6大SNS広告の種類について特徴や費用、運用のコツまでプロが詳しく解説
現在国内でSNSを利用する人は、ますます増加しています。
その中でもX(旧Twitter)・Facebook・Instagram・TikTok・YouTube・LINEは利用者が多く、6大SNSと呼ばれています。
これからSNS広告を始めようと検討しているマーケティング担当の中には、これだけ広告の種類があるので
- どの媒体のSNS広告を選んだらいいのだろう
- 自社の商品やサービスに合っているSNS広告はどれだろう
- それぞれの広告予算はどれくらい考えておけばいい?
といった疑問をもっているもっている方も多いのではないでしょうか。
今回はこの6大SNS広告の種類ごとの特徴や、費用・どのSNS広告を選ぶべきかについて詳しく紹介します。
この記事を最後まで読んでいただくことで、それぞれの特徴がわかるだけでなく、自社に合っているSNS広告はどれかを判断できるようになります。
SNS広告の基本的な特徴
SNS広告には媒体ごとの特徴がありますが、基本的にどのSNS広告にも共通する特徴があります。
SNS広告の目的
まず知っておきたいのは、SNS広告が何のために使われるのかという「目的」です。
SNS広告の目的は下記のとおり、さまざまなものがあります。
- 認知拡大
- ファンの育成
- ブランド好意度の向上
- 購入意向の向上
など
SNS広告は、ユーザーの興味や行動履歴などに基づいてターゲティングできるため、効果的にメッセージを伝えられるという特徴があります。
そのため、どのSNS広告を選ぶかという基準はこうしたターゲットを明確にしていく必要があるのです。
SNS広告とリスティング広告の違い
SNS広告とリスティング広告の大きな違いは、対象となるユーザー層の違いです。
リスティング広告は、検索エンジンでキーワードを入力したユーザーに対して表示される広告です。
既に悩みやニーズを自覚しているユーザーに対して、解決策を提供できます。
一方、SNS広告は「潜在層」と呼ばれる、まだ悩みやニーズを自覚していないユーザーに対して、認知の入り口を広げることができます。
引用:Instagram、発見タブにおける広告の提供開始を発表|Meta
SNS広告は、リスティング広告ではリーチできない層(潜在層)にもアプローチできることで、広告効果の最大化につながります。
SNS広告とSNS投稿の違い
SNS広告とSNS投稿の違いは、広告配信の範囲の違いです。
SNS投稿とは、自社のSNSアカウントから発信するコンテンツのことで、フォロワーに対して無料で配信できます。
ファンとの関係性を深めることや、ブランドイメージを高めることに有効です。
一方、SNS広告は、フォロワー以外のユーザーに対しても広告配信できるため、新規のファンを獲得することや購買につなげることに有効です。
SNS広告とSNS投稿はそれぞれ異なる目的と効果を持つので、バランスよく活用することが重要です。
以下では6大SNSの媒体ごとの広告の特徴について詳しく解説していきます。
1.X(旧Twitter)広告の特徴
X(旧Twitter)広告は、140文字以内の広告文を出すタイプの広告です。
国内のユーザー数は4,500万人以上で、メインのユーザー層は10〜30代と若い世代に人気があります。
匿名で投稿できるため、気軽に発信しやすい媒体として全世代の45.3%で利用されています。
また、バズるとユーザーが自発的に拡散してくれる、二次的な拡散が見込めるところが特徴です。
これらのユーザーのアクションには広告費がかからないため、広告によっては高い費用対効果も期待できます。
X(旧Twitter)広告は、広告にも「いいね」やリツイートのアクションが可能です。
メイン層が10〜30代のため、「おもしろい」「インパクトがある」内容がバズる傾向が高いです。
そのため、X(旧Twitter)広告は若い世代をターゲットとしている商品やサービスを効果的にアピールしたいときに向いています。
思わず拡散したくなるような広告を配信して、意図的にバズることを狙っていくのもおすすめです。
X(旧Twitter)広告の5つの種類
X(旧Twitter)広告には、以下の5種類があります。
プロモ広告
通常のツイートと同じように、タイムライン上に表示される広告です。
「いいね」やリツイートや返信などのアクションも行えます。
テキスト、画像、動画、カルーセル、モーメントの5種類のサブカテゴリーに分類されています。
ダイナミック商品広告
画像引用元:新登場: 成果と関連性をさらに向上させるパフォーマンス広告ソリューション
ダイナミック商品広告は、ユーザーの行動履歴をもとに広告を追尾する、リターゲティングが可能な商品広告です。
興味関心がある見込み顧客にターゲティングすることができるという特徴があります。
コレクション広告
画像引用元:新しい広告フォーマットをテストしています
コレクション広告は、スワイプをせずにすべての商品画像を1つの画面で確認できる広告です。
メインのヒーロー画像を1つと、その下に小さなサムネイル画像を表示します。
Xテイクオーバー
画像引用元:テイクオーバー広告
Xテイクオーバーは、タイムラインや 「話題を検索」タブの上に広告を表示できます。
ブランド広告を1日の最初の広告として表示したり、トレンドと連動して広告を表示させたりするなど、リーチを拡大したいときに使用します。
X(旧Twitter)広告の費用
X(旧Twitter)広告は、最低出稿金額がありません。
そのため、少額で出稿することが可能なので、いきなり高額な広告費用をかけたくない場合にも向いています。
X(旧Twitter)広告の課金形式と費用相場は次のとおりです。
インプレッション課金
広告の表示が1,000回されるたびに課金されます。
1,000インプレッションあたりの費用相場は、300〜600円程度です。
エンゲージメント課金
「いいね」やリツイートといった、広告に対してユーザーがアクションを起こした場合に課金されます。
1エンゲージメントあたりの費用相場は、30円〜100円程度です。
フォロワー課金
広告を経由してアカウントがフォローされると課金されます。
1フォローあたりの費用相場は、30〜100円程度です。
クリック課金
広告がクリックされたときに課金が発生します。
1クリックあたりの費用相場は、15〜200円程度です。
動画再生課金
広告に掲載した動画が2秒間再生される、または全画面表示をされた場合に課金されます。
1再生あたりの費用相場は、3〜15円程度です。
X(旧Twitter)広告のポイント
X(旧Twitter)広告は、ターゲット設定の自由度が高いため、積極的に利用するのがおすすめです。
特定アカウントのフォロワー、特定キーワードをつぶやいた人など、X(Twitter)広告ならではのターゲティングを自社のターゲットに合わせて上手に活用してみましょう。
最後に、X(旧Twitter)広告の特徴について以下の通りまとめました。
特徴 | ・気軽に投稿できるため、拡散力が高い ・細かいターゲット設定ができる |
国内ユーザー数 | 4,500万人以上 |
ユーザー層 | ・10~30代 ・全世代利用率:45.3% |
広告の種類 | ・プロモ広告 ・ダイナミック商品広告 ・コレクション広告 ・Xテイクオーバー |
2.Facebook広告の特徴
Facebookは、実名で登録するSNSで名前や年齢や仕事などの個人情報を明らかにしているところが特徴です。
そのため、信頼性が高いSNSとしての強みがあります。
Facebook広告は、これらの個人情報をターゲティング設定に活用できるため、ターゲティング精度の高さが特徴です。
メインの利用層は30〜40代で、全世代の利用率は29.9%となっています。
そのため、ビジネス目的で利用するユーザーが多く、セミナーの集客やビジネス商材のプロモーションなどに向いています。
Facebook広告の種類
Facebook広告には、13種類もの広告フォーマットが用意されています。
- 画像広告
- 動画広告
- スライドショー広告
- カルーセル広告
- インスタントエクスペリエンス広告
- コレクション広告
- リード獲得広告
- ダイナミック広告
- いいね!広告
- イベント参加広告
- Messenger誘導広告
- プレイアブル広告
- クーポン広告
各フォーマットによって、効果が違ってくるため、目的に合わせた広告を選ぶことが大切です。
例えば、商品のサービスや認知度を上げたいときは「画像広告」「動画広告」、さらにコンバージョンまで一貫した広告を作りたい場合は「インスタントエクスペリエンス広告」というタップするとフルスクリーンで表示される広告が向いています。
実店舗への来店をアピールする「クーポン広告」など、他のSNSではない広告があるところもFacebook広告の特徴です。
Facebook広告の費用
Facebook広告の課金形式と費用相場は次のとおりです。
全体的な費用相場は、ビジネスの種類によって異なりますが、月額5〜20万円程度の費用は予定しておくとよいでしょう。
インプレッション課金
広告の表示が1,000回されるたびに課金されます。
1,000インプレッションあたりの費用相場は、100〜500円程度です。
クリック課金
広告がクリックされたときに課金が発生します。
1クリックあたりの費用相場は、100〜200円程度です。
Facebook広告のポイント
Facebook広告はターゲティングの精度の高さを活かした配信ができるため、ターゲティングをしっかり設定することが重要です。
学歴やキャリアなども他のSNSより正確に収集できているため、「〇×大学卒業者限定、ハイクラス転職のお知らせ」といった広告も配信可能です。
エリアについても、ユーザーの居住地までターゲティング可能なため、イベント開催地の近隣住民に絞って広告を配信できます。
最後に、Facebook広告の特徴について以下の通りまとめました。
特徴 | ・高精度はターゲット設定ができる ・実名登録のため、信頼性が高い |
国内ユーザー数 | 2,600万人以上 |
ユーザー層 | ・30~40代 ・全世代利用率:29.9% |
広告の種類 | ・画像広告 ・動画広告 ・スライドショー広告 ・カルーセル広告 ・インスタントエ ・クスペリエンス広告 ・コレクション広告 ・リード獲得広告 ・ダイナミック広告 ・いいね!広告 ・イベント参加広告 ・Messenger誘導広告 ・プレイアブル広告 ・クーポン広告 |
3.Instagram広告の特徴
Instagram広告は、フィードに画像を掲載し視覚的にアピールできる広告です。
一般の投稿画像のようにさりげない広告配信ができるので、広告が苦手なユーザーにも抵抗なく見てもらえる可能性が高いところが特徴です。
メインのユーザー層は10〜50代と幅広く、男性より女性の利用者が多くなっています。
そのため、ファッションやメイクなど女性に人気の商品や、ビジュアルで訴求しやすい飲食や旅行などのジャンルに向いています。
Instagram広告の4つの種類
Instagram広告には、以下の4種類があります。
画像広告
画像広告は、動画のような動きがないため伝えたいメッセージを常時表示できます。
「ストーリーズ」「フィード」「発見タブ」と配信できる場所が多いところも多いので、多くのユーザーにリーチできるのも特徴です。
また、予算を押さえて広告を配信したいときにも向いているので、まずは試しに広告を配信したいという企業にもぴったりです。
動画広告
動画広告は、動画とテキストで作成した広告です。
画像広告より多くのメッセージを伝えられるところが強みです。
動画広告も「ストーリーズ」「フィード」「発見タブ」に掲載可能なので、予算や手間をかけても多くのユーザーにリーチさせ、効果の高い広告を配信したいときに向いています。
カルーセル広告
カルーセル広告は、1つの広告で最大10個の画像や動画を設定できます。
ファッションやコスメなど、複数の商品をまとめて紹介したいときに便利な広告です。
他にも商品の使用方法などをストーリーのように表現できるため、使い方次第でさまざまな可能性が広がるところもポイントです。
コレクション広告
コレクション広告は、メインの画像1枚と下に小さい商品画像2枚が表示され、画面をタップすると、リンク先に推移します。
コスメやアパレルのようなEC事業のプロモーション向きの広告です。
Instagram広告の費用
Instagram広告の月額広告費の目安は5〜10万円ほどが必要となります。
100円から出稿できるので、予算面ではハードルが低い広告だといえるでしょう。
Instagram広告の課金形式と費用相場は次のとおりです。
インプレッション課金
広告の表示が1,000回されるたびに課金されます。
1インプレッションあたりの費用相場は、0.5〜1円程度です。
クリック課金
広告がクリックされたときに課金が発生します。
1クリックあたりの費用相場は、50〜120円程度です。
動画視聴課金
動画が2秒以上継続的に再生されると課金が発生します。
1再生あたりの費用相場は、3〜5円程度です。
動画再生課金
動画が15秒以上継続的に再生されると課金が発生します。
1再生あたりの費用相場は、100〜200円程度です。
Instagram広告のポイント
Instagram広告は、配信面ごとに強みが違うところがポイントです。
たとえば、動画広告はユーザーへのインパクトが強いので、ブランディングや認知拡大に向いています。
また、ECサイトにはカルーセル広告やコレクション広告といった複数商品の紹介に適した広告を利用するとよいでしょう。
最後に、Instagram広告の特徴をまとめましたので、参考にしてみてください。
特徴 | ・視覚的に商品やサービスの訴求ができる ・広告とわかりにくいさりげない広告配信が可能 |
国内ユーザー数 | 3,300万以上 |
ユーザー層 | ・10~50代 ・全世代利用率:50.1% |
広告の種類 | ・画像広告 ・動画広告 ・カルーセル広告 ・コレクション広告 |
4.TikTok広告の特徴
TikTok広告は、動画や音楽で視覚や聴覚にアプローチできる広告です。
メインのユーザー層は10~20代と若いですが、それ以上の世代のユーザーにも少しずつ浸透していっています。
TikTok広告は、若者がターゲットの商品やサービスの紹介に向いています。
また、TikTokのユーザーは購入などのアクションを起こすタイプが多いところも特徴です。
そのため、商品の使用動画などを動画にすれば、購入してもらえる可能性が高いといえるでしょう。
TikTok広告の4つの種類
TikTok広告は、以下の4種類です。
起動画面広告
起動画面広告は、TikTokのアプリを開くとすぐに表示される広告です。
1日1社、1枠限定の広告となります。多くのユーザーに見てもらえるため、効果は非常に高いですが、広告費用も高額なところが特徴です。
資金に余裕のある企業向けの広告だといえます。
ハッシュタグチャレンジ広告
ハッシュタグチャレンジ広告とは、広告主がハッシュタグ(#)を使った企画を作り、ユーザーに参加してもらうタイプの広告です。ユーザーに楽しんでもらい自発的に参加してもらうことで、広告の拡散に繋がります。ただし、こちらも大規模なプロモーションのため、高額な費用が必要です。
インフィード広告
インフィード広告は、アプリの起動時に表示されるおすすめ(レコメンド)欄に表示されます。
普通の広告との区別がつきにくいため、広告と意識せずに見てもらいやすいのが特徴です。
インフィード広告は3種類のプランが用意されており、1日42万円から(Brand Premiumプラン)利用できます。
運用型広告
運用型広告は、配信期間や課金方法を自分で選択できる広告です。
TikTok広告の中で一番少額で運用できるため、予算を抑えたい場合にも向いています。
運用型広告の課金形式は「クリック課金」「インプレッション課金」「再生課金」から選択できます。
少額の出稿で様子を見たいときにもおすすめです。
TikTok広告の費用
TikTok広告は、他のSNSと比較して高額なものが多いです。
そのため、予算を抑えて広告を配信したい場合は、運用型広告でクリック課金を選択するとよいでしょう。
TikTok広告の課金形式と費用相場は次のとおりです。
インプレッション課金
広告の表示が1,000回されるたびに課金されます。
1,000インプレッションあたりの費用相場は、700円程度です。
クリック課金
広告がクリックされたときに課金が発生します。
1クリックあたりの費用相場は、30〜100円程度です。
再生課金
動画が再生されるたびに課金され、課金が発生するタイミングを2秒と6秒で選択できます。
1再生あたりの費用相場は、5〜60円程度です。
期間契約型
契約期間型は決まった配信期間で広告料金が決定されます。
そのため、クリック数やインプレッション数によって金額は変動しません。
広告種類によって設定されており、42〜1,000万円以上と高額です。
TikTok広告のポイント
TikTokはスマホアプリで視聴されるため、画像や動画は縦型で作成しましょう。
また、最初にインパクトを与えられなかったらスキップされてしまうため、冒頭の3秒に力を入れてクリエイティブを作成することが重要です。
最後に、TikTok広告の特徴についてまとめたので、参考にしてみてください。
特徴 | ・若年層へのアプローチが得意 ・視覚や聴覚をメインにアプローチできる ・アクションを起こすユーザーが多い |
国内ユーザー数 | 950万人 |
ユーザー層 | ・10~20代 ・全世代利用率:28.4% |
広告の種類 | ・起動画面広告 ・ハッシュタグチャレンジ広告 ・インフィード広告 ・運用型広告 |
5.YouTube広告の特徴
YouTube広告は、YouTube動画の前後や途中に配信する広告です。
YouTubeは国内でも知らない人はいないのではというくらい、幅広い層で利用されているのが特徴です。全世代利用率も87.1%と高いシェア率となっています。
そのため、他のSNSでは利用者が少ないシニア層に動画広告でアプローチをしたいときにも向いています。
YouTube広告の種類
YouTube広告は、以下の6種類です。
スキップ可能なインストリーム広告
スキップ可能なインストリーム広告は、動画再生中や動画の前後に流れる動画広告です。
再生してから5秒後からスキップが可能となります。
5秒間は必ず広告を表示できるため、この時間内でユーザーの印象に残る動画を作る必要があります。
スキップ不可のインストリーム広告
スキップ不可のインストリーム広告は、スキップできないところがスキップ可能なインストリーム広告と異なります。
再生時間は15秒以下の広告です。
そのため、サービスや商品の紹介について最後までしっかり見てもらいたいときに向いています。
ただし、強制的に広告を見せるため、ユーザーにネガティブなイメージをもたれる可能性があることには注意が必要です。
インフィード動画広告
インフィード動画広告は、YouTubeの関連動画の横や検索結果に表示されます。
サムネイルとテキストで作成し、クリックで動画再生が開始します。
クリックしなければ動画が再生されないため、興味関心のあるユーザーのみが視聴するというメリットがあります。
バンパー広告
バンパー広告は、スキップできない6秒間の動画広告です。
そのため、一瞬でインパクトを与える動画作りができるかどうかにかかっています。
6秒間のスキップできない広告なので、ユーザーが最後まで視聴する可能性が高く、商品やサービスの認知拡大に適しているという特徴があります。
スキップできないため、ユーザーにストレスを与えないようにしながら上手にアプローチする必要があるので、高いクオリティの広告作りが成功のポイントです。
アウトストリーム広告
アウトストリーム広告は、他のWebサイトやSNSなどYouTube以外に配信する広告です。
TwitterやInstagramの利用者にも配信できるため、YouTubeを利用していないユーザーにも広告を届けられます。
マストヘッド広告
マストヘッド広告は、YouTubeのホーム画面の上に表示される動画広告です。
長時間目立つところに表示されるので、新商品の紹介や短時間で認知度をアップさせたいときに向いています。
ただし、予約ベースの広告なので、Googleの担当者を通して申し込んだときのみ利用可能となります。
金額も1日数百万と非常に高額なので予算に余裕がある企業向きといえるでしょう。
YouTube広告の費用
YouTube広告の月額費用は、選択する配信面によって異なります。
慣れていないうちは、月額10〜30万円を目安にするとよいでしょう。
YouTube広告の課金形式と費用相場は次のとおりです。
インプレッション課金
広告の表示が1,000回されるたびに課金されます。
スキップ不可のインストリーム広告では、1,000インプレッションあたりの費用相場は、400円〜です。
アウトストリーム広告は、1,000インプレッションあたりの費用相場は、40〜600円となります。
クリック課金
広告がクリックされたときに課金が発生します。
1クリックあたりの費用相場は、2〜6円程度です。
動画視聴課金
スキップ可能なインストリーム広告では、ユーザーが動画広告を30秒以上視聴する、またはクリックなどの操作を行うと課金されます。
1再生あたりの費用相場は、2〜25円程度です。
また、スキップ不可のインストリーム広告では、1,000回再生ごとに課金が発生します。
1,000回再生ごとの費用相場は、400〜600円程度です。
YouTube広告のポイント
YouTube広告は、スキップするユーザーが多いことを意識して作成しましょう。
中にはスキップできない広告もありますが、その代わり広告が嫌いなユーザーの印象が低下する可能性もあります。
最初の数秒で広告の価値を判断されてしまうため、出だしのインパクトを重視した興味を持ってもらえるようなクリエイティブ作りが大切です。
最後に、YouTube広告の特徴をまとめたので、参考にしてください。
特徴 | 全世代が利用しており、拡散力があるシルバー層へのアプローチも期待できる |
国内ユーザー数 | 6500万人以上 |
ユーザー層 | ・10~60代 ・全世代利用率:87.1% |
広告の種類 | ・スキップ可能なインストリーム広告 ・スキップ不可のインストリーム広告 ・インフィード動画広告 ・バンパー広告 ・アウトストリーム広告 ・マストヘッド広告 |
6.LINE広告の特徴
LINE広告は、9,200万人と多くの利用者がいるLINEに掲載する広告です。
全世代利用率は94.0%と世代を問わずほとんどの人が利用している強みを活かし、他のSNSでは届けにくかった60代以上のユーザーにも広告配信が可能です
LINEはスキマ時間になにげなく使う場面が多いため、短い検討時間で利用を決定できるような価格が安い商品やサービスの訴求に向いています。
LIINE広告の種類
LINE広告には、以下の13種類の広告フォーマットが用意されています。
- トークリスト
- LINE NEWS
- LINE VOOM
- ウォレット
- LINEポイントクラブ
- LINEショッピング
- LINEチラシ
- LINEマイカード
- ホーム
- LINE Monary
- LINE オープンチャット
- LINE ファミリーアプリ
- LINE 広告ネットワーク
このようにさまざまなフォーマットがよくありますが、ユーザーのアクセスが多いのは「トークリスト」と「LINE NEWS」です。
トークリストはトークリスト画面の上に表示されるので、最も多くのユーザーの目に入ります。
LINE NEWSはトップページ、記事などに広告が掲載されます。
LIINE広告の費用
LINE広告は最低出稿金額がないため、1日1,000円からでも配信できます。
予算に応じて柔軟に出稿できるところが特徴です。
LINEの公式では、およそ月額10〜30万円を3か月間出稿すれば、安定した効果が見込めると述べています。
LINE広告の課金形式と費用相場は次のとおりです。
クリック課金
広告がクリックされたときに課金が発生します。
1クリックあたりの費用相場は、40〜150円程度です。
インプレッション課金
広告の表示が1,000回されるたびに課金されます。
1,000インプレッションあたりの費用相場は、400〜900円程度です。
LINE広告のポイント
LINE広告は審査が厳しく、審査には1週間程度と時間がかかります。
そのため、時間的に余裕をもった出稿が理想です。
しかし審査が厳しい分、広告の信頼性は高いためコンバージョンも期待できるでしょう。
最後にLINE広告の特徴をまとめたので、参考にしてください。
特徴 | ・圧倒的な利用率の高さ ・全世代のユーザー層にリーチできる |
国内ユーザー数 | 9,200万人 |
ユーザー層 | ・10~60 ・全世代利用率:94.0% |
広告の種類 | ・Smart Channel(トークリスト) ・LINE NEWS ・タイムライン |
SNS広告運用で失敗しないコツ
SNS広告の種類や特徴を知ったところで必ずしも広告運用がうまくいくとは限りません。
SNS広告を失敗しないためには、以下の4つのポイントに注意する必要があります。
自社の商品やサービスに合ったSNSの種類を選ぶ
SNSの種類ごとに、適した商品やサービスが異なります。
そのため、自社の商品やサービスにあった種類のSNS広告を選択することが重要です。
たとえば「10〜20代の女性向けコスメの購入数を増やしたい」場合、Facebook広告よりもInstagram広告の方が適していると言えます。
想定するターゲットの年代や性別などを考慮し、自社にあったSNS広告を選ぶことは費用に重要なのです。
最適なSNS広告を選ぶために、以下の表を参考にしてみてください。
SNSの種類 | ユーザーの年代・性別 | 広告の特徴 | 適した商材 | おすすめのケース |
・30~40代
・男性がやや多い |
・ビジネス目的で利用しているユーザーが多い
・実名登録で、役職ターゲティングなどが可能 ・配信面やフォーマットが豊富 |
・BtoB商材
・転職商材 |
・BtoB商材のプロモーションや問い合わせを獲得したい場合
・ホワイトペーパーのダウンロードやリード獲得したい場合 |
|
・10~30代
・女性が多い |
インフルエンサーの活用や、ハッシュタグ投稿などで、話題性を獲得しやすい | 写真で訴求しやすい女性向けの商材
(例:飲食店・アパレルブランドなど) |
・フルスクリーンでインパクトのある広告を配信したい場合
・ブランド認知度を向上させたい場合 |
|
X(旧Twitter) | ・20~40代が多い
・男女差なし |
リポストによる拡散性が高い | ・企画やキャンペーン告知
・アプリのインストール |
ユーザー参加型キャンペーンの告知や、短期間で多くのユーザーに周知したい場合 |
LINE | ・全年代
・男女差なし |
いいねやリポストなどがしやすく、エンゲージメントを獲得しやすい | 女性をターゲットにした商材
(例:健康食・コスメなど) |
他のSNS広告ではアプローチできない層に広告を配信したい場合 |
TikTok | ・10~20代
・女性がやや多い |
・海外ユーザーへの広告配信も効果的
・ブランド認知効果が高く、話題性を獲得しやすい |
・Z世代をターゲットにした商材
・期間限定のキャンペーン告知 |
・直近の成果ではなく、ブランド認知度を高めたい場合
・静止画広告では商品やサービスの魅力が伝えきれない場合 |
YouTube | ・全年代
・男女差なし |
豊富な広告フォーマットで、目的に合わせた配信が可能 | ・キャンペーン告知
・副業や投資などのセミナー |
・シルバー世代まで幅広い層にアプローチしたい場合
・静止画広告では商品やサービスの魅力が伝えきれない場合 |
出典:利用者に多い年代・性別は、総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」参考に表作成
ターゲットを明確にする
SNS広告を配信する前に、広告を届けたいターゲットの人物像を細かく設定することが重要です。
ターゲットの年齢や性別、趣味や生活、悩みごとなどを想定してみましょう。
また、現在の顧客情報や他社商品との差別化ポイントを分析し、自社商品を必要とする人が多い市場を見つけましょう。
ターゲットを明確にすることで、SNS広告のターゲティング精度を高められます。
広告配信の目的を明確にする
SNS広告を配信するときには、ターゲットに期待するアクションを具体的に決めることが大切です。
自社商品の認知やファン化、お問い合わせなどのゴールを設定しましょう。
なんとなく購入につながればいいなという目的ではなく、明確な目的を持つことで、SNS広告の効果測定や改善がしやすくなります。
また、適切な媒体や課金形態を判断することも重要です。
SNS広告の目的に合わせて、最適な広告形式や予算配分を決めましょう。
広告クリエイティブを定期的に分析する
SNS広告のクリエイティブは、トレンドや反応に合わせて最適化することが必要です。
一度作成した配信コンテンツを使いまわさず、定期的に新規のクリエイティブを作成しましょう。
静止画や動画のトレンドを常に分析し、カジュアル動画などの反応がよいコンテンツを探りましょう。
反応を見ながら頻繁にクリエイティブを差し替えることで、SNS広告のクリック率やコンバージョン率を向上させることにつながります。
炎上対策も考えておく
SNS広告は、多くのユーザーにリーチすることができる反面、炎上のリスクもあります。
炎上を防ぐためには、事前に対策をしておくことが大切です。
SNS広告を配信する前に、以下のポイントを確認しておきましょう
- 自社や自社商品の情報がネガティブに捉えられないように注意する。
- 炎上のイメージがついてしまうと、信用を取り戻すのが難しいことを認識する。
- 社員のネットリテラシーを高めるために、ルールやトラブル事例を共有する。
- 誰かを傷つける可能性がないか、さまざまな視点で確認する。
まとめ
この記事では、6大SNS広告の特徴や費用などの基本情報を総合的に解説しました。
SNSは媒体によって得意とするターゲットなどが異なります。
そのため、まずは自社の商品やサービスはどのようなユーザーに広告を配信したいのかを決定することが大切です。
配信するSNS広告が決まったら、さらに種類別の特徴や広告費用を考えて、最適な広告を選んでみましょう。
はじめてSNS広告を利用する場合は、最初から高額な広告費をかけずに月額10万円程度から運用してみることをおすすめします。
株式会社J・Gripマーケティングでは、大手企業から中小企業までの数多くの実績をもとにお客様の目標達成に貢献したいと考えております。
SNS広告選びはもちろん、効果的に成果を上げたいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください
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執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
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