リスティング広告のアカウント構成の考え方

公開日:2014.08.02

アカウント構成とは何か?

今回のコラムでは、リスティング広告においてどんな風にアカウント構成をすれば効率的なのかを考えてみたいと思います。
まずは、アカウント構成について簡単におさらいしておきましょう。
リスティング広告では、管理画面で「どのキーワードで検索された場合どの広告文を表示し、どのリンク先に紐づけるか」を設定する必要があります。
この、「キーワードと広告文」の組み合わせが「広告グループ」であり、複数のキーワードと単一の広告文をグループ化することもできます。そしてこの「広告グループ」を複数まとめたものを「キャンペーン」といいます。

アカウント設定の基本的な考え方

アカウント設定においてまず最低限考えなければならないのは、キーワードと広告文とリンク先サイトの三者にきちんと関連性を持たせることです。たとえば「アメリカ 留学」で検索して表示される広告文やリンク先のサイトにアメリカと関係ない地域の留学に関するコンテンツがあってはおかしいですよね。
また、一定の地域だけに広告を配信したい場合には、「キャンペーン」単位でユーザーの地域を特定することができます。(YDNでは広告グループ単位で可能)
たとえば大阪と東京のユーザーにそれぞれ異なる広告を見せたい場合は、キャンペーンを複数することで地域限定の広告を出すことができるわけです。

最善のグループ設定方法とは?

上述の基本的な考え方、キャンペーン単位で設定しなければならないことを前提とします。したがってキーワードと広告文、リンク先をマッチさせるグループ分けとキャンペーン設定でしかできないことを念頭においたキャンペーン分けは必須です。

これより先で考えることは「効率的に改善するための運用を行いやすい」構成であると思います。経験のある方であれば、まったく違う考えになることもあると思います。

アカウント設定で迷うところは、キーワード(広告文)のグループ分けといっても過言ではありません。シンプルに「1キーワード・1広告グループ」でグループを作るやり方を採用しているところもありますが、「グループの数がどんどん増えてしまう」というデメリットがあります。広告グループが増えすぎると1キャンペーンでの上限広告グループ数をオーバーしてしまったり、設定する広告文が大量になり“運用の手間”が増えて効率が落ちてしまう可能性があります。
たとえば「アメリカ 留学」というキーワードと「留学 アメリカ」というキーワードと結びつく広告文は、通常は同一のものでいいですよね。この場合、この2つのキーワードは同じグループにまとめることができるわけです。その他、「化粧品 通販」と「化粧品 購入」といった類似のキーワードも、同じグループにまとめられそうです。

こうして論理的にグループ分けをしていくと、より少ないグループ数でアカウント管理ができ、運用の効率化が図れます。キーワード追加時に新しいグループを作る手間が省けますし、効果測定をする際にも効率的といえるでしょう。
もちろん、これは私の個人的な意見ですので、皆さんに押し付けるつもりはありません。
しかし、代理店であれインハウスであれ、手間を少しでも減らすことで、運用コストを削減しようという意識は持っておいて損はないのではないのでしょうか。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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