パンダ?ペンギン?なにそれかわいいの?知っておきたいGoogleのアルゴリズムアップデート

公開日:2017.04.14

どの業界でも、所属していない人からすると、字面からはとても内容が想像できない専門用語は存在するものです。

もちろんSEO界隈にも不思議なネーミングの用語はあります。
その最たるものが「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」でしょう。
私もSEOを仕事とするまでは全く知りませんでした。サイトのデザインや構築に携わったことがあるにも関わらずです…。

「パンダアップデート」と「ペンギンアップデート」。こんなかわいい名前をして、多くのサイト運営者を震え上がらせてきた恐るべきやつらです。

「パンダアップデート」はコンテンツの品質が低いサイト、「ペンギンアップデート」はGoogleの『品質に関するガイドライン』に違反するサイトの検索順位を下げる、Googleのアルゴリズムです。

パンダアップデート


パンダアップデートが日本に導入されたのは2012年7月。低品質なサイトの掲載順位を下げ、同時に、良質なサイトの掲載順位を適切に評価することを目的としたGoogleのアルゴリズムです。
導入された当時のGoogleの検索結果は、現在と比べると精度が低く、オリジナルのコンテンツがほとんど存在しないようなコピーサイトが上位に表示されていることもありました。
そこでGoogleは、価値のないページ(他サイトからコピーしただけのページ等)を持つサイトの評価を下げるアルゴリズムの要素を追加したのです。

以前はパンダアップデート実施の発表がある度に、多くのサイト運営者を恐々とさせてきましたが、2016年1月のアップデート以降はGoogleの通常更新に組み込まれたため、実施のアナウンスはされなくなっています。

パンダの由来はアルゴリズム開発の中心となった、GoogleのNavneet Panda氏から取られているらしいです。(人名なのか…。)

[アルゴリズム概要]
ユーザーにとって価値のないページが対象となります。
Googleの『品質に関するガイドライン』で、コンテンツの品質に関わる下記の項目がこれに当たります。

自動生成されたコンテンツ:プログラムによって生成されたコンテンツを指します。
複数のウェブページのテキストをつなぎ合わせただけのページ、特定の検索キーワードを含むだけのでたらめな内容のページ等がこれに当たり、多くの場合、ユーザーが読むことを想定していないため、意味不明な内容になっています。

誘導ページ:特定の検索キーワードで上位に表示することを目的に作成されたサイトまたはページを指します。特定の地域名や都市名、またはキーワードを入れ替えただけで、ほとんど同一の内容で構成された、独自のコンテンツに乏しいページとなっています。

無断複製されたコンテンツ:読んで字のごとく、コピーコンテンツです。検索結果にマイナス影響をもたらす以前に、無断複製は著作権の侵害にあたるため控えるべきです。

実質のないアフィリエイトサイト:「アフィリエイトサイトが悪い」ということではなく、公式情報をそのまま転載しているだけで、独自のコンテンツや追加情報が存在しないページを指します。
単純な転載はコピーコンテンツと同義です。

[対策]
パンダアップデートの影響を受けないためには、ユーザーにとって良質なコンテンツを提供することが重要です。
他サイトからのコピーはもってのほか。テキスト量の乏しいページが大量に存在することもマイナスの影響です。

インデックス数確保のためにページを量産しようとせず、読んでいて価値のある内容を目指すことで、自ずと良質なコンテンツになっていくことでしょう。

ペンギンアップデート


初めてペンギンアップデートが行われたのが2012年4月。Googleウェブマスターガイドラインに違反する、ウェブスパムを実行しているようなサイトの検索順位を下げるためのアルゴリズムです。
パンダアップデート同様、発表の度にサイト運営者を恐々とさせてきたアップデートですが、2016年9月以降はGoogleの通常更新に組み込まれ、実施のアナウンスはされなくなっています。

[アルゴリズム概要]
Googleの『品質に関するガイドライン』で、スパム的な手法に関わる下記の項目を実装しているとペンギンアップデートの対象になります。

リンクプログラム:検索結果順位を操作することを目的したリンク。基本的にGoogleはリンクの売買を認めていません。金銭に限らず、リンク設置の見返りに商品やサービスを提要する行為も同じです。ブログに商品やサービスのレビューを書いてもらう際に、意図的にリンクを入れることもスパムとして扱われることがあります。

クローキング:検索エンジンのクローラーと一般のユーザーとで、異なる内容のページを見せる行為。クローラーが見るページに対してキーワードを過剰に詰め込み、検索順位を上げる手法はNGです。

不正なリダイレクト:クローキングと似ていますが、一般のユーザーに対してのみ別のページへ自動でリダイレクトさせる手法。クローキング同様、検索エンジンのクローラーと一般のユーザーに対して、表示を出し分けてはいけません

隠しテキストと隠しリンク:キーワードやリンクをページ内に大量に記載することを目的に、検索エンジンのクローラーだけが認識できるよう隠した状態で偽装おさせておくこと。
最近はあまり見かけることも少なくなりましたが、白の背景に白のテキストを使ったり、フォントサイズを0にするなどがこれに当たります。

キーワードの乱用:ページ内にキーワードや数字を過剰に詰め込むことです。文脈と全く関係なく、電話番号や都市名を羅列したり、同じ単語や語句を不自然なほど冗長に繰り返す文章は、読んでいても苦痛です。

[対策]
多くの場合、ペンギンアップデートで問題となるのは被リンクです。
もしペンギンアップデートによるペナルティを受けてしまったら、迅速に不適切なリンクの削除といった対応を行う必要が生じます。

クローキングや不正なリダイレクトは、明らかなスパム行為なので控えるべきです。
隠しテキスト、隠しリンクはCSSの設定等で、サイト運営者側に自覚がなく実装されているケースもあるため確認しておくことを推奨します。
キーワードの乱用は、パンダアップデートにも通じることですが、低品質なコンテンツを作ることは避けましょう。


普段から、ユーザーに質の高い有意義な情報を提供することを念頭にサイトの構築を心がけ、検索エンジンのアルゴリズムアップデートに左右されることのないサイト運営を行いましょう。

くっ!このかわいいやつめ。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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