【ひとめでわかる】SNS広告の費用相場と効果|お得な運用方法とは?

公開日:2023.11.07

今では、ほとんどの人が利用しているSNS。総務省の調査によると、全年代の利用率は以下の通りで、多くの人が何らかのSNSを利用していることがわかります。

SNSの種類 全年代の利用率
LINE 94.0%
YouTube 87.1%
Instagram 50.1%
Facebook 45.3%
Twitter 29.9%
TikTok 28.4%

出典:総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」参考に表作成

LINEやYouTubeなど、多くの人が利用するSNSに広告を出稿したいと考えている方も多いでしょう。しかし、

「SNS広告を出稿したいけど、費用相場が分からない…」
「SNS広告って費用対効果はいいの?」
「どのSNSに広告費用をかけるのがベストなの?」

など、わからないことも多いですよね。そこで、この記事では以下のポイントについて、詳しく解説していきます。

  • どのように費用は発生する?SNS広告の課金形態
  • どれが効果的?SNS広告の費用相場と効果
  • どちらがお得?SNS広告運用のインハウスと外注

この記事を読めば、各SNS広告の費用相場や効果がわかり、自社に最適な運用方法を見つけられます。「SNS広告を出稿したいけど、費用や効果が気になる……」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

SNS広告の費用はこうして発生する!6つの課金形態

SNS広告の費用相場を知るためには、課金形態について理解しておくことが必要です。SNS広告は、表示回数やクリック数、エンゲージメント数(※1)などによって課金が発生します。広告媒体によって多少の違いはありますが、SNS広告で主に使われる課金形態は、以下のとおりです。

  • CPM(インプレッション単価)
  • CPC(クリック単価)
  • CPV(広告視聴単価)
  • CPE(エンゲージメント単価)
  • CPI(アプリインストール単価)
  • CPF(フォロー単価)

ここからは、SNS広告の課金形態の種類・特徴について

  • ひとめでわかる一覧
  • 詳細

の順番に解説していきます。

(※1)SNSにおけるエンゲージメントとは「いいね」や「シェア」などの行動を指す。

【ひとめでわかる】SNS広告の課金形態の種類・特徴

SNS広告の課金形態・課金タイミング・費用相場・広告効果などは以下の通りです。

課金形態 課金されるタイミング 費用相場/回 広告効果 使えるSNS広告
CPM(インプレッション単価) 広告1,000回表示に対して課金が発生 500~1,000円程度 問い合わせやリード獲得を増やしたい場合に効果的 ・多くのSNS広告で使える

・Facebook広告やInstagram広告が主流

CPC(クリック単価) ユーザーが広告をクリックする度に課金が発生 50~120円前後 サイト誘導や、公式アカウントのプロフィールに遷移させたい場合に効果的 多くのSNS広告で使える
CPV(広告視聴単価) ユーザーが動画広告を視聴する度に課金が発生 3~5円程度 動画広告を最後まで視聴させたい場合に効果的 多くのSNS広告で使える
CPE(エンゲージメント単価) ユーザーの「いいね」や「シェア」などの行動に対して課金が発生 50~100円程度 質の高いエンゲージメントを獲得して、拡散性を高めたい場合に効果的 X(旧Twitterのみ)
CPI(アプリインストール単価) モバイルアプリのインストールに対して課金が発生 200~800円程度 アプリのインストール数を増やしたい場合に効果的 X(旧Twitterのみ)
CPF(フォロー単価) 設定したSNSアカウントのフォローに対して課金が発生 50~300円程度 フォロワー数を増加させたい場合に効果的 X(旧Twitterのみ)

CPM(インプレッション単価)

CPMは、インプレッション単価のことで、広告1,000回表示に対して課金が発生します。Facebook広告やInstagram広告などでは主流の課金形態で、多くのSNS広告媒体で使用されています。

問い合わせ獲得やリード(※2)獲得などに向いていますが、クリックされなくても課金が発生するため、サイト誘導などには向いていません。サイト誘導やフォロワー獲得を目的とする場合は、このあと紹介するCPCやCPFを選択すると良いでしょう。

CPMの費用は、業界や商材によって大きく異なりますが、500~1,000円程度が相場です。

(※2)見込み顧客、潜在顧客のこと。

CPC(クリック単価)

CPCは、クリック単価のことで、ユーザーが広告をクリックする度に課金が発生します。すべてのSNS広告で使われており、クリックされなければ課金が発生しないため、初心者でも運用しやすい課金形態です。

課金形態をCPCに設定すると、クリックしてくれそうなユーザーに広告が配信されるため、問い合わせ獲得やブランド認知の向上には向いていません。サイト誘導やプロフィールに遷移させたい場合などに設定すると良いでしょう。

費用相場は50~120円前後で、業界やクリエイティブ、競合他社の状況によって変動します。

CPV(広告視聴単価)

CPVは、広告視聴単価のことで、ユーザーが動画広告を視聴する度に課金が発生します。ただし、単純にユーザーが動画広告を視聴すれば課金が発生するわけではなく、各広告媒体によって定義があります。例えば、YouTube広告では「ユーザーが動画を30秒間視聴した場合、または動画に対して操作を行った場合のいずれか早いほう」と定義づけられています。広告媒体によって、課金の発生するタイミングが異なるので、運用する前に確認するようにしましょう。

CPVは動画広告を最後まで視聴させたい場合に効果的で、費用相場は3~5円程度です。

CPE(エンゲージメント単価)

CPEは、エンゲージメント単価のことで、ユーザーのエンゲージメントに対して課金が発生します。エンゲージメントとは、日本語で「約束」「契約」などの意味を持ち、SNSでは「いいね」や「シェア」などの行動を指します。

課金形態をCPEに設定すると、ユーザーの行動に対して課金が発生するため、質の高いエンゲージメントを獲得して、拡散性を高めたい場合に効果的です。

CPEはすべてのSNS広告で使えるわけではなく、2023年10月現在では、X(旧Twitter)広告のみで使用可能です。費用はクリエイティブや投稿内容によって異なりますが、50~100円程度が相場です。

CPI(アプリインストール単価)

CPIは、アプリインストール単価のことで、モバイルアプリのインストールに対して課金が発生します。単純にアプリインストール数を増やしたい場合に効果的です。

以前まではInstagram広告やFacebook広告でも使われていましたが、今ではX(旧Twitter)広告のみで使用可能です。費用相場は200~800円程度で、アプリやクリエイティブによっては1,000円を超えることもあります。

CPF(フォロー単価)

CPFは、フォロー単価のことで、設定したSNSアカウントのフォローに対して課金が発生します。そのため、公式アカウントなどのフォロワー数を増加させたい場合などに効果的です。効率良くフォロワーを獲得するためには、ユーザーにとって役に立つ情報やお得な情報を提供するようにしましょう。

CPI同様、X(旧Twitter)広告のみで使用可能です。費用相場は50~300円程度で、プロフィールの充実度合いや投稿内容によって大きく変動します。

どれが効果的?SNS広告の費用相場と効果

広告で使われているおもなSNSは、以下の6つです。

  • Facebook
  • Instagram
  • X(旧Twitter)
  • LINE
  • TikTok
  • YouTube

SNSの種類によって、ユーザー層や広告効果などが異なります。費用対効果を高めるためには、自社の商品やサービスに向いているSNSに広告を出すことが重要です。

そこで、各SNS広告の費用相場や効果について

  • ひとめでわかる一覧
  • 詳細

の順番に解説していきます。

【ひとめでわかる】SNS広告の費用相場と効果

各SNS広告の費用相場・広告効果などの特徴は以下の通りです。

SNSの種類 利用者に多い年代・性別 広告の特徴 広告に向いている商品やサービス 費用相場
Facebook ・30~40代
・男性がやや多い
・実名登録で、役職ターゲティングなどが可能
・配信面やフォーマットが豊富
・BtoB商材や転職商材
・幅広いユーザーにアプローチできるため、リーチ数を増やしたい場合
月額10万円以上がおすすめ
Instagram ・10~30代
・女性が多い
インフルエンサーの活用や、ハッシュタグ投稿などで、話題性を獲得しやすい グルメやアパレルなど、写真で訴求しやすい女性向けの商材 月額10万円以上がおすすめ
X(旧Twitter) ・20~40代が多い
・男女差なし
リポストによる拡散性が高い ユーザー参加型キャンペーンの告知や、短期間で多くのユーザーに周知したい場合 月額10万円以上がおすすめ
LINE ・全年代
・男女差なし
・拡散性はないが、利用者数が圧倒的に多い
・「トークリスト」や「LINE NEWS」など、さまざまな場所に広告を配信できる
他のSNS広告ではアプローチできない層に広告を配信したい場合 月額10万円以上がおすすめ
TikTok ・10~20代
・女性がやや多い
・海外ユーザーへの広告配信も効果的
・ブランド認知効果が高く、話題性を獲得しやすい
・若年層をターゲットにした商材
・直近の成果ではなく、ブランド認知度を高めたい場合
月額15万円以上がおすすめ
YouTube ・全年代
・男女差なし
・広告フォーマットが豊富で、目的に合わせて選択できる ・シルバー世代まで幅広い層にアプローチしたい場合
・静止画広告では商品やサービスの魅力が伝えきれない場合
月額15万円以上がおすすめ

出典:利用者に多い年代・性別は、総務省「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」参考に表作成

Facebook広告の費用相場と効果

実名登録が基本のFacebookでは、他のSNS広告よりも精度の高いターゲティングが特徴です。とくに、Meta広告特有の役職ターゲティングなどを活用することで、BtoB商材や転職商材などは、ターゲットにピンポイントで広告を配信できます。

また、Facebook広告は、配信面や広告フォーマットの豊富さも魅力です。例えば、FacebookストーリーズやMessenger、Audience Networkと呼ばれるMetaが提携している数千以上のモバイルアプリなど。Facebookに限らず、幅広いユーザーにアプローチできるため、リーチ数(※3)を増やしたい場合などにもおすすめです。

Facebook広告で使える課金形態の種類は、以下のとおりです。

課金形態 課金される条件 費用相場
CPM 広告1,000回表示 500~1,000円
CPC クリック獲得 50~120円
CPV 動画の2秒以上の継続的な再生 3~5円
ThruPlay(※4) 15秒以上動画が再生されたタイミング 100~200円

Facebook広告では、上記4つの課金形態が選択可能で、目的に合わせて選ぶことが重要です。例えば、サイト誘導が目的なら「CPC」で、動画を視聴してもらいたいなら「CPV」もしくは「ThruPlay」など。

また、Facebook広告には最低出稿金額の決まりはありません。そのため、少額での運用も可能ですが、効果を出したい場合は、最低でも月額10万円以上の予算を準備しておきましょう。

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(※3)広告を見る(見た)人の数。
(※4)参照:ThruPlayについて|Metaビジネスヘルプセンター

Instagram広告の費用相場と効果

他のSNSとは異なり、写真がメインコンテンツのInstagram。X(旧Twitter)のような拡散性はありませんが、インフルエンサーの活用や、ハッシュタグ投稿などで、話題性を獲得しやすいSNSです。

総務省が発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」のアプリ利用率では、男女の割合が約4:6と、女性から高い支持を得ていることが分かります。そのため、グルメやアパレルなど、写真で訴求しやすい女性向け商材で、高い効果が期待できます。

Instagram広告で使える課金形態の種類は、以下のとおりです。

課金形態 課金される条件 費用相場
CPM 広告1,000回表示 500~1,000円
CPC クリック獲得 50~120円
CPV 動画の2秒以上の継続的な再生 3~5円
ThruPlay(※5) 15秒以上動画が再生されたタイミング 100~200円

Instagram広告は、広告管理画面がFacebook広告と同じなので、使用できる課金形態も同じです。Facebook広告同様、Instagram広告にも最低出稿金額はありません。そのため、日予算200円など少額での運用も可能ですが、しっかりと効果を出したい場合は月額10万円以上の予算を準備しておきましょう。

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(※5)参照:ThruPlayについて|Metaビジネスヘルプセンター

X(旧Twitter)広告の費用相場と効果

Twitterから名称が変更したX。X最大の特徴は、リポスト(※6)による拡散性で、広告でも使用可能です。X広告では、この拡散性を軸にした「リポストキャンペーン」などが有効で、上手に運用すれば一気に世間に広められます。

また、X広告では、フォロワーターゲティングが利用可能です。フォロワーターゲティングは、特定のアカウントを指定すると、そのアカウントのフォロワーに近しいユーザーに広告を配信できます。インフルエンサーやカリスマのアカウントを指定することで、その業界に興味を示しているユーザーに効率良くアプローチできるでしょう。

X広告で使える課金形態の種類は、以下のとおりです。

課金形態 課金される条件 費用相場
CPM 広告1,000回表示 500~1,000円
CPC クリック獲得 50~120円
CPV(※7) ・15秒の動画再生数
・動画の再生数
・3秒/100%の動画再生数
・6秒の動画再生数
3~50円
CPI(※8) アプリのインストール 200~800円
CPE(※9) エンゲージメント獲得 50~100円
CPF(※10) フォロワー獲得 50~300円

X広告は、他のSNS広告と異なり、CPIやCPE、CPFなど、数多くの課金形態を使用できます。また、X広告にも最低出稿金額はありませんが、Facebook広告、Instagram広告同様に、効果を出したい場合は月額10万円以上の予算は準備しましょう。

(※6)他人の投稿を自分のフォロワーに公開して共有すること。以前までは「リツイート」と呼ばれていた。
(※7)参照:動画の再生数キャンペーンを作成する
(※8)参照:アプリのインストール数キャンペーンを作成する
(※9)参照:エンゲージメント数キャンペーンを作成する
(※10)参照:フォロワー数キャンペーンを作成する

LINE広告の費用相場と効果

今では、主な連絡ツールとして使われているLINE。2023年6月時点のアクティブユーザー数は9,500万人(※11)にのぼり、幅広い年齢層に利用されています。

LINEは、自分の友だちのみと連絡を取り合うクローズドSNSなので、Xのような拡散性はありません。しかし、利用者数が圧倒的に多いので、他のSNS広告ではアプローチできない層に広告を配信することが可能です。また、LINE広告は、トークリストやLINE VOOM以外にも「LINE NEWS」や「LINEマンガ」など、さまざまな場所に広告を配信できるのもメリットのひとつです。

LINE広告で使える課金形態の種類は、以下のとおりです。

課金形態 課金される条件 費用相場
CPM 広告1,000回表示 500~1,000円
CPC クリック獲得 50~120円
友だち追加単価 友だち追加 50~300円

LINE広告の課金形態はCPMとCPCが基本です。しかし、友だち追加広告を配信する場合は、友だち獲得につき課金が発生する「友だち追加単価」を使用できます。また、LINE広告で動画広告を配信する場合は、CPVではなくCPMになるので注意しましょう。

(※11)参照:【公式】LINE広告|LINEヤフー for Business

TikTok広告の費用相場と効果

最大60秒の短尺動画に特化したTikTokは、10~20代のZ世代を中心に人気を集めているSNS。そのため、若年層をターゲットにした商材との相性は抜群です。

TikTok広告の種類は、以下の5つです。

  • 起動画面広告(純広告)
  • インフィード広告(純広告)
  • ブランドエフェクト広告(純広告)
  • ハッシュタグチャレンジ(純広告)
  • ブランドオークション広告(運用型広告)

TikTok広告には、他のSNS広告と違い「純広告」と「運用型広告」があります。

「純広告」は掲載期間や広告枠などが決まっており、配信するためには事前予約が必要です。さらに純広告のなかでも種類によって費用が異なります。例えばハッシュタグチャレンジでは、1番安いプランでも1,000万円以上が必要です。

通常の運用型広告を利用したい場合は、ブランドオークション広告になります。TikTokの運用型広告で使える課金形態の種類は、以下のとおりです。

課金形態 課金される条件 費用相場
CPM 広告1,000回表示 500~1,000円
CPC クリック獲得 50~120円
CPV(※12) 広告を6秒以上視聴する、または最初の6秒以内に動画とインタラクションする(どちらか早い方) 3~5円

TikTokの運用型広告では、日予算5,000円以上が最低出稿金額になります。そのため、1か月間配信する場合は、最低でも15万円(30日換算)以上が必要になるので、頭に入れておきましょう。

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(※12)参照:Video Views Objective|TikTok Ads Manager

YouTube広告の費用相場と効果

今では、幅広い年代に支持されているYouTube。総務省が発表した「令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の利用率では、10~50代すべての年代で80.0%以上を記録しています。Z世代などの若年層が中心のTikTokに対し、YouTubeは、シルバー世代まで幅広い層にアプローチできるSNSといえます。

YouTube広告で使える課金形態の種類は、以下のとおりです。

課金形態 課金される条件 費用相場
CPM 広告1,000回表示 500~1,000円
CPC クリック獲得 50~120円
CPV(※13) ユーザーが動画を 30 秒間(30 秒未満の広告の場合は最後まで)視聴したか、30 秒経つ前に動画を操作した場合 3~5円

YouTube広告には、バンパー広告やインストリーム広告など、計6種類の広告フォーマットがあります。それぞれ選択できる課金形態や、課金が発生する条件が異なる場合があるので注意しましょう。

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(※13)参照:動画広告フォーマットの概要

どちらがお得?SNS広告運用のインハウスと外注

SNS広告の運用を、インハウス(=社内)で行うか外注するか迷っている方も多いでしょう。ここでは、インハウスでSNS広告を運用する場合と、外注する場合のメリット・デメリットを紹介していきます。

SNS広告運用|インハウスのメリット・デメリット

SNS広告の運用をインハウスで行う主なメリットは、以下のとおりです。

  • 外注費用が発生しない
  • 社内にノウハウが蓄積される

インハウスで運用する大きなメリットは、外注費用をかけずに、社内に運用ノウハウを蓄積できることです。自社商品やサービスを熟知した社員が運用するので、安心感もあるでしょう。

ただし、SNS広告の運用経験がないと、何から始めていいのか分からず、無駄な時間と労力を費やす可能性があります。また、運用してみたものの、効果検証の仕方や改善方法などが分からず、八方塞がりになることも考えられます。

SNS広告の運用経験がある社員がいればいいですが、そうでない場合は、一度プロに相談してみるのが無難といえるでしょう。

SNS広告運用|外注のメリット・デメリット

SNS広告の運用を外注する主なメリットは、以下のとおりです。

  • 目標とする効果が出やすい
  • 社内のリソースを確保できる
  • 第三者の意見を聞ける

SNS広告の運用を外注する最大のメリットは、プロが運用するため効果が出やすいことです。広告代理店などのプロは、過去に数十、数百以上のアカウントを運用してきています。その経験を活かして運用してくれるため、初心者が運用するよりも効果が出やすいのはたしかでしょう。

また、SNS広告の運用を外注することで、社内のリソースを確保できるというメリットもあります。慣れない広告運用にリソースを費やしてしまうと、本業に支障をきたす可能性も考えられます。外注することで、社内のリソース問題を解決できるのは、大きなメリットといえるでしょう。

ただし、SNS広告の運用を外注すると、運用手数料が発生するというデメリットがあります一般的には、広告予算の20%が相場ですが、広告代理店によっては15%や30%などさまざまです。また、広告代理店によっては、手数料型ではなく、固定報酬型や成果報酬型を採用していることもあるので、契約前に料金形態を確認しておきましょう。

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まとめ

SNS広告は、表示回数やクリック数、エンゲージメント数などによって課金が発生します。基本的には自分で費用を設定可能ですが、SNS広告で使用できる課金形態は知っておきましょう。

SNS広告で主に使われる課金形態や効果は、以下のとおりです。

課金形態 課金されるタイミング 費用相場/回 広告効果 使えるSNS広告
CPM(インプレッション単価) 広告1,000回表示に対して課金が発生 500~1,000円程度 問い合わせやリード獲得を増やしたい場合に効果的 ・多くのSNS広告で使える

・Facebook広告やInstagram広告が主流

CPC(クリック単価) ユーザーが広告をクリックする度に課金が発生 50~120円前後 サイト誘導や、公式アカウントのプロフィールに遷移させたい場合に効果的 ・多くのSNS広告で使える
CPV(広告視聴単価) ユーザーが動画広告を視聴する度に課金が発生 3~5円程度 動画広告を最後まで視聴させたい場合に効果的 ・多くのSNS広告で使える
CPE(エンゲージメント単価) ユーザーの「いいね」や「シェア」などの行動に対して課金が発生 50~100円程度 質の高いエンゲージメントを獲得して、拡散性を高めたい場合に効果的 ・X(旧Twitterのみ)
CPI(アプリインストール単価) モバイルアプリのインストールに対して課金が発生 200~800円程度 アプリのインストール数を増やしたい場合に効果的 ・X(旧Twitterのみ)
CPF(フォロー単価) 設定したSNSアカウントのフォローに対して課金が発生 50~300円程度 フォロワー数を増加させたい場合に効果的 ・X(旧Twitterのみ)

課金形態は、すべてのSNS広告で使用できるわけではなく、広告媒体によっては使用できないものもあります。例えば「CPM」や「CPC」は、すべてのSNS広告で使用できますが「CPE」「CPI」「CPF」はX広告のみで使用可能です。そのため、Instagram広告などでアプリインストールを目的とした広告を配信しても、CPIは使用できないので注意が必要です。

また各SNSによって、広告の特徴や、向いている商品・サービス・費用相場は違います。

SNS 利用者に多い年代・性別 広告の特徴 広告に向いている商品やサービス 費用相場
Facebook ・30~40代
・男性がやや多い
・実名登録で、役職ターゲティングなどが可能
・配信面やフォーマットが豊富
・BtoB商材や転職商材
・幅広いユーザーにアプローチできるため、リーチ数を増やしたい場合
月額10万円以上がおすすめ
Instagram ・10~30代
・女性が多い
インフルエンサーの活用や、ハッシュタグ投稿などで、話題性を獲得しやすい グルメやアパレルなど、写真で訴求しやすい女性向けの商材 月額10万円以上がおすすめ
X(旧Twitter) ・20~40代が多い
・男女差なし
リポストによる拡散性が高い ユーザー参加型キャンペーンの告知や、短期間で多くのユーザーに周知したい場合 月額10万円以上がおすすめ
LINE ・全年代
・男女差なし
・拡散性はないが、利用者数が圧倒的に多い
・「トークリスト」や「LINE NEWS」など、さまざまな場所に広告を配信できる
他のSNS広告ではアプローチできない層に広告を配信したい場合 月額10万円以上がおすすめ
TikTok ・10~20代
・女性がやや多い
・海外ユーザーへの広告配信も効果的
・ブランド認知効果が高く、話題性を獲得しやすい
・若年層をターゲットにした商材
・直近の成果ではなく、ブランド認知度を高めたい場合
月額15万円以上がおすすめ
YouTube ・全年代
・男女差なし
・広告フォーマットが豊富で、目的に合わせて選択できる ・シルバー世代まで幅広い層にアプローチしたい場合
・静止画広告では商品やサービスの魅力が伝えきれない場合
月額15万円以上がおすすめ

こうしたSNS広告運用は、社内でおこなうインハウスと、広告代理店などに外注する方法があります。

インハウスには、外注費用をかけず、社内に運用ノウハウを蓄積できるというメリットがあります。ただし、SNS広告の運用経験がないと、多くのリソースを割いてしまう可能性があるので、注意が必要です。

その点、SNS広告の運用を外注すれば、リソース問題は解決され、高い広告効果も期待できます。SNS広告の運用は、専門的な経験やスキルがないと効果は出ません。15~30%の運用手数料は発生しますが、インハウスよりも外注の方が費用対効果は高くなるでしょう。

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執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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