【最新】Facebook広告の費用相場!費用対効果を高める3つの方法
「Facebook広告に最低出稿金額はある?」
「Facebook広告の適正予算が分からない」
Facebook広告を配信しようと思っても、どれくらいの費用が必要なのか分からない方も多いのではないでしょうか。
費用対効果を高めるためにも、商品やサービスに合わせた適正予算の設定は必須です。
そこで、この記事は
- Facebook広告の費用相場
- Facebook広告の費用対効果を高める方法
- Facebook広告の運用代行を依頼するメリット・デメリット
などについて、詳しく解説していきます。
この記事を読めば、Facebook広告の費用や適正予算の算出方法を知ることができ、効果的な広告配信が可能になります。
Facebook広告の配信を検討しているけど、どうすればいいのか分からないという方は、ぜひ参考にしてみてください。
Facebook広告の費用相場は月額10万円以上?
Facebook広告の最低出稿金額に明確な決まりはありませんが、だいたい日予算150円~200円(※)なので、月額4,500円(30日換算)から広告を配信することが可能です。
そのため、まずは少額から様子を見たいという方でも安心して始められますが、月額4,500円程度では十分な成果を得ることはできず、正直配信している意味がありません。
広告運用では、十分なデータから分析を行い、改善案を導き出すことで成果につなげるのが一般的です。
そのため、しっかりとFacebook広告で成果を出したい場合は月額10万円以上の予算を準備することをおすすめします。
一般的にFacebook広告のCPC(クリック単価)は100円前後になることが多く、予算10万円あれば1,000クリック獲得することができます。
1,000クリック獲得できれば、広告の良し悪しの判断がしやすくなるため、たとえ成果が出なくても次に活かすことが可能です。
ただし、予算目安は商材や業界、広告を配信する目的によっても異なるので、あくまで目安と考えておきましょう。
(※)広告セットや配信期間によって最低出稿金額は異なります。
Facebook広告の適正予算を調べる方法
Facebook広告の最低出稿金額や予算目安が分かったところで、次は自社商品やサービスの適正予算を調べましょう。
Facebook広告の適正予算を調べる主な方法は以下の2つです。
・Facebook広告のシミュレーションを活用する
・目標CPAから算出する
それでは、詳しく解説していきます。
Facebook広告のシミュレーションを活用する
Facebook広告の管理画面「広告マネージャー」で、広告の目的やターゲットに合わせたシミュレーションを作成することができます。
シミュレーションを作成することで、ある程度の適正予算を算出することができるので、広告を配信する前に実施することをおすすめします。
STEP1:広告マネージャーで新規キャンペーンを作成
STEP2:通常の入稿と同様にキャンペーン目的を選択し「次へ」
STEP3:予算・スケジュール・ターゲット・オーディエンス・配置を設定(上図)
STEP4:画面右側に表示
・推定オーディエンスサイズ
・推定リーチ数
・推定コンバージョン数(※クリック数)
※トラフィック目的の場合はクリック数
シミュレーションでは、推定オーディエンスサイズが分かり、ターゲットリーチの数を判断することができます。
推定オーディエンスサイズが「狭い」と表示されている場合は少し広げる、逆に「広範囲」と表示されている場合は少し絞るなど、その都度調整を行いましょう。
また、推定リーチ数や推定コンバージョン数(クリック数)を確認しながら、日予算もしくは通産予算の調整を行います。
シミュレーションを作成したキャンペーンは削除するか、そのまま残す場合はキャンペーンを「オフ」にしておけばOKです。
目標CPAから算出する
広告マネージャーでシミュレーションを作成しなくても、目標CPA(顧客獲得単価)から適正予算を算出する方法もあります。
例えば、目標CPAが3,000円で、月に20件ぐらいの問い合わせが欲しいという場合。
が1か月の適正予算になります。
また、サブスクサービスや定期購入型サービスなどのリピートが見込める場合は、LTV(ライフタイムバリュー=顧客生涯価値)から算出するのもおすすめです。
LTVは、顧客が自社のサービスにどれだけの価値があるかを示す指標で、「平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間」で求められます。
LTVの数字を目標CPAとして、広告の適正予算を算出できます。
Facebook広告の課金形態
Facebook広告には主に4種類の課金形態があります。
・CPM(インプレッション課金)
・CPC(クリック課金)
・CPV(動画視聴課金)
・ThruPlay(動画再生課金)
費用対効果を高めるためには、目的に合わせた課金形態を選択する必要があります。
適した課金形態を選択するためにも、まずはそれぞれの特徴を理解しておきましょう。
CPM(Cost Per Mille):インプレッション課金
CPM課金はインプレッション課金とも呼ばれ、広告1,000回表示に対して課金が発生します。
Facebook広告におけるインプレッションの定義は「広告が初めて画面に表示されたとき」で、一度表示されてスクロールアウトした広告が元の位置で再表示された場合は1インプレッションとしてカウントされます。
CPM課金の場合、ユーザーが広告をクリックしなくても課金が発生するため、ユーザーにサイト誘導を促したい場合などには向いていません。
CPM課金の相場は、業界や商材によって幅がありますが、だいたい500円~1,000円程度。
1回あたりのインプレッション単価に換算すると0.5円~1円程度です。
以前までは、CPM課金はリーチ目的やブランド認知度向上のために使用されていましたが、今ではFacebook広告の標準課金形態になっており、CV目的などにも使用されるようになりました。
CPC(Cost Per Click):クリック課金
CPC課金はクリック課金とも呼ばれ、ユーザーが広告をクリックする度に課金が発生する仕組みです。
CPC課金の相場はだいたい50円~120円前後ですが、商材やクリエイティブの質によってはそれ以上に高騰する可能性もあります。
また、CPC課金ではユーザーが広告をクリックしなければ課金が発生しないため、広告効果が分かりやすく広告運用初心者の方でも安心して運用できる課金形態といえます。
ただし、CPC課金で設定すると“クリックしてくれそうな人に広告が配信される”ため、問い合わせ獲得やブランド認知度向上には向いていないので注意しましょう。
CPV(Cost Per View):動画視聴課金
Facebook広告におけるCPV課金は「認知度アップ」と「エンゲージメント」のキャンペーン目的で選択できる課金形態のひとつで「動画の2秒以上の継続的な再生」を目標に最適化が進みます。
課金されるタイミングは、広告のインプレッションやクリックではなく「動画が2秒以上継続的に再生された場合」で、相場は3円~5円程度です。
CPV課金は他の広告媒体でも使われていますが、課金対象となる動画の再生時間などは広告媒体によって定義が異なる場合があるので注意しましょう。
ThruPlay(スループレイ):動画再生課金
ThruPlayはFacebook・Instagram広告独自の課金形態で、主に動画の再生数アップを目的とするキャンペーンに使用されます。
考え方的にはCPVと同じですが、CPVは2秒以上動画が再生されたタイミングで課金が発生するのに対し、ThruPlayは「15秒以上動画が再生されたタイミング」で課金が発生します。
15秒以下の動画の場合は視聴完了を主な目的として最適化が進むため、動画をしっかり見てほしいという場合におすすめです。
また、3円~5円程度が相場のCPVに対し、Thruplayは100円~200円と少し高く感じます。
しかし、動画をしっかり見られていることもあり、ブランド認知の向上やその後のアクションにはつながりやすいと考えられます。
Faceboo広告の広告予算設定方法
広告予算の使い過ぎや未消化にならないためにも、予算設定はとても重要なポイントです。
Facebook広告の広告予算設定方法は大きく3つ。
・アカウント上限予算
・キャンペーン上限予算
・広告セット上限予算
広告予算を適切に管理するためにも、それぞれの予算設定方法は頭に入れておきましょう。
アカウント上限予算の設定方法
Facebook広告に使用する全体予算が明確な場合は、アカウント上限予算の設定を行うことで、アカウント単位での広告予算を制御することが可能です。
アカウント上限予算を設定すれば間違って広告予算を使いすぎてしまうこともないので、すでに予算が決まっている場合は設定を行いましょう。
STEP1:左側のメニューから「広告アカウント設定」を選択
STEP2:ビジネスの支払い管理「支払い設定を開く」を選択
STEP3:アカウントの上限予算を設定「…」から「上限を設定」で設定
キャンペーン上限予算の設定方法
キャンペーン上限予算を設定することで、キャンペーン単位で予算管理を行うことが可能です。
キャンペーンの予算では「通算予算」と「1日の予算」の2パターン設定可能で、基本的には予算管理のしやすい「1日の予算」で設定するのがベターです。
ただし、1日の予算、いわゆる日予算で設定した場合、設定した金額よりも多少誤差が生じる可能性があります。
例えば、日予算1,000円で設定した場合、きっちり1,000円分配信されるわけではなく、日によって1,100円、990円など、多少の誤差が生じるのです。
そのため、きっちり決められた予算を配信した場合は「1日の予算」ではなく「通算予算」で設定するようにしましょう。
STEP1:広告マネージャーで新規キャンペーンを作成
STEP2:通常の入稿と同様にキャンペーン目的を選択し「次へ」
STEP3:キャンペーン詳細の「キャンペーン上限予算を追加」にチェックボックスを入れる
STEP4:任意の上限予算を入力
広告セット上限予算の設定方法
Facebook広告では、広告セット単位でも上限予算を設定することができます。
複数の広告セットがある場合、キャンペーン単位で予算を設定すると“効果の見込める広告セット”に広告配信は偏ってしまいます。
例えば、キャンペーン予算5,000円で設定した場合、広告セットAに4,000円、広告セットBに1,000円と、効果の見込める広告セットに配信が偏ってしまうのです。
しかし、これでは正確なA/Bテストにならず、本当に広告セットBが悪いのか判断ができません。
そのため、広告セット単位で上限予算を設定すれば、偏りなく意図した広告配信が可能になります。
STEP1:広告マネージャーで新規キャンペーンを作成
STEP2:通常の入稿と同様にキャンペーン目的を選択し「次へ」
STEP3:キャンペーン名を入力して「次へ」
STEP4:予算で「通算予算」or「1日の予算」を選択して予算を入力
Facebook広告の費用対効果を高める3つの方法
Facebook広告の費用対効果を高めるためには、いくつか押さえておきたいポイントがあります。
・ターゲットを掘り下げ、明確にする
・カスタムオーディエンスを活用する
・クリエイティブの改善を繰り返し行う
それでは、詳しく解説していきます。
ターゲットを掘り下げ、明確にする
ターゲットの明確化はどの広告媒体でも言えることですが、Facebook広告ではとくにターゲットの明確化が重要です。
それは、Facebook広告の特徴である“実名登録によるターゲティング精度の高さ”にあり、ターゲットを掘り下げて明確にすることでより高い効果が期待できます。
また、Facebook広告では、一般的なデモグラ(※)やエリア、興味関心以外にも役職ターゲティングという特殊なターゲティングが可能なので、ターゲットを明確にすることでよりピンポイントに広告を配信することが可能です。
Facebook広告の費用対効果を高めるためには、まずはターゲットを掘り下げ、明確にしておきましょう。
(※)デモグラとは、デモグラフィックの略で、性別、年齢、居住地域、所得、職業、家族構成など人口統計学的な属性の総称。
カスタムオーディエンスを活用する
Facebook広告では、精度の高いカスタムオーディエンスを作成できます。
カスタムオーディエンスとは、興味関心や役職など、デフォルトで設定できるターゲットではなく、自分で作成するオーディエンスリストのことをいいます。
Facebook広告では、リタゲ・リマケリスト(※)や顧客情報(カスタマーリスト)をもとにしたオーディエンスリストを作成することができ、カスタムオーディエンスを活用することで高い費用対効果が期待できます。
また、作成したオーディエンスリストに似たユーザーに広告を配信する「類似オーディエンス」も有効なので、オーディエンスリストを作成した場合は、同時に類似オーディエンスの作成も行っておきましょう。
(※)リタゲ・リマケは、リターゲティング(リマーケティング)の略で、過去に特定のWebサイトを訪問したユーザーに対して、再度広告を配信する手法のこと。
クリエイティブの改善を繰り返し行う
Facebook広告では、クリエイティブの質が結果を大きく左右します。
しかし、質の高いクリエイティブをいきなり作るのは難しく、そもそも質の高いクリエイティブがどのようなものなのか分からないですよね。
そのため、クリエイティブは定期的に入れ替え、改善を繰り返すことが重要です。
主に挙げられるクリエイティブの改善内容はこちら。
・キャッチコピーの変更
・KV(キービジュアル)の変更
・CTAの変更
・見出しの変更
・メインテキストの変更
・ハッシュタグの変更
Facebook広告では、クリエイティブ内のキャッチコピーやKV以外にも、見出しやメインテキストも成果に大きく影響してきます。
思うような効果が出ていない場合は、上記改善内容をひとつずつ実践してみてください。
また、Facebook広告では、同じクリエイティブをずっと配信し続けるのではなく、定期的に入れ替え作業を行うようにしましょう。
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Facebook広告の運用代行を依頼するメリット
Facebook広告を配信する場合、自社で広告運用を行うことも可能ですが、広告代理店に運用代行を依頼する方法もあります。
広告代理店に運用代行を依頼する主なメリットはこちらです。
・運用ノウハウがあるので効果が出やすい
・広告運用の手間が省ける
・Facebook広告以外の運用代行を依頼できる
それでは、詳しく解説していきます。
運用ノウハウがあるので効果が出やすい
広告代理店は、これまでに何十、何百という広告アカウントを運用してきているので、広告運用のノウハウが豊富に蓄積されています。
いわゆる、成功事例も失敗事例もたくさん保有しているので、自社で広告運用を行うよりも高い効果が期待できます。
広告運用は、商材や目的が変われば運用の仕方はガラッと変わるものです。
自社だけでは十分なデータ量を蓄積することは難しいので、費用対効果を高めるなら広告代理店に運用代用を依頼するのが賢明といえます。
広告運用の手間が省ける
広告運用の一連の流れは、
・広告戦略の立案
・クリエイティブ制作
・各種アカウント作成
・広告入稿
・CVテスト
・日々の数値チェック
・分析と改善案の洗い出し
・レポート作成
など、意外とやることが多く、他の業務と並行して行うのは非常に困難といえます。
また、広告運用の経験がないと管理画面の使い方が分からず、無駄な時間を使ってしまう可能性も十分考えられます。
しっかりと分析や改善に時間を割けない場合は、広告代理店に運用代行を依頼するのもひとつでしょう。
Facebook広告以外の運用代行を依頼できる
広告代理店では、Facebook広告以外の広告媒体も取り扱っているため、他の運用代行を依頼することも可能です。
例えば、Google広告やInstagram広告、LINE広告など、取り扱い媒体は広告代理店によって異なりますが、依頼できる広告媒体の幅が広がるのは大きなメリットといえます。
広告媒体にとらわれず、集客やプロモーションについて気軽に相談できる専門家が欲しい場合は広告代理店に依頼するのも良いでしょう。
Facebook広告の運用代行を依頼するデメリット
広告代理店への運用代行依頼は、メリットだけでなくデメリットもあります。
依頼する際は、メリットとデメリットの両方を踏まえたうえで検討するようにしましょう。
広告代理店に運用代行を依頼するデメリットはこちらです。
・運用手数料が発生する
・運用ノウハウが自社に蓄積されない
それでは、詳しく解説していきます。
運用手数料が発生する
一般的に、広告代理店にFacebook広告の運用代行を依頼すると運用手数料が発生します。
運用手数料の相場は20%なので、100万円の広告配信を行う場合、20万円の運用手数料が発生する計算です。
運用手数料が理由で、自社で広告運用を行っている企業も珍しくありませんが、広告運用にかける手間や時間、そして成果を考えると20%は妥当な数字といえます。
また、広告代理店に依頼する場合は、運用手数料にFacebook広告で使用するクリエイティブ制作料が含まれているか確認しましょう。
もし、運用手数料にクリエイティブ制作料が含まれていない場合は別途費用が発生する可能性があるので注意が必要です。
運用ノウハウが自社に蓄積されない
当たり前ですが、広告代理店に運用代行を依頼すると、基本的には広告代理店任せなので自社に運用ノウハウは蓄積されません。
しかし、具体的な運用方法は分からなくてもミーティングの際に聞くことは可能ですし、レポートの共有もあるので、ノウハウ蓄積が全くゼロになることはありません。
今後のためにも自社に運用ノウハウを蓄積したいという場合は、まずは自社で広告運用を行い、効果を見ながら広告代理店に依頼するなど工夫しましょう。
まとめ
Facebook広告の費用対効果を高めるポイントは、以下の通りです。
- 広告費用は月10万円以上の準備がおすすめ
- 目標CPAなどから適正予算を算出する
- 運用成功には広告代理店依頼もおすすめ
ビジネス目的で使用されることが多く、主にBtoBやビジネスマン向けの商材に適しているFacebook。
Facebook広告の最低出稿金額はだいたい日予算150円以上、月額4,500円(30日換算)から広告配信が可能なので、まずは少額から始めたいという方にもピッタリです。
しかし、月額4,500円の広告運用では、思うような効果を得られず、十分なデータも蓄積されないことから、最低でも月額10万円以上の広告予算を準備することをおすすめします。
もし、自社サービスの適正予算が分からない場合は、
・Facebook広告のシミュレーションを活用する
・目標CPAから算出する
などの方法を活用して、適正予算を算出してみてください。
また、広告代理店に依頼すると代行手数料が発生しますが、アカウント作成から改善、レポート出しなどのすべての業務を代行してくれます。
自社で運用するのと、実績豊富な広告代理店が運用するのでは成果が大きく異なることもあるので、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
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株式会社J・Gripマーケティングでは、大手企業から中小企業までの数多くの実績をもとにお客様の目標達成に貢献したいと考えております。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
Web集客・制作分野におけるブランディング・コンサルティング・マーケティングのプロフェッショナル。効果的でありながらWeb集客の本質に関する情報を、専門的にかつ分かりやすく紹介いたします。
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