そのLPの目的は何?売れるLPは必ずしも”綺麗な”デザインではない

公開日:2017.04.26

こんにちは、Webディレクターの服部です。
(現在、育休明けのため、少しディレクター業はお休みしています)

以前、当社チーフデザイナーが「より集客力を上げるLPのデザイン」という記事を書きました。
LPのデザインは作って終わりではなく、常にABテストを重ねて売れるものを見つけていくべきだという内容です。
それは、売るためのデザインを追求していく上での真理なのですが、
実際に売れるLPってどんなLPなの?というのが気になるところではないでしょうか。

もちろん、その答えはターゲットユーザーや訴求する商品によって変わります。
ただ一つ確実に言えるのが、
「必ずしもすっきりと整った綺麗なデザインが売れるLPではない」ということです。

今回は”売れるLP”に多く見られる3つの特徴について解説します。

1.コンテンツにメリハリがついている

数年ほど前からフラットデザインが流行し始め、企業のコーポレートサイトでも「スッキリとしたシンプルなデザイン」が好まれるようになりました。
それはもちろん理にかなっています。
近年、WEB上にあふれる情報が過多となり、ユーザーが本当に求めている情報に辿り着きづらくなってきたためです。

しかし、LPは広告の一種であり、紙で言う”チラシ”のような存在。
企業のパンフレットはスッキリと洗練されたものでもいいかもしれませんが、チラシがスッキリとしていると「今、何が大特価なのか」「いつまでセールはやっているのか」「イチオシ商品はどれなのか」という情報が適切に伝わらない可能性があります。

つまり、作成するLPの中で伝えたい情報の種類によっては、下記のようにコンテンツのメリハリを付ける必要が出てくるのです。

・メリット情報を目立たせたる
・アイコンを大きく表示して何についての表記か瞬間的に理解できるようにする
・特定の商品写真を大きく載せることで目玉商品をわかりやすくする
・金額やセール期間などの情報は大きく表示する

上記のようなメリハリを付けているうちに「スッキリとした洗練されたデザイン」とは程遠くなっていくかもしれません。
しかし、LPの目的はユーザーがコンバージョンすることであり、綺麗なデザインを作ることではありません。
ユーザーにより適切に情報を伝えるためには、時にしっかりとメリハリをつけることも必要なのです。

2.テキストの中ではポイントとなる単語が着色されている

そもそもLPの中には長いテキストを書くべきではありません。
なぜなら、ユーザーは読む努力をしないからです。
たどり着いたLPに長文のテキストがあると、読み飛ばしてしまうか、最悪の場合は離脱してしまう恐れがあります。
読み飛ばされるのであれば書く意味はありませんし、離脱されてはLPの役割を果たせません。
テキストはできる限り、簡潔に短く記載し、少しでも長くなった場合にはポイントとなる単語を着色するなどの工夫をした方がよいと言えるでしょう。

3.ボタンは悪目立ちするぐらいの方がいい場合も

多くのLPにおいてボタンはコンバージョン地点です。
ランディングしてすぐにボタンを探すユーザーもいれば、最後までコンテンツを見た上でボタンを押すユーザーもいるでしょう。
いずれの場合にも言えるのは「ボタンはすぐに見つけられるデザインであるべきだ」ということです。

その条件をクリアするためには、色や形で目立たせる必要があります。
LP全体を暖色系の淡いトーンでまとめているところに、同じ暖色系のボタンを持ってくるよりも、寒色系のボタンを彩度の高い色で置く方がすぐに目につきます。
さらに「ボタン感」を出すために影や立体的な装飾をするのも効果的です。

せっかくフラットですっきりとまとめたのに…と感じるかもしれませんが、
LPの目的は「綺麗なデザインにまとめること」ではなく「ユーザーにコンバージョンしてもらうこと」です。
ボタンがその目的に適っているかどうかを基準に考えましょう。

大事なのはユーザーが必要な情報を素早く得られるかどうか

そもそもLPにランディングしているユーザーは解決したい悩みや求める情報があって訪れています。
そのため「このLPでは自分の悩みは解決されない」「このLPには自分が求める情報がない」と思われてしまうと即離脱されてしまいます。

LPを作る際には「ユーザーが必要としている情報を適切に素早く伝えることができているか」ということを常に念頭に置いて進めましょう。

いかがでしたか?
今回の3つのポイントを重視すると”整っていて洗練されたデザインのLP”ではなくなるかもしれません。
その時は「そのLPの目的は何なのか」というところに立ち返ってみてください。
その目的に適っているのであれば、そのデザインは間違っていません。
ただ、もちろん「正解のデザイン」というのは存在しないもの。
売れるLPを作り続けるためには、冒頭でご紹介した 「より集客力を上げるLPのデザイン」の記事も読んで実践してみてくださいね。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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