Instagram広告の費用対効果を高める11の運用テクニック|費用相場や適正予算も解説!
Instagramは私たちの生活の中で欠かせない存在となりつつあり、商品やサービスのプロモーションにおいてInstagram広告は大きな成果が期待できます。しかし、いざInstagram広告を始めようと思っても、
「費用対効果は高いのか?」
「費用はいくらかかる?」
「自社で運用できるのか?」
など、気になることがたくさんあるでしょう。
そこで、この記事ではInstagram広告の
- 費用対効果を高める運用テクニック
- 費用相場
- 適正予算の算出方法
について、詳しく解説していきます。
費用対効果の高いInstagram広告の運用方法や、詳しい費用相場を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Instagram広告の費用対効果を高める11の運用テクニック
Instagram広告は、少額から広告配信することができ、たくさんのユーザーにリーチできますが、正しい運用方法を知らないとただのお金の垂れ流しになってしまいます。
Instagram広告の運用でもっとも重要なのは“ターゲット”と”クリエイティブの質”です。
ここからは、Instagram広告の費用対効果を高める運用テクニックを紹介していきます。
- ターゲットを明確にして無駄クリックを防ぐ
- 目的・商品やサービスに合わせた広告フォーマットを選ぶ
- 目的に合わせた課金形態を選ぶ
- クリエイティブとリンク先ページの整合性を出す
- 質の高いクリエイティブを制作する
- 定期的にクリエイティブを入れ替える
- ハッシュタグを活用する
- PDCAを迅速に回す
- 検索連動型広告と併用する
- オーガニック投稿でユーザーの反応を見る
- 類似オーディエンスを活用する
ターゲットを明確にして無駄クリックを防ぐ
Instagram広告の運用において、ターゲットの明確化はとても重要なポイントです。
ターゲットが明確でなければ、本当に届けたいユーザーに広告が届かず、ターゲット外のユーザーにも広告が配信されてしまいます。
そうなると、無駄クリックが増えて余計な費用を投下することになるので、広告を配信する前に「どんな人に広告を配信するのか」ターゲットを明確にしておきましょう。
Instagram広告のターゲティングについては、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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目的・商品やサービスに合わせた広告フォーマットを選ぶ
Instagram広告には
・画像(静止画)広告
・動画広告
・カルーセル広告
・コレクション広告
・ショッピング広告
など、豊富な広告フォーマットが用意されています。
広告フォーマットが違うだけでInstagram広告の効果は大きく変わってきます。
そのため、広告の「目的」「商品やサービス」に合った広告フォーマットを選ぶことが大切です。
それぞれの選び方のポイントについて、詳しく解説します。
Instagram広告のフォーマット種類について詳しく知りたい方には、こちらの記事もおすすめです。
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「目的」に合わせた広告フォーマットの選び方
まずは広告を配信する「目的」を考えて、そこから広告フォーマットを選ぶ方法です。
・ブランド認知度の向上
・サイト誘導
・アプリインストール
・リード獲得
・売上アップ
など、広告を配信する目的はさまざまで、目的によって適した広告フォーマットは異なります。
広告の配信目的 | 広告フォーマット |
ブランド認知度の向上 | ・フルスクリーンで訴求できる「ストーリーズ広告」 ・ショート動画で訴求できる「リール広告」 |
問い合わせ獲得・商品購入 | ・「画像(静止画)広告」や「カルーセル広告」 |
これらはあくまで一例ですが「なぜInstagram広告を配信するのか」を考えて、その目的に適した広告フォーマットを選択するようにしましょう。
「商品やサービス」に合わせた広告フォーマットの選び方
広告配信の目的だけでなく、「商品やサービス」に合わせた広告フォーマットを選択することも重要です。
例えば、コスメやアパレルなど商品が複数ある場合は、コレクション広告やカルーセル広告、ショッピング広告など、複数商品をまとめて配信できる広告フォーマットが適しています。
「どのような見せ方をしたいのか」「どのようなクリエイティブなら成果が上がるのか」を考えて、適した広告フォーマットを選択しましょう。
目的に合わせた課金形態を選ぶ
Instagram広告には4種類の課金形態がありますが、キャンペーン目的によって設定できる課金形態が決まっています。
Instagram広告ではインプレッション課金(CPM)(=1,000回表示回数に対する課金)が主流のため、特別な理由がなければインプレッション課金(CPM)を設定すれば問題ありません。しかし費用対効果を高めるためには、広告の目的(キャンペーン目的)に適した課金形態を選ぶことが重要です。
キャンペーン目的 | 設定できる課金形態 |
認知度 | インプレッション課金(CPM)
動画視聴課金(CPV) |
トラフィック | インプレッション課金(CPM)
クリック課金(CPC) |
エンゲージメント | インプレッション課金(CPM)
クリック課金(CPC) 動画視聴課金(CPV) 動画再生課金(ThruPlay) |
リード | インプレッション課金(CPM)
クリック課金(CPC) |
アプリの宣伝 | インプレッション課金(CPM)
クリック課金(CPC) |
売上 | インプレッション課金(CPM) |
課金形態ごとの、費用発生の仕組みは以下のとおりです。
- インプレッション課金(CPM):広告1,000回表示に対して課金が発生
- クリック課金(CPC):ユーザーが広告をクリックする度に課金が発生
- 動画視聴課金(CPV):ユーザーが動画広告を視聴する度に課金が発生
- 動画再生課金(ThruPlay):動画が15秒以上再生された場合に課金が発生
課金形態については、後半の章でも詳しく解説します。
クリエイティブとリンク先ページの整合性を出す
Instagram広告に限らず、広告運用ではクリエイティブとリンク先ページの内容に乖離があると、ユーザーは離脱してしまい良い効果は見込めません。
そのため、広告をクリックしてほしいからと言って、ユーザーを煽るようなバナーやテキストを配信するのは避けましょう。
Instagram広告では、ターゲットに合ったクリエイティブを配信し、そのクリエイティブと整合性のあるリンク先ページを準備することがポイントです。
質の高いクリエイティブを制作する
一般的に、運用型広告はオークション形式での入札で広告の掲載が決まります。
GoogleやYahoo!の検索連動型広告では「品質ランク」や「品質スコア」という10段階の指標があるので判断しやすいですが、Instagram広告にはこれらの指標はありません。
Instagram広告では「広告の品質ランキング」という独自の指標があり、この品質ランキングをもとに配信の優先順位が決められています。
例えば、同じ商材、同じターゲティングで広告を配信している競合他社がいる場合、品質ランキングの高い広告から優先的に配信されるという仕組みです。
そのため、品質ランキングが低いと、そもそもインプレッションが発生しなかったり、余り在庫のユーザーに配信されたりするので注意が必要です。広告の品質ランキングを高めるためにも、質の高いクリエイティブを制作するようにしましょう。
定期的にクリエイティブを入れ替える
Instagram広告では、定期的にクリエイティブの入れ替えを行う必要があります。
ずっと同じクリエイティブを配信していると、同じユーザーに何度も同じクリエイティブが表示されるため、クリック率の低下はもちろんですがブランドイメージも悪くなってしまいます。
マイホームなど、購入までの比較検討期間が長い商品やサービスの場合は問題ありませんが、一般的な広告運用の場合は定期的にクリエイティブを入れ替えるようにしましょう。
入れ替えのタイミングは広告配信予算やターゲットのリーチ数によっても変わってきますが、一般的には1週間に1回、もしくは2週間に1回のペースが理想です。
ハッシュタグを活用する
Instagramユーザーは、ハッシュタグを使った検索が主流です。
そのため、広告配信においても関連するハッシュタグをメインテキスト内に組み込むことで、多くのユーザーにリーチでき機会損失の防止につながります。
ただし、適当にハッシュタグを付ければいいというわけではありません。
関係のないハッシュタグを付けると、ターゲット外のユーザーにも表示されてしまう可能性があるので、適したハッシュタグを付けるようにしましょう。
ハッシュタグを選定するときは、Instagram発見タブ(検索窓)でキーワードを入力すると表示される投稿数を目安にするのがおすすめです。
PDCAを迅速に回す
Instagram広告の費用対効果を高めるためには、迅速にPDCAを回す必要があります。
PDCAサイクルとは、P(Plan)、D(Do)、C(Check)、A(Act)の頭文字を取ったもので、計画を立て、実行、それを評価して改善するという広告運用の改善に欠かせないフレームワークのひとつです。
PDCAサイクルを回さないと効果は改善されず、費用対効果を高めることはできないので、自社で広告運用する際は必ず実施しましょう。
ただし、PDCAサイクルを回すためには、ある程度のデータが必要になります。
Instagram広告は日予算150円程度から開始できますが、質の高いPDCAサイクルを回すためにも月10万円以上の予算準備をおすすめします。
検索連動型広告と併用する
Instagram広告は、潜在層へのアプローチに向いていますが、BtoB商材などの顕在層へのアプローチには向いていません。顕在層にアプローチしたい場合は、Instagram広告とあわせてGoogle・Yahoo!の検索連動型広告を配信しましょう。
検索連動型広告は、ユーザーの検索キーワードにあわせて広告が表示されるため、顕在層へのアプローチに向いています。しかし、顕在層だけの配信では、すぐに頭打ちになることが多く、見込み顧客を増やす動きは必要です。そのため、検索連動型広告で顕在層にアプローチし、Instagram広告でブランド認知度を向上させるのがベストです。
広告媒体によって特徴や役割はかわります。Instagram広告の費用対効果を高めたい場合は、検索連動型広告もうまく活用しましょう。
オーガニック投稿でユーザーの反応を見る
Instagram広告は、過去に自分が投稿した「オーガニック投稿」を広告として配信できます。オーガニック投稿を広告配信するおもなメリットは、以下のとおりです。
- 広告感が薄いので受け入れられやすい
- ユーザーの反応を確認できる
オーガニック投稿は、通常の投稿とほとんど同じなので広告感が薄く、ユーザーに受け入れられやすいという特徴があります。
また、オーガニック投稿は事前に「いいね」「コメント」などのユーザーの反応を確認できることも大きなメリットです。事前に何個か投稿を行い、反応の良かった投稿を広告として配信することで、高いエンゲージメント効果が期待できます。
Instagram広告の費用対効果を高めるためには、Instagramアカウントをうまく活用するのがポイントです。
類似オーディエンスを活用する
Instagram広告では、自社が保持する顧客データやInstagramアカウントのデータなどをもとに、カスタムオーディエンスを作成できます。さらに、カスタムオーディエンスに近いユーザーに広告を配信できる「類似オーディエンス」も作成可能です。類似オーディエンスを活用することで”既存顧客に近い属性を持つユーザー”に広告を配信できるため、高い広告効果が期待できます。問い合わせや資料請求など、CV獲得が目的の場合は積極的に活用することをおすすめします。
Instagram広告の費用相場は「月10万円以上」が理想
これからInstagram広告の運用を検討している方は、実際にどれくらいの費用が必要なのか気になるはずです。ここでは、Instagram広告の運用に必要な費用について解説していきます。
最低出稿金額は日予算100円から
Instagram広告では、Google広告やLINE広告と同様に、最低出稿金額は決まっていません。
しかし、日予算1円や10円などの少なすぎる予算では広告を配信することができず、最低出稿金額の目安は150円~200円程度(※)です。
日予算を150円に設定した場合、月額換算で4,500円程度となり、かなり少額からの運用も可能ということが分かります。
そのため、いきなり大きな予算を投資するのは怖いという方は、とりあえず少ない予算で試してみるのも良いでしょう。
(※)広告セットや配信期間によって最低出稿金額は異なります。
広告運用するなら月10万円以上が理想
Instagram広告は日予算150円程度からでも始められるとお伝えしましたが、現実的に日予算150円では見込める効果は薄いでしょう。
例えば、日予算150円で配信し、クリック単価が相場の100円だとすると、1か月で45回しか広告がクリックされないことになります。
45回のクリックではCVにつなげることも難しく、蓄積されるデータ量もかなり少ないので、広告の良し悪しを判断することができません。
そのため、はじめは怖いかもしれませんが、効果を出すためには月10万円以上の広告予算を準備しておくことをおすすめします。
Instagram広告の費用はいつ発生する?4つの課金形態
Instagram広告の費用感をつかむには、課金形態について知っておくことが大切です。Instagram広告の課金形態は、以下の4種類。
課金形態 | 課金されるタイミング | 費用相場 / 回 | 適した目的 |
インプレッション課金(CPM) | 広告1,000回表示に対して課金が発生 | 500~1,000円程度 | ・ブランド認知度の向上 ・CV獲得 |
クリック課金(CPC) | ユーザーが広告をクリックする度に課金が発生 | 50~120円前後 | ・サイト誘導 ・フォロワー獲得 ・エンゲージメント獲得 |
動画視聴課金(CPV) | ユーザーが動画広告を視聴する度に課金が発生 | 3~5円程度 | ・ブランド認知度の向上 |
動画再生課金(ThruPlay) | 動画が15秒以上再生された場合に課金が発生 | 100~200円程度 | ・サービス理解度の向上 |
広告の費用対効果を高めるためにも、それぞれの課金形態の特徴を理解しておきましょう。
CPM(Cost Per Mille):インプレッション課金
CPM課金はインプレッション課金とも呼ばれ、広告1,000回表示に対して課金が発生する仕組みです。
ユーザーへの表示回数に応じて課金が発生するため、商品やサービスの認知度向上に適しています。
業界や商材によって費用相場に幅がありますが、CPMの相場はだいたい500円~1,000円程度、1回あたりのインプレッション単価に換算すると0.5円~1円程度です。
以前までは、CPM課金で広告設定するとターゲット外のユーザーにも広告が配信されてしまうため、費用対効果が悪くなると言われていました。
しかし、現在のInstagram広告ではCPM課金が主流になっており、そのあたりは改善されているといえるでしょう。
CPC(Cost Per Click):クリック課金
CPC課金はクリック課金とも呼ばれ、ユーザーの広告クリックに対して課金が発生します。
費用相場は業界や商材、またクリエイティブによっても大きく変動しますが、だいたい50円~120円程度。
CPC課金は、ユーザーに広告が配信されてもクリックされなければ課金が発生しないので、広告運用初心者の方でも安心して運用できる課金形態といえます。
ただし、CPC課金で設定するとクリックの獲得を目的に最適化が進むため、CV獲得やブランド認知度向上には向いていません。広告からLPやECサイトへ誘導したい場合の課金形態としておすすめです。
CPV(Cost Per View):動画視聴課金
Instagram広告におけるCPV課金は「認知度アップ」と「エンゲージメント」のキャンペーン目的で選択できる課金形態のひとつです。
「動画の2秒以上の継続的な再生」を目標に最適化がかかるため、ブランド認知度向上などを目指す場合におすすめの課金形態です。
課金されるタイミングは、広告のインプレッションやクリックではなく「動画が2秒以上継続的に再生された場合」で、相場は3円~5円程度。
CPV課金は他の広告媒体でも使われていますが、課金対象となる動画の再生時間などは、広告媒体によって定義が異なるので注意しましょう。
ThruPlay(スループレイ):動画再生課金
ThruPlayは、Facebook広告とInstagram広告の独自の課金形態で、他の広告媒体でいうところのCPV(Cost Per View)にあたります。
一般的なCPVと違う点は、CPVは2~3秒以上視聴された場合に課金が発生しますが、ThruPlayの場合は動画が15秒以上再生された場合に課金が発生すること。
また、15秒以下の動画の場合は視聴完了を主な目的として最適化が進むため、動画をしっかり見てほしいという場合におすすめです。
3円~5円程度が相場のCPVに対し、ThruPlayは100円~200円と少し高く感じますが、動画をしっかり見ていることもあり、ブランド認知の向上やその後のアクションにつながりやすいと考えられます。
Instagram広告の適正予算を算出する方法
初めてInstagram広告を運用する場合、どれくらいが適正予算なのか分からないですよね。
広告運用の適正予算は業界や商材によっても大きく異なるため、それぞれ計算して算出する必要があります。
適正予算の算出方法はいくつかありますが、ここでは代表的な2つの方法を解説していきます。
CPAから算出する
目標CPAを立てている場合は、CPA(顧客獲得単価)から適正予算を算出することが可能です。
例えば、目標CPAが3,000円で、月に20件ぐらいの問い合わせが欲しいという場合。
が1か月の適正予算になります。
このように、目標CPAが決まっていれば、CV数にかけることで適正予算を算出することが可能です。
しかし、必ずしも目標CPA通りに広告運用できるわけではありません。
CPAの高騰や思うような成果が出ないこともあるので、予算は少し多めに見積もっておくことをおすすめします。
LTVから算出する
サブスクリプションサービスや定期購入型サービスなど、リピートが見込める場合はLTV(ライフタイムバリュー)から算出します。
LTVとは「顧客生涯価値」と呼ばれ、顧客が自社のサービスにどれだけの価値があるかを示す指標で、計算式は「平均顧客単価×収益率×購買頻度×継続期間」です。
例えば、顧客単価3,000円のサブスクサービスをリリース、収益率は50%、購買頻度は1回/月、継続期間は1年の場合。
が1か月の適正予算になります。
ただし、ここには維持コストや人件費などが加味されていないことが多いので、正確に算出したい場合は、必要な経費を差し引いて計算しましょう。
このように、LTVが18,000円と分かれば、その数字を目標CPAとして適正予算を算出可能です。
Instagram広告の予算を設定する手順【画像解説付き】
実際にInstagram広告の管理画面で予算設定をする方法を解説します。
Instagram広告の場合、予算設定はそこまで難しくないので、GoogleやYahoo!など他の広告媒体を使ったことがある方はイメージしやすいはずです。
※事前準備として、「Meta」のビジネスマネージャーを開設する必要があります。
STEP1:ビジネスマネージャーから新規キャンペーンを作成
ビジネスマネージャーにログインしたら、左側の「すべてのツール」から「広告マネージャー」を選択します。
そして、キャンペーン画面に遷移すると広告キャンペーンを設定できる画面になるので、「+作成」をクリックして新規キャンペーンを立ち上げます。
ここで、キャンペーンの目的を選択して「次へ」をクリック。
キャンペーン単位で予算を設定したい場合は、キャンペーン作成画面の「Advantageのキャンペーン予算」をオンにします。(上図)
広告セット単位で予算を設定したい場合は、オフのままで「次へ」をクリック。
STEP2:広告セットで日予算or通算予算を設定
広告セット作成画面で「通算予算or1日の予算」を選択します。
デフォルトでは「1日の予算」になっているので、通算予算にしたい場合は変更しましょう。
ここで、配信する予算を入力すれば予算設定は完了です。
STEP3:課金対象を選択する
Instagram広告では、デフォルトでCPM課金(1,000回表示回数に対する課金)が設定されています。
そのため、CPC課金(クリック課金)など他の課金形態に変更したい場合は「課金対象」の変更を忘れずに行いましょう。
課金対象の変更は「オプションを表示」をクリックしないと表示されず、見落としやすいポイントなので注意が必要です。
Instagram広告はインフルエンサー起用や運用代行もあり!外注費用相場
近年では広告運用のインハウス化が進んでいますが、広告運用のノウハウがないと成果に結びつかないこともあります。そのため、Instagram広告運用の外注を検討している方も多いと思いますが、そこで気になるのが外注費用。Instagram広告の外注費用相場やデメリットを以下の表にまとめました。
運用方法 | 費用相場 | おすすめのケース | デメリット |
自社運用 | 0円 | 社内に広告運用の経験者がいる場合 | 社内リソースが必要で本業に支障をきたす可能性がある |
広告代理店(運用代行) | 運用手数料15~30%(20%が相場) ※初期費用が発生する代理店あり |
・社内に広告運用経験者がいない場合 ・確実に効果を出したい場合 |
運用手数料が発生し、社内に運用ノウハウが蓄積されない |
インフルエンサー | フォロワー単価2~6円 | 短期間でブランド認知を高めたい場合 | ・インフルエンサーの質がまちまち ・効果測定が難しい |
広告代理店
広告運用は多くの場合、広告代理店に依頼しますが、一般的に広告代理店に依頼すると運用手数料20%が発生します。場合によっては初期費用が発生する場合もありますが、基本的には運用手数料20%と覚えておくと良いでしょう。
ただし、広告代理店に依頼する場合“運用手数料にクリエイティブ制作費用が含まれているかどうか”の確認が必要です。
運用手数料にクリエイティブ制作費用が含まれていない場合は、バナー制作時に別途料金が発生する可能性があるので、必ず契約前に確認しておきましょう。
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インフルエンサー
Instagramを使ったプロモーションでは、広告を配信する以外にインフルエンサーに依頼する方法があります。それぞれの業界に特化したインフルエンサーに商品やサービスを宣伝してもらうことで、より高いプロモーション効果が期待できます。
一般的に、インフルエンサーに宣伝を依頼した場合の費用は、1フォロワーあたり2円~6円程度が相場です。つまり、1万人のフォロワーを持つインフルエンサーに依頼した場合、20,000円~60,000円程度の費用が発生するということです。
ただし、フォロワー数は多いけどエンゲージメントの少ない、いわゆる空のフォロワーを保持しているインフルエンサーも多いので、インフルエンサーを選定する場合はエンゲージメントに注目して検討しましょう。
Instagram広告の費用に関するFAQ
Instagram広告の費用に関するQ&Aをまとめました。
Q:Instagram広告を出稿したら、費用はどこに払う?支払い方法は?
A:自社運用の場合、費用はMetaに支払うことになります。おもな支払い方法は、以下の2種類です。
- デビットカード、クレジットカード
- PayPal
Instagram広告の運用を外注する場合は、外注先のクレジットカードで支払うことが多いので「広告費用+運用手数料」を外注先に支払います。もちろん、外注の場合でも自社のクレジットカードなどで支払うことも可能です。その場合は、広告費用はMetaに、運用手数料は外注先に支払うことになります。
Q:Instagram広告の費用を払ったら、領収書はもらえる?
A:自社運用の場合、ビジネスマネージャー(※1)の「請求と支払い」から領収書を発行できます。登録されているメールアドレスにメールでも届くので、そちらでも確認可能です。
外注の場合は、支払いサイクルや領収書発行の有無など、外注先に確認しましょう。
(※1)Instagram広告・Facebook広告を管理できるMeta広告の管理画面
まとめ
Instagram広告にかかる費用は4種類の「課金形態」によって異なります。それぞれ課金される仕組みがそれぞれ異なるので、特徴を理解しておきましょう。
課金形態 | 課金されるタイミング | 費用相場 / 回 | 適した目的 |
CPM(インプレッション単価) | 広告1,000回表示に対して課金が発生 | 500~1,000円程度 | ・ブランド認知度の向上 ・CV獲得 |
CPC(クリック単価) | ユーザーが広告をクリックする度に課金が発生 | 50~120円前後 | ・サイト誘導 ・フォロワー獲得 ・エンゲージメント獲得 |
CPV(動画視聴単価) | ユーザーが動画広告を視聴する度に課金が発生 | 3~5円程度 | ・ブランド認知度の向上 |
ThruPlay(動画再生単価) | 動画が15秒以上再生された場合に課金が発生 | 100~200円程度 | ・サービス理解度の向上 |
Instagram広告は日予算150円程度という少額からのスタートも可能ですが、しっかりと効果を出したい場合は月10万円以上の予算を準備することをおすすめします。当たり前ですが、予算が少なければ配信される広告の量は少なく、蓄積されるデータ量も少ないので、PDCAサイクルを回す判断材料に至らない可能性があります。
また自社の適正予算をしっかりと算出したい場合は、CPA(顧客獲得単価)やLTV(ライフタイムバリュー)から算出する方法がおすすめです。
【CPAから適正予算を算出する方法】
※目標CPAが3,000円で、月に20件ぐらいの問い合わせが欲しい場合
【LTVから適正予算を算出する方法】
※顧客単価3,000円のサブスクサービスをリリース、収益率は50%、購買頻度は1回/月、継続期間は1年の場合
→上記LTV金額=目標CPAとして適正予算を算出
適正予算が算出できたら、その予算を配信期間で割って1日の予算を管理画面で設定しましょう。
また費用対効果を高めるためには、ターゲット設定・クリエイティブなどにこだわった、下記のような運用テクニックが必要です。
- ターゲットを明確にして無駄クリックを防ぐ
- 目的・商品やサービスに合わせた広告フォーマットを選ぶ
- 目的に合わせた課金形態を選ぶ
- クリエイティブとリンク先ページの整合性を出す
- 質の高いクリエイティブを制作する
- 定期的にクリエイティブを入れ替える
- ハッシュタグを活用する
- PDCAを迅速に回す
- 検索連動型広告と併用する
- オーガニック投稿でユーザーの反応を見る
- 類似オーディエンスを活用する
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こうしたInstagram広告運用のリソースやノウハウが自社にない場合は、外注もおすすめです。外注費用の相場やデメリットは以下のとおり。
運用方法 | 費用相場 | おすすめのケース | デメリット |
自社運用 | 0円 | 社内に広告運用の経験者がいる場合 | 社内リソースが必要で本業に支障をきたす可能性がある |
広告代理店(運用代行) | 運用手数料15~30%(20%が相場) ※初期費用が発生する代理店あり |
・社内に広告運用経験者がいない場合 ・確実に効果を出したい場合 |
運用手数料が発生し、社内に運用ノウハウが蓄積されない |
インフルエンサー | フォロワー単価2~6円 | 短期間でブランド認知を高めたい場合 | ・インフルエンサーの質がまちまち ・効果測定が難しい |
株式会社J・Gripマーケティングでは、大手企業から中小企業まで、数多くの実績をもとにお客様の目標達成に貢献したいと考えております。Instagram広告の運用について、不安や疑問がある場合はお気軽にご相談ください。
株式会社J・GripマーケティングのInstagram広告運用事例【case1】
家電通販サイトの認知拡大を図った成功事例です。Instagram広告のリマーケティング・類似オーディエンスを活用することで、月額10万円程度の少ない予算の中で効率良く広告を配信できました。
また、季節物の商品をカルーセル広告(※1)で配信することで、ユーザーの興味をひき、幅広いリーチに成功しました。Instagram広告を配信することで、Googleの自然検索も増えたことから、Instagram広告による相乗効果が発揮できたと考えられます。
(※1)複数枚の画像を1つの広告として配信するスライド式の広告フォーマット
株式会社J・GripマーケティングのInstagram広告運用事例 【case2】
映画のプロモーション施策で、目標の400万インプレッションを達成した事例です。
広告配信を開始した段階では、メインターゲットである昭和世代の男性に向けて広告を配信していました。しかし、Instagram広告では思うように効果がでなかったため、昭和世代の男性にはオフライン広告とFacebook広告を中心にアプローチ。オンラインのInstagram広告では、若い女性に方向転換して広告を配信しました。その結果、インプレッション数が伸び、目標の400万インプレッションに到達しました。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
Web集客・制作分野におけるブランディング・コンサルティング・マーケティングのプロフェッショナル。効果的でありながらWeb集客の本質に関する情報を、専門的にかつ分かりやすく紹介いたします。
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