クリック率の高いバナー制作のコツとは?
今も昔もバナーは流入のトリガー
インターネットで広告展開をする上で、リスティング広告が重要になる中、リマーケティングやディスプレイ広告を行う際にバナー広告は欠かせません。
ウェブ広告の黎明期から存在するバナーですが、デザインだけでなくサイズなどによってもクリック率が大きく変わってくることはご存じでしょうか。
どうして一つの商材に対して複数のバナーを制作するのか。クリックされやすいバナーとは、など、バナーの役割や最近の傾向などについて見ていくことにしましょう。
バナーは一つの商材に対して複数作るのが基本
元々バナーとは直訳すると「旗」や「横断幕」という意味で、そこからホームページなどで使われるようになった横長の広告が横断幕のようなところから、「Webバナー」と呼ばれるようになり、その後Webが省略され「バナー」という名称で浸透してきた経緯があります。
街中などで見かけることがある“のぼり”に相当するバナーですが、制作依頼を受けますと、ひとつの商材に対して数多くの種類を作ります。
その理由としては、訴求する内容は同じなのですが、バナーを表示させる場所がポイントといなってきます。
たとえば検索結果の右サイドカラムや、ニュースページ上部にある細長いもの、スマホの場合では画面下部に常に表示されているものなどがあると思いますが、そういった形で出稿する場所に合わせてリサイズをする必要があります。
FacebookやTwitterのバナーとかも合わせると、一度に15種類ぐらいのバリエーションのものを制作します。
ABテストやユーザー対策の必要性
写真を使うもの、イラストを使うもの、文字だけのものとか、数多くの種類を作るバナーですが、どうしてバリエーションが必要なのかといいますと、クリック率の比較やユーザーにあきさせないという意図があるからです。
たとえば、同じ商材で何個か並行してバナーを作りランダムに表示させれば、クリック“されやすいもの”と“されにくいもの”というのが、データで明確に分かってきます。その結果を踏まえて各々の出現比率を変えたりしていくことで、一つのバナーを出したままにしておくよりも成果へとつながりやすくなります。
また、バナーを定期的に違うサイズやデザインのものへと入れ替えることによって、「またか」というユーザー側のけん怠感などを払拭し、クリック率アップの効果が見込めます。
同一の商材でも、見たことないものや目新しいバナーがクリックされやすい傾向にあるので、ABテストの意味もありますし、あきさせないという意味からも複数のバナーを作る意義があるのです。
ユーザーの特性を考慮に入れたバナーが必須
作成したバナーは、配信先のサイトでどういうバナーと並ぶのかが分からないという部分もあるので、ギラギラしたページでは逆にあっさりしたバナーのほうが目立つ、というも当然あります。
そのため、バナーすべてを目立つようなデザインにするのではなく、ABテストできるように極端に差を付けてあっさりしたものまで、やはり多くの種類を作るほうが効果が出やすくなります。
広告出稿を考えているようなお客さんでも、サイズ違いを作る程度の認識の方も大勢いらっしゃって、デザインは1種類だけというオーダーもよくありますが、今回説明したようにバリエーションを用意したほうが効果的なのは明白です。
最近では、ユーザーの検索やアクセスしたページといった“特性”に合わせてバナーが表示されるケースも増えてきていますので、特性に合わせて数が必要になるといっても過言ではありません。
種類がある中でクリック率を分析していき、それに応じてバナーを表示されるタイミングや種類を選別していけば、より押されやすいといったクリックの精度も上がっていきます。
そうすることで想定するターゲットに適したバナーというがだんだん分かってくるので、たくさん作り続けるほうが絶対的にいいと言うことができます。
常に新鮮さを意識した作業を心がけ、単純に似たようなものが並ばないようにし、写真やイラスト素材に加え、手描きで対応するなどクオリティーには自信を持っていますので、より効果的なバナーを、ということでしたら是非お問い合わせください。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
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