Facebook広告の費用対効果を高める7つの施策|効果測定の方法も解説
「Facebook広告を配信したいけど、効果が出るのか心配……」
「Facebook広告のポイントを事前に知っておきたい……」
ビジネス目的で使われるケースが多く、主にBtoB領域で高い効果を発揮するのが「Facebook広告」です。しかし、最近は「Facebook広告は効果がない」と言われることもあり、広告配信を迷っている方も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では以下の項目について、詳しく解説していきます。
- Facebook広告でやりがちな効果が出ない原因
- Facebook広告の費用対効果を高める7つの施策
- Facebook広告の効果測定の方法
この記事を読むことで、Facebook広告の効果的な運用ポイントや効果測定の方法を知ることができるため、改善や事前の対策につながります。
「Facebook広告は本当に効果的なのか」
「どうすれば上手く運用できるのか」
「効果測定はどうやればいいのか」
など不安な方は、ぜひ参考にしてみてください。
Facebook広告でやりがちな効果が出ない原因
Facebook広告は、正しい運用方法を理解していないと効果は出ません。
ここでは、初心者がやりがちなFacebook広告で効果が出ない原因を紹介していきます。
コンバージョンポイントのハードルが高い
Facebook広告の効果が出ない場合、コンバージョンポイント(※)のハードルが高い可能性があります。
例えば、月額20万円の業務効率化ツールの広告を見て、即決で申し込みを行う人がいるでしょうか。
多くの場合が、他のツールと比較検討してから申し込みを決断するはずです。
このような場合は「申し込み完了」をコンバージョンポイントに設定するのではなく、ハードルを下げた「資料請求」などに設定するのがベストです。
ただし、コンバージョンポイントのハードルを下げすぎると、今度は効果の良し悪しを判断しにくくなるので注意しましょう。
(※)コンバージョン計測地点「申し込み完了」「資料請求」「フォーム遷移」など
ターゲットを絞り過ぎている
細かいターゲティング設定ができるFacebook広告では、ついついターゲットを絞り込んでしまいがちです。
しかし、ターゲットを絞り過ぎると”配信できるリーチ数(※)が少なくなり、効果は出にくくなります。
詳細ターゲットを設定する場合は、少し広めに設定して、機械学習が上手く回るようにリーチ数を確保しましょう。
Facebook広告のリーチ数は、入稿画面の「推定オーディエンスサイズ」で確認可能です。
(※)広告を見るユーザーの数
広告セットの数が多い
Facebook広告では、7日間で約50CV以上がイベント最適化の条件です。
注意したいのは、この条件がキャンペーンではなく広告セットごとに適用されること。
つまり、広告セットが多いと、その分効果が細分化されてしまい、機械学習が上手く回らなくなる可能性があります。(図1参照)
広告配信予算に合わせて、広告セットの数は調整しましょう。
同じユーザーに何回も表示されている
Facebook広告で効果が出ない場合、同じユーザーに何回も表示されている可能性があります。
広告が配信される頻度を「フリークエンシー」と呼びますが、Facebook広告ではこのフリークエンシーが重要なカギを握ります。
例えば、購買までの比較検討期間が長い商材は、フリークエンシーが高くても問題ありません。
マイホームの購入などがその一例です。
しかし、通常は何度も同じ広告が流れてくると、ユーザーに嫌がられてしまい、広告の効果も悪くなってしまうことがほとんどです。
Facebook広告を配信する際は、フリークエンシーにも注目して運用しましょう。
短期間で何回も変更を加えている
Facebook広告には「情報収集期間」というデータ収集期間が設定されています。
情報収集期間中は効果が安定しないことが多いですが、機械学習に大切なデータ収集を行っているため、我慢が必要です。
しかし、効果が悪いからといって、クリエイティブや予算、ターゲティングなどの変更を加えてしまうと、情報収集期間が加算され、ずっと情報収集期間のままになってしまいます。
効果が悪いと、変更を加えたくなりますが、情報収集期間中はなるべく手を加えないように我慢しましょう。
Facebook広告の費用対効果を高める7つの施策
Facebook広告の費用対効果を高めるためには、正しい運用方法を理解する必要があります。ここでは、Facebook広告の費用対効果を高める施策を7つ紹介していきます。
1. 適切なキャンペーン目的に設定する
Facebook広告の費用対効果を高めるためには、適切なキャンペーン目的の設定が重要です。
Facebook広告で設定できるキャンペーン目的は、以下の6種類。
- 売上
- リード
- エンゲージメント
- アプリの宣伝
- トラフィック
- 認知度
例えば、キャンペーン目的で「認知度」を設定すると、Facebook広告の機械学習は認知度の向上を目指します。
そのため「広告を配信する目的」と「キャンペーン目的」が一致していないと、期待する効果が出ない可能性があります。
また、Facebook広告では、キャンペーン目的によって選択できる課金形態が異なるので、注意が必要です。
キャンペーン目的による課金形態は以下のとおりです。
キャンペーン目的 | 設定できる課金形態 |
認知度 | ・インプレッション単価(CPM)
・広告視聴単価(CPV) |
トラフィック | ・インプレッション単価(CPM)
・クリック単価(CPC) |
エンゲージメント | ・インプレッション単価(CPM)
・クリック単価(CPC) ・動画視聴単価(CPV) ・動画再生課金(ThruPlay) |
リード | ・インプレッション単価(CPM)
・クリック単価(CPC) |
アプリの宣伝 | ・インプレッション単価(CPM)
・クリック単価(CPC) |
売上 | ・インプレッション単価(CPM) |
Facebook広告の課金形態の仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もご参考ください。
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2. 類似オーディエンスを活用する
実名登録のFacebookは、精度の高いターゲティングが特徴です。
中でも、類似オーディエンスを活用することで、高い費用対効果が期待できます。
類似オーディエンスとは、作成した顧客リストやリマケリスト(※)に近しいユーザーに配信できるオーディエンスで、アップロードするリスト数が多いほど精度は上がります。
とくに、BtoB商材では、通常の役職セグメントはリーチ数が少ない傾向にあります。
そんな時は、顧客のメールアドレスや電話番号からカスタマーリストを作成し、類似オーディエンスにすることで、高い効果が期待できます。
(※)リマケとは、リマーケティングの略で、過去に特定のWebサイトを訪問したユーザーに対して、再度広告を配信する手法のこと。
カスタマーリストから類似オーディエンスを作成する手順は、以下のとおりです。
STEP1:管理画面左側のメニューバーより「オーディエンス」を選択
STEP2:「カスタムオーディエンスを作成」を選択
STEP3:「カスタマーリスト」を選択し「次へ」
STEP4:「ファイルテンプレート」をダウンロードして顧客データを入力
STEP5:顧客データを入力したファイルをアップロードする
STEP6:作成したリストにチェックボックスを付け「…」で「類似オーディエンスを作成」を選択
STEP7:ソースリスト・国・サイズを設定し「オーディエンスを作成」で完了
3. クリエイティブの品質を向上させる
Facebook広告などのSNS広告では、クリエイティブの品質が効果に大きく影響します。
クリエイティブの品質が悪いと、単純にCTR(クリック率)が悪化し、余り在庫に広告が配信されるため、CPC(クリック単価)も高騰する可能性があります。
クリエイティブ制作では、以下のポイントが重要です。
・ターゲットにマッチしているか
・情報を詰め込みすぎていないか
・リンク先ページと内容が一致しているか
クリエイティブとターゲットがマッチしていないと、広告が配信されてもクリックされることはありません。
また、よくあるのは、バナー画像に情報を詰め込みすぎているケースです。
伝えたいことがたくさんあるのは分かりますが「何を伝えたいのか」を考えて、シンプルで分かりやすいバナー画像を作りましょう。
もし、伝えたいことが1枚に収まらない場合は、訴求違いのバナー画像を複数枚用意して、効果検証してみるのもおすすめです。
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4. 見出し文を変更する
Instagram広告とは違い、Facebook広告では見出し文(図2)も効果に影響します。
クリエイティブに合わせたキャッチコピーや、独自の強みなどを訴求することで、CTR(クリック率)の高いクリエイティブになります。
見出し文は、任意設定のため設定していない方も多いのですが、特別な理由がない限り設定することをおすすめします。
また、見出し文は25文字以内と文字数制限があるので、端的に伝えたいポイントを伝えるようにしましょう。
5. LP(ランディングページ)を見直す
CTR(クリック率)は高いのにCVR(コンバージョン率)が悪い場合は、ランディングページ(以下、LP)が悪い可能性があります。
どれだけクリエイティブの品質が良くてCTR(クリック率)が高くても、リンク先であるLPが悪いと、ユーザーはコンバージョンに至りません。
LPの分析は、Googleが提供している「Googleアナリティクス」でも可能ですが、よりユーザー動向に基づいた分析をするには「ヒートマップツール」がおすすめです。
ヒートマップツールでは、ユーザーがどこで離脱したのか、どこを注意深く読んでいるのかなどを細かく分析できるため、信ぴょう性の高い改善につながります。
もし、ヒートマップツールの導入が難しい場合は、
・FV(ファーストビュー)
・CTA(ボタン)
・入力フォーム
の3つに絞って、改善から効果検証を実施してみてください。
6. 配信面を増やす
Facebook広告で効果を出したいなら配信面を増やすこともひとつです。Facebook広告の配信面は豊富で、利用できる配信面は以下のとおりです。
- Facebookフィード
- Facebookプロフィールフィード
- Facebook Marketplace
- Facebook動画フィード
- Facebook右側広告枠
- Facebookビジネス発見
- Facebookストーリーズ
- Facebookリール
- Facebookインストリーム動画
- Facebookリール広告
- Facebook上の検索結果
このほかにも、InstagramやMessenger、Facebookと提携するアプリやサイトを利用できるAudience Networkなどに配信可能です。豊富な配信面をうまく利用することで、Facebook広告を効果的に運用できます。
ただし、配信面を増やせば効果が出るわけではありません。配信面が増えるということは、それだけ広告予算が分散され、それぞれに適したクリエイティブを用意する必要があります。
たとえば、Facebookフィードは正方形バナー(1:1)が効果的ですが、Facebookストーリーズは縦長(9:16)が効果的。また、Facebookインストリーム動画やFacebookリールに配信する場合は動画クリエイティブが必要です。
このように、配信面が増えるということは、それだけ準備することも増えるということ。クリエイティブ制作の手間は発生しますが、Facebook広告で効果を出したい場合は、配信面を増やした運用を検討しましょう。
7. 動画クリエイティブを検証する
Facebook広告を効果的に運用するためには、動画クリエイティブが必要です。バナーよりも動画が効果的というわけではなく、自社サービスと相性のいいクリエイティブを検証するためです。理想は、広告開始のタイミングで、バナーと動画を同時に配信すること。その後、1週間程度で効果の悪いクリエイティブを停止、効果のいいクリエイティブを継続させるとよいでしょう。
しかし、バナーと違って初心者が動画クリエイティブを作るのは困難です。そのため、Facebook広告の配信を検討している場合は、動画クリエイティブの制作を依頼できる運用代行会社を選びましょう。
Facebook広告に強い広告代理店の選び方について、詳しくはこちらもご参考ください。
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【重要】Facebook広告で効果測定をする理由・設定方法
Facebook広告を配信するなら効果測定を行うことをおすすめします。単純に広告を配信するだけでは、高い費用対効果は実現しません。ここでは、
- Facebook広告で効果測定を行うメリット
- Facebook広告の効果測定をおこなう方法(ピクセル設定)
をご紹介します。
現状の数値を把握できる
効果測定を行うことで、現状の数値を正確に把握できます。単純に「コンバージョンが発生した」だけではなく、コンバージョンを1件獲得するために何回クリックされて、いくら広告予算を使ったのかなど、把握するべき指標はたくさんあります。
しかし、正しくコンバージョン設定がされていないと、このような具体的な数値までは把握できません。
Facebook広告を配信するなら、効果の良し悪しを判断するためにも、必ず効果測定を行うようにしましょう。
効果改善の参考になる
効果測定の実施は、Facebook広告の効果を改善するうえで、重要なヒントになります。
例えば、CTR(クリック率)は高いけど、CVR(コンバージョン率)は低いクリエイティブがあったとします。その場合「なぜCTR(クリック率)が高くてCVR(コンバージョン率)が低いのか」を仮説から分析することで、改善案の発見につながります。
単純な数値把握だけではなく、効果測定で得たデータをもとに改善案を導き出すことで、高い費用対効果を実現することが可能です。
Facebook広告の効果測定(ピクセル)設定方法
Facebook広告でコンバージョン計測するためには、ピクセル設定が必須です。ピクセルとは、Meta広告で使われるユーザー追跡するためのタグのこと。Google広告のGoogleタグ(=旧グローバルサイトタグ)やYahoo広告のサイトジェネラルタグのようなものです。コンバージョン計測するためには、ピクセルをサイト内に設置する必要があります。ピクセルの設定方法は以下のとおりです。
【STEP1】ビジネスマネージャーからピクセルを追加する
ビジネスマネージャー(Facebook広告の管理画面)の「ビジネス設定」⇒「データソース」から「追加」をクリック。
【STEP2】データセットの名前を入力し作成
データセットの名前を入力(任意の名前)し「作成」をクリック。このとき、わかりやすいように「案件名 ピクセル」「案件名 PIXEL」にすると管理しやすくなります。
【STEP3】ユーザー・アセットを追加
該当するピクセルを選択した状態で「メンバーを割り当てる」をクリックし、担当者にチェックを入れます。自分を選択する場合は「全権限」を付与しましょう。
その後「アセットを割り当てる」をクリックし、該当する広告アカウントにチェックを入れます。(広告アカウントがない場合は、先に広告アカウントを作成しましょう)
【STEP4】イベントマネージャーに移動しピクセルタグを確認
イベントマネージャーに移動し「データソース」をクリックし、先ほど作成したピクセルを選択。少し下にスクロールして「ブラウザーのアクティビティからウェブサイトイベントを収集」⇒「Metaピクセルを設定」⇒「コードを手動でインストール」をクリック。ピクセルをコピーしてサイト内に設置すれば完了です。
Facebook広告の効果測定で重要な指標
効果測定が重要だと分かっても「どの数値を見ればいいのか分からない」という方も多いはずです。
ここでは、Facebook広告の効果測定でとくに注視したい指標を紹介します。
インプレッション指標
インプレッションとは、広告が表示された回数のこと。Facebook広告の効果測定における重要な指標のひとつです。インプレッション指標で見るべき数値は、以下の2つ。
- インプレッション数
- インプレッション単価(CPM)
そもそも、インプレッションが発生していないということは、広告が表示されていないということ。よくある原因は「ターゲットが狭い」「クリエイティブの質が低い」などです。インプレッション指標が悪い場合は、ターゲットやクリエイティブの見直しを行い改善しましょう。
クリック指標
クリック指標は、以下の3つです。
- クリック数
- CTR(=クリック率)
- クリック単価(CPC)
たとえば、CTR(=クリック率)が高いということは、ターゲットとクリエイティブがマッチしている可能性が高いです。反対に、CTR(=クリック率)が低いと、ターゲットとクリエイティブがミスマッチ、もしくはターゲットが広すぎることが考えられます。
また、Facebook広告では、いかにCPC(=クリック単価)を安くできるかがポイントです。CPC(=クリック単価)が安くなれば、それだけ効率良くユーザーをWebサイトに誘導可能です。CPC(=クリック単価)を安くするためには、クリエイティブの質を上げる必要があります。複数のクリエイティブを入稿して、質の高いクリエイティブを見つけましょう。
注意したいのは、クリック指標だけに囚われないことです。目的がコンバージョンの場合、クリック指標が良くてもコンバージョンが取れなければ意味がありません。クリック指標は、あくまでターゲットやクリエイティブ改善の参考値であることを頭に入れておきましょう。
コンバージョン指標
Facebook広告で重要なコンバージョン指標は、以下の3つです。
- コンバージョン数
- CVR(=コンバージョン率)
- CPA(=コンバージョン単価)
広告運用の効果改善で注意したいのは「絶対数」で判断しないこと。広告を配信すると、どうしてもコンバージョン数に目がいきがちです。しかし、コンバージョン数は「絶対数」であり、変えることはできません。コンバージョン数を増やしたいならCVR(=コンバージョン率)もしくはクリック数を改善する必要があります。
CVR(=コンバージョン率)の改善は、おもにLP改修です。ヒートマップ分析などをしながらファーストビューやエントリーフォームなどの改善を行いましょう。
クリック数(1,000)×CVR(1%)=CV(10)
=CPA(10,000円)
クリック数(1,000)×CVR(5%)=CV(50)
=CPA(2,000円)
このように、広告予算、クリック数が同じ場合、CVR(コンバージョン率)で広告の費用対効果が大きく変わります。
どうしてもコンバージョン数だけで判断してしまいがちですが、費用対効果を高めるならCVR(コンバージョン率)に目を向けて改善していきましょう。
エンゲージメント指標
FacebookはSNSのひとつなので「エンゲージメント指標」も重要です。
エンゲージメントとは「いいね」や「シェア」「コメント」などの行動を表す指標で、ユーザーの自社に対する興味を分析できます。
エンゲージメント率が高いということは、それだけユーザーの興味をひいたということ。
つまり、後のファン獲得につながる可能性があります。
分析する際は、クリック指標やコンバージョン指標だけでなく、エンゲージメント指標でユーザーの興味関心も確認しましょう。
視聴率
Facebook広告で動画クリエイティブを配信する場合は「視聴率」が重要です。視聴率が悪いということは、ユーザーが動画クリエイティブに興味を持たず、商品情報や訴求が伝わっていない可能性があります。そのため、視聴率が悪い場合は、広告設定やLPではなく動画クリエイティブの改善が最優先です。
Facebook広告では、
- 動画の25%再生数
- 動画の50%再生数
- 動画の75%再生数
- 動画の95%再生数
- 動画の100%再生数
など、段階ごとの視聴率を参考にできます。
たとえば、動画の25%視聴率が悪いなら、動画の冒頭部分を編集するなど、各視聴率を動画クリエイティブの改善に活かせます。
動画クリエイティブは配信して終わりではありません。バナー同様、何度も効果検証を実施し、勝ちパターンを探す必要があります。そのためにも、Facebook広告の管理画面内で確認できる「視聴率」を重視しましょう。
Facebook広告は効果がないと言われる理由
最近になって「Facebook広告は効果がない」「コンバージョンが取れない」と言われることが増えてきました。
そのため、Facebook広告を配信したくても、なかなか踏み出せない方も多いでしょう。
「Facebook広告は効果がない」と言われる理由のひとつとして、コンバージョンルールの変更が考えられます。
2021年頃までのコンバージョンルール
これまでのFacebook広告は、コンバージョンが下記の種類・期間で計測され、管理画面に反映されていました。
- クリックスルーコンバージョン(1日間/7日間/28日間)(※1)
- ビュースルーコンバージョン(1日間/7日間/28日間)(※2)
(※1)クリックスル―コンバージョンとは:ユーザーが広告をクリックし、その場ではコンバージョンに至らなかったが、1日もしくは7日以内に別ルートでコンバージョンに至ること。
(※2)ビュースルーコンバージョンとは:ユーザーが広告を閲覧し、クリックしなかったが、1日以内に別ルートでコンバージョンに至ること。
しかし2021年ごろに、下記のコンバージョン計測のサポートが終了しました。
- 【終了】クリックスルーコンバージョン:28日間
- 【終了】ビュースルーコンバージョン:7日間・28日間
つまり、これまで計測されていた上記期間のコンバージョンが、管理画面に反映されなくなったのです。
このコンバージョン計測のルール変更によって、以前からFacebook広告を利用していた方は「効果が悪くなった」と感じるようになったと考えられます。
現在のコンバージョンルール
現在、Facebook広告で計測できるコンバージョンは以下のとおりです。
- クリックスルーコンバージョン(1日間/7日間)
- ビュースルーコンバージョン(1日間)
- エンゲージメントビューコンバージョン(1日間)(※3)
(※3)エンゲージメントビューコンバージョンとは:ユーザーが広告に対して「いいね」「シェア」などをアクションを起こし、その場ではコンバージョンに至らなかったが、1日以内に別ルートでコンバージョンに至ること。
「28日間」の期間設定がなくなるなど、コンバージョンのカウント期間(=アトリビューション期間)が短くなったことで、Facebook広告のコンバージョン数全体は一時的に減ったように見えるかもしれません。
しかし、Facebook広告のコンバージョン自体がなくなったわけではありません。
むしろ、多くの企業が「昔より効果が悪くなった」とFacebook広告から撤退するなら、競合が少なくなりチャンスでもあります。
また「いいね」や「シェア」など、広告に対して積極的なアクションを起こした人のコンバージョン(=エンゲージメントビューコンバージョン)が新たに計測できるようになりました。
「ユーザーのアクションを促し、記憶に残り、コンバージョンにつながるのはどんな広告なのか」を意識した、より効率的な広告配信ができるようになったとも言えます。
参照:Meta|Meta 広告マネージャのアトリビューションウィンドウについて
Facebook広告で効果が出た運用事例
映画のプロモーション施策で、目標の400万インプレッションを達成した事例です。
広告配信を開始した段階では、メインターゲットである昭和世代の男性に向けて広告を配信していました。しかし、Instagram広告では思うように効果がでなかったため、昭和世代の男性にはオフライン広告とFacebook広告を中心にアプローチ。オンラインのInstagram広告では、若い女性に方向転換して広告を配信しました。その結果、インプレッション数が伸び、目標の400万インプレッションに到達しました。
まとめ
ビジネス目的で使われることが多く、主にBtoB領域で効果を発揮する「Facebook広告」。初めてFacebook広告を運用する場合は「コンバージョンポイントの設定」「ターゲットの絞り込み」「広告セットの数」などが原因で、思うような効果が出ないことがあるので注意してください。
Facebook広告の費用対効果を高める施策は、以下の7つです。
また、現状の数値把握や効果改善のため、効果測定は必ず行いましょう。とくに「インプレッション」「クリック」「コンバージョン」「エンゲージメント」などの指標を分析することで、効果的な改善につながります。
最近では、Facebook広告のコンバージョンルールの変更によって、計測されるコンバージョンが少なくなり、効果が出ないと言われることもあります。しかし、アトリビューション期間は短くなりましたが、コンバージョンは計測されているので、しっかりと運用を行えば今でも効果は期待できます。
「Facebook広告の運用に不安がある」「効果を出したい」と考えている方は、広告代理店に運用代行を依頼するのもひとつです。
株式会社J・Gripマーケティングでは、大手企業から中小企業までの数多くの実績をもとにお客様の目標達成に貢献したいと考えております。効果の出るFacebook広告をお考えの場合は、ぜひご相談ください。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
Web集客・制作分野におけるブランディング・コンサルティング・マーケティングのプロフェッショナル。効果的でありながらWeb集客の本質に関する情報を、専門的にかつ分かりやすく紹介いたします。
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