

以前までは、作成したオーディエンスリストに似た属性のユーザーにリーチできる「類似セグメント」の使用も可能でしたが、2023年8月31日に削除されたため、現在は使用できません。そのため「データセグメント」や「カスタマーマッチ」で、リマーケティングリスト(※3)やユーザーリストを作成しても「類似セグメント」を作成することはできないので注意しましょう。

また、数年前までは興味関心や購買意向の強いユーザーにリーチする「カスタムインテント」というターゲティングもありましたが、今では「カスタムアフィニティセグメント」に統合されたので、使用はできません。従来のインテント系ターゲティングを利用したい場合は、後述する「興味/関心」の購買意向の強いセグメントからカテゴリーを選択するようにしましょう。

(※2)アフィニティは「親和性」という意味を持ち、Google広告では特定の興味関心を持っているユーザーを指す。
(※3)特定のウェブサイトに訪問したユーザーに、広告を配信する手法。
参照:動画キャンペーンのターゲティングについて – YouTube ヘルプ

ユーザー属性グループ

YouTube広告で設定できるユーザー属性グループは、以下の4項目です。

  • 性別
  • 年齢
  • 子供の有無
  • 世帯年収

広告を配信したいユーザー属性にチェックボックスを付けて設定を行います。ただし、年齢の選択肢は「18~24才」「25~34才」「35~44才」「45~54才」「55~64才」「65才以上」です。単純に20代や30代というターゲティング設定はできないので注意しましょう。

詳しいユーザー属性

詳しいユーザー属性は、先述したユーザー属性をより細かくしたものです。設定できる項目は、以下の5項目です。

  • 子供の有無と年齢
  • 配偶者の有無
  • 教育
  • 住宅所有状況
  • 就業状況

「配偶者の有無」では独身・交際中・既婚が、「教育」では最終学歴を選択できます。また「就業状況」では、現在勤めている業種などを選択できるので、業界を絞ったターゲティングも可能です。

興味 / 関心

興味/関心には、5種類の設定があります。

ターゲティングの種類 詳細
アフィニティセグメント 特定のトピックにすでに強い関心を持っているユーザーに広告を配信できる。
カスタムアフィニティセグメント Google広告が用意したカテゴリーではなく、自分でキーワードを設定してアフィニティセグメントを作成する方法。
ライフイベント 引っ越し、結婚など、人生の節目となるイベントを迎えているユーザーに広告を配信できる。
購買意向の強いセグメント 広告を配信する商材に似ている商品を調べている、または購入しようとしているユーザーに広告を配信できる。
カスタムセグメント キーワードやURL、アプリを入力することで、自分でセグメントを作成する方法。

【アフィニティセグメント】

アフィニティセグメントでは、特定のトピックに興味関心を持っているユーザーに広告を配信できます。YouTube広告で設定できるアフィニティセグメントのカテゴリーは、以下のとおりです。

・スポーツ、フィットネス
・テクノロジー
・ニュース、政治
・フード、ダイニング
・メディア、エンターテイメント
・ライフスタイル、趣味
・乗り物、交通機関
・家庭、園芸
・旅行
・美容、健康
・買い物好き
・銀行、金融

※2023年10月現在

ここでは、アフィニティセグメントの大カテゴリーのみを紹介しましたが、本来は中カテゴリー、小カテゴリーまであるので、よりピンポイントなターゲティングも可能です。

【カスタムアフィニティセグメント】

YouTube広告を配信する際、アフィニティセグメントに理想とするセグメントがない可能性があります。その際は、自分でキーワードを入力して、アフィニティセグメントを作成することが可能です。カスタムアフィニティセグメントの作成手順は、以下のとおりです。

手順1:Google広告の管理画面の上段「ツールと設定」から「オーディエンスマネージャー」を選択

手順2:カスタムセグメントを選択し「+」をクリック

手順3:セグメント名を入力し、希望するキーワードを入力。このとき「これらのいずれかの興味 / 関心や購買意向を持つユーザー」を選択する。

右側にオーディエンスサイズが表示されるので、少な過ぎる場合は、キーワードを追加・変更するなどの対応をしましょう。

【ライフイベント】

ライフイベントを設定することで、人生の節目を迎えているユーザーに広告を配信できます。YouTube広告で設定できるライフイベントは、以下のとおりです。

・マイホームの購入
・大学卒
・定年退職
・引越し
・新しいペット
・結婚
・自宅のリフォーム
・起業
・転職

※2023年10月現在

ライフイベントは、それぞれの項目で2通りの選択肢があります。たとえば「結婚」の場合は「最近結婚した」「結婚予定」の過去と未来で2通りの選択が可能です。広告を配信したいターゲットに合わせて、うまく使い分けましょう。

【購買意向の強いセグメント】

購買意向の強いセグメントとは、広告を配信する商材に似ている商品を調べている、または購入しようとしているユーザーグループのことです。商品購入までの段階が進んでいるため、アフィニティセグメントよりもコンバージョン(※4)を獲得しやすいのが特徴です。YouTube広告で設定できる購買意向の強いセグメントは、以下のとおりです。

・アパレル、アクセサリ
・アート、工芸用品
・イベントのチケット
・ギフト、行事
・コンピュータ、周辺機器
・スポーツ、フィットネス
・ソフトウェア
・デートサービス
・ビジネスサービス
・ビジネス、産業向けの関連商品
・メディア、エンターテイメント
・不動産
・季節的な買い物
・家庭、園芸
・家電
・就業状況
・幼児、子供向け製品
・教育
・旅行
・楽器、音楽の関連用品
・美容、パーソナルケア
・自動車、乗り物
・通信
・金融サービス
・食べ物

※2023年10月現在

(※4)商品購入、サービス導入などの成果を指す。

【カスタムセグメント】

カスタムセグメントは、キーワードやURL、アプリを入力することで、自分でセグメントを作成する方法です。作成方法は、カスタムアフィニティセグメントとほとんど同じで、手順3で「Googleでこれらのいずれかのキーワードを検索したユーザー」を選択します。また、URLやアプリを入力することで、それと同様のウェブサイトやアプリを利用しているユーザーに広告を配信できるようになります。

カスタムセグメントは、YouTube広告に限らず、Google広告で効果を高めるために重要な手法のひとつなので、覚えておくのがおすすめです。

データセグメント

データセグメントというとわかりにくいですが、要はリマーケティングなどのユーザーリストのことです。YouTube広告で設定できるデータセグメントは、以下の3種類です。

  • ウェブサイトを訪れたユーザー
  • アプリユーザー
  • YouTubeユーザー

特定のYouTubeチャンネルやアプリユーザーのリストを作成して広告を配信できるため、興味関心や購買意向の強いユーザーにリーチできます。これらは、動画リマーケティングやアプリリマーケティングと呼ばれることもあります。また、ウェブサイトを訪れたユーザーリスト(リマーケティングリスト)を利用する場合は、特定のウェブサイトにグローバルサイトタグ(※5)を設置する必要があるので注意しましょう。

(※5)Googleが提供する補完タグで、コンバージョン計測などに必要なタグ。ウェブサイト内の全ページに設置する必要があります。

カスタマーマッチ

カスタマーマッチとは、自社が保有する顧客データを活用したターゲティング手法のことです。顧客のメールアドレスや電話番号などのデータファイルをGoogle広告にアップロードすることで、Googleユーザーと照合され、カスタムセグメントを作成できます。

カスタマーマッチは、既存顧客に対して再アプローチできる、類似ユーザーを発見できるなどのメリットがあります。

コンテンツターゲティング

オーディエンスターゲティングは”人”をターゲティングに広告を配信する手法ですが、コンテンツターゲティングは”コンテンツ”に対して広告を表示する手法です。

たとえばBtoB商材など、特定のウェブサイトやYouTube動画内に広告を配信するのが効果的な場合は「コンテンツターゲティング」を活用するのがおすすめです。

YouTube広告で設定できるコンテンツターゲティングの種類は、以下のとおりです。

ターゲティングの種類 詳細
プレースメント 特定のYouTubeチャンネル、動画、アプリ、ウェブサイトを指定することで、その場所に広告を表示できる。
トピック YouTubeとGoogleディスプレイネットワーク上にある特定のトピックに関連する場所に広告を表示できる。
キーワード 指定したキーワードに基づいて、YouTube動画、YouTubeチャンネル、ユーザーが関心を持ちそうなウェブサイトに広告を表示できる。
デバイス 広告を表示するデバイスを指定できる。

ただし認知拡大だけでなく、購入などのコンバージョンを促進するYouTube広告(TrueViewアクション広告)に限り、コンテンツターゲティングは設定できなくなりました。TrueViewアクション広告を検討している場合は、注意しましょう。

参照:動画キャンペーンのターゲティングについて – YouTube ヘルプ

プレースメント

プレースメントとは、広告の配信場所を指します。特定のURLや動画を指定することで、そのコンテンツのみに広告を配信できます。設定できるプレースメントは、以下のとおりです。

  • YouTubeチャンネル
  • YouTube動画
  • Googleディスプレイネットワーク上のウェブサイト
  • Googleディスプレイネットワーク上のアプリ

たとえば、特定のYouTube動画をプレースメントに指定すると、指定された動画内にのみ、広告が表示されるという仕組みです。商材に適したプレースメントを指定すると、ピンポイントでターゲットに広告を配信できます。ただし、指定されたプレースメントにしか広告は配信されません。場合によっては、広告がほとんど表示されなくなる可能性もあるので、どのプレースメントを選択するかは十分注意しましょう。

トピック

トピックを指定することで、特定のテーマに関するコンテンツに広告を表示できます。YouTube広告で設定できるトピックは、以下のとおりです。

・アート、エンターテインメント
・インターネット、通信
・オンラインコミュニティ
・ゲーム
・コンピュータ、電化製品
・ショッピング
・スポーツ
・ニュース
・ビジネス、産業
・フード、ドリンク
・ペット、動物
・不動産
・世界の国々
・人々、社会
・仕事、教育
・住居、庭
・健康
・旅行、交通
・書籍、文学
・法律、行政
・科学
・美容、フィットネス
・自動車
・資料
・趣味、レジャー
・金融

※2023年10月現在

キーワード

特定のキーワードを指定することで、そのキーワードに関連するコンテンツ(YouTube動画、YouTubeチャンネル、ウェブサイト)に広告を配信できます。

YouTube広告におけるキーワードターゲティングは、特定のキーワードで検索したユーザーではなく、指定されたキーワードに「関連する」コンテンツに広告が表示されます。検索連動型広告とは仕組みが異なるので注意しましょう。

デバイス

YouTube広告で設定できるデバイスの項目は、以下のとおりです。

  • パソコン
  • モバイル
  • タブレット
  • テレビ画面

たとえば

  • BtoC商材であれば、モバイルのみに配信する
  • ファミリー層をターゲットにしたいならテレビ画面に配信する

など、商材やターゲットに合わせてデバイスを設定しましょう。

【具体事例】YouTube広告の効果的なターゲティング方法

YouTube広告には、さまざまなターゲティングの種類があります。しかし結局、自社商品やサービスにはどんなターゲティングが効果的なのか、選択肢が多すぎて悩みますよね。

ここからは、具体的な目的・サービスなどを事例に、YouTube広告の効果的なターゲティング事例をご紹介します。

オーディエンスターゲティングが効果的な事例

YouTube広告のオーディエンスターゲティングは「認知」「検討」「行動」すべての段階のユーザーに効果的です。

 

●認知目的

自社サービスや商品を多くの人に知ってもらいたい「認知目的」の場合、以下のオーディエンスターゲティングが効果的です。

  • ユーザー属性グループ
  • 詳しいユーザー属性
  • アフィニティセグメント(興味/関心)
  • カスタムアフィニティセグメント(興味/関心)

「アフィニティセグメント」や「カスタムアフィニティセグメント」を使用することで、特定のジャンルに興味を持っているユーザーに広告を配信できます。すでに、自社サービスや商品のジャンルに興味を持っているため、認知拡大につながりやすいでしょう。よりピンポイントに広告を配信したい場合は「ユーザー属性グループ」や「詳しいユーザー属性」を組み合わせるのがおすすめです。

 

●検討目的

自社サービスや商品を検討してほしい「検討目的」の場合、以下のオーディエンスターゲティングが効果的です。

  • ライフイベント
  • 購買意向の強いセグメント
  • リマーケティング(データセグメント)

「ライフイベント」などの人生のターニングポイントを迎えているユーザーに広告を配信できます。たとえば、子供用品やファミリー向け商材の場合「最近結婚した」「結婚予定」などのユーザーに広告を配信すれば、比較検討の候補に挙がりやすいでしょう。

また「購買意向の強いセグメント」など、特定のジャンルの商品やサービスを調べているユーザーに広告を配信することで、高い広告効果が期待できます。

 

●行動目的

実際に、サービスの購入や導入に進んでほしい「行動目的」の場合、以下のオーディエンスターゲティングが効果的です。

  • 購買意向の強いセグメント
  • リマーケティング(データセグメント)
  • カスタマーマッチ

「購買意向の強いセグメント」や「リマーケティング」などは、行動目的でも効果的です。しかし、もっとも効果が期待できるのは、顧客情報をデータ化した「カスタマーマッチ」です。自社サービスや商品を購入した顧客に近しいユーザーに広告を配信できるので、コンバージョンなどの行動につながりやすいでしょう。

コンテンツターゲティングが効果的な事例

YouTube広告のコンテンツターゲティングは、広告を配信したい「コンテンツ」が決まっている場合に有効です。とくに、効果的なのは以下のサービスや商材です。

  • 人材業界
  • BtoB商材

たとえば、転職エージェントなどの人材業界の広告を配信したい場合、まっさきに思い浮かぶのは「転職」や「面接対策」関連のYouTubeチャンネルです。これらのコンテンツに広告を配信することで、高いコンバージョン効果が期待できます。BtoB商材も同様に、経営者や担当者がよく見るコンテンツは限られてきます。

コンテンツターゲティングは「コンテンツ」に対して広告を配信するターゲティングですが、その先にターゲットユーザーがいることを忘れてはいけません。ターゲットユーザーが普段どのようなコンテンツを見ているか考えて、ターゲティング設定を行うことが重要です。

またユーザー属性グループ」や「詳しいユーザー属性」などのオーディエンスターゲティングと組み合わせることで、より正確なターゲティングも可能です。

ただし、コンテンツターゲティングは、機会損失の多いターゲティングです。「どうしてもこのコンテンツに広告を出したい」などのこだわりがない場合は、使用を控えることをおすすめします。

YouTube広告の効果を高めるターゲティング3つのコツ

YouTube広告の効果を高めるターゲティングのコツは、以下の3つです。

  1. ターゲットを絞り過ぎない
  2. 適度なフリークエンシーを設定する
  3. 異なるターゲティングで効果検証を実施する

ただ単純にターゲティング設定を行えばいいというわけではなく、効果を高めるためにはちょっとしたコツが必要なので、ここで紹介します。

1. ターゲットを絞り過ぎない

詳細なターゲット設定は、広告効果を高める非常に重要なことですが、絞り過ぎには注意しましょう。Google広告の最適化(※6)が回らなくなるだけでなく、機会損失を生む可能性もあります。とくに「プレースメント」「トピック」「キーワード」などのコンテンツターゲティングは、ターゲットを絞り過ぎてしまう可能性があるので、設定する際は注意が必要です。

(※6)目標とする成果を出すために、Google広告の機械学習が進むこと。

2. 適度なフリークエンシーを設定する

フリークエンシーとは「広告を表示する頻度」のことで、YouTube広告の運用ではとても重要な指標です。フリークエンシーが多いと、同じユーザーに何回も広告が表示され、逆にフリークエンシーが少ないと、ブランド認知まで至らない可能性があります。YouTube広告の運用では、このフリークエンシーの調整を行うことで、高い広告効果が期待できます。

YouTube広告で設定できるフリークエンシーは、以下のとおりです。

  • インプレッション(※7)の発生頻度に上限を設定する
  • 視聴の発生頻度に上限を設定する

たとえば、インプレッションの発生頻度に上限を設定すると、1日に表示される広告の回数などを制限することが可能です。商材やターゲットに合わせて、適度なフリークエンシーを設定するようにしましょう。

(※7)広告が表示される回数のこと。

3. 異なるターゲティングで効果検証を実施する

YouTube広告では、異なるターゲティングで効果検証を行いましょう。ターゲティングの効果検証を行う場合は、広告グループを分けるのがおすすめです。

例)YouTube広告の内容は同じ

  • 広告グループA:アフィニティセグメント(テクノロジー)
  • 広告グループB:データセグメント(自社サイトのリマーケティング)

ターゲティングごとに広告グループを作成することで、それぞれの数値を確認できるので、効果検証がしやすくなります。たとえば上記の場合は、

  • テクノロジー系のトピックに興味関心を持っているユーザー
  • 自社サイトを訪れたことのあるユーザー

どちらのユーザーにYouTube広告を配信した方が効果があるのか、検証できます。YouTube広告では、ターゲティングの設定がとても重要です。異なるターゲティングで効果検証を行うことで、もっとも効果の高いターゲティングを見つけましょう。

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まとめ

YouTube広告で設定できるターゲティングには、以下のような種類があります。

  • オーディエンスターゲティングは「人」
  • コンテンツターゲティングは「コンテンツ」

に対して広告を配信したいときに役立ちます。

たとえばスポーツ・ショッピング・健康など、特定のトピックに興味関心を持っているユーザーに絞って広告を配信したい場合は「オーディエンスターゲティング」を活用するのがおすすめです。

一方、人材サービスやBtoB商材など、特定のウェブサイトやYouTube動画内に広告を配信するのが効果的な場合は「コンテンツターゲティング」を活用するのがベストです。ただし、コンテンツターゲティングは機会損失も多いので、ターゲットユーザーがよく見るコンテンツを精査したうえで活用しましょう。

また、YouTube広告の効果を最大限に高めるには3つのコツがあります。

  1. ターゲットを絞り過ぎない
  2. 適度なフリークエンシーを設定する
  3. 異なるターゲティングで効果検証を実施する

「ターゲットは絞った方が効果は出る」と思うかもしれませんが、絞り過ぎには注意しましょう。Google広告の最適化が回らなくなるだけでなく、機会損失を生む可能性もあります。また、フリークエンシー(広告の表示頻度)の設定異なるターゲティングでの効果検証なども重要です。

YouTube広告の運用はこういった細かいことにも注意しなければ、思うような効果はでません。もし、自社での運用が難しい場合は、広告代理店などのプロに相談するのも選択肢のひとつでしょう。

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株式会社J・Gripマーケティングでは、大手企業から中小企業までの数多くの実績をもとにお客様の目標達成に貢献したいと考えております。YouTube広告についてお悩みの場合は、お気軽にご相談ください。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

Web集客・制作分野におけるブランディング・コンサルティング・マーケティングのプロフェッショナル。効果的でありながらWeb集客の本質に関する情報を、専門的にかつ分かりやすく紹介いたします。

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