競合に負けない、リスティング広告キーワードの選び方
競合が思いつかないキーワードを見つけよう
リスティング運用を積極的に行っていて成果を出せている方には“当たり前”と思われるかもしれませんが、リスティング広告を運用している担当者の方に、「どういう風にキーワードを選定されていますか?」と聞いてみると、次のような答えがよく返ってきます。
「ホームページに載っているキーワードから拾ってきています」
「自社サービスに関連するキーワードで、なおかつユーザーがよく検索エンジンで使いそうなキーワードを選んでいます。GoogleやYahoo!でキーワードごとの検索数が多いキーワードを調べて、それを参考にしていますよ」。
このやり方は決して間違っていませんが、当然、競合他社も考えることは同じ。
資金力を持った競合が有力なキーワードでリスティング広告を利用すると、クリック単価が上がってしまい、効率的に効果を出すのが難しくなってしまいます。
では、競合が思いつかない優良なキーワードはどうすれば見つけられるのでしょうか。
ターゲットが検索する姿を、明確に想像してみる
良いキーワードを見つけるポイントは、基本中の基本ですが「ユーザーがどんな人なのか、明確にすること」。
そして、その人が「いつ、どこで、どんな理由でネット検索を使うのか」を具体的に考えてみることです。
たとえば、求人サイトの広告をしたいとき、王道のキーワードは「業種×求人」「業種×転職」などですが、これらのキーワードは競合他社も当然使います。
そこで一ひねりして、「潜在的に転職したがっている人がどんな検索をしそうか」を考えてみましょう。
たとえば現状の給与に不満があるエンジニアなら、「エンジニア 3年目 給料」と検索するかもしれません。
労働環境に不満がある飲食店員なら、「飲食店 きつい」「レストラン 安月給」と検索するかもしれません。
そうしたキーワードはクリック数自体は少ないかも知れませんが、意外に高いコンバージョン率をたたき出すことがあります。
ターゲットの明確化→キーワード追加→効果の検証→次の施策 というサイクルを素早く回していくことで競合が見つけられていないキーワードが発掘でき、全体での成果の最大化につながっていきます。
「リアルなユーザー目線」にたどり着くためのコツ
とはいえ、なかなかユーザー目線で考えるのは難しいもの。
もし機会があるなら直接ユーザーにヒアリングするのがベストですが、それが無理なら、『ターゲットユーザー』についてできる手法で調べ尽くしてみましょう。
「Yahoo!知恵袋」や個人ブログなどでユーザーに近い人の声をリサーチしたり、ショッピングサイトの商品レビューを見たりすることで、なるべく彼らの「生の声」を拾えることもあったりします。
そして、思いついたキーワードは積極的に試すべき。
「こんなマニアックなキーワードじゃ誰もクリックしないのでは?」なんて心配はご無用です。
なぜならリスティング広告はクリック課金。
クリックされない限り料金は発生しないので、行き詰ったときはニッチなキーワードにチャレンジしてみましょう。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
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