SEOにおいて適切なページネーションの設定とは?
Googleのパンダアップデート導入以来、サイト内における重複コンテンツ対策の重要度が上がっています。
今回はページ送り機能(ページネーション)を有するWebページにおける検索エンジン向けの設定(アノテーション)をご紹介致します。
対象となるサイト
本設定が必要なサイトは、一つのコンテンツを複数ページに跨る形式で提供しているサイトです。具体的には大きく分けて以下の2つのケースが存在します。
1. 一覧ページを表示件数毎に分割しているケース
2. コンテンツ自体を分割して表示しているケース
1に関しましては商品や記事の一覧ページを設け、そこからページネーション機能によって2ページ目、3ページ目とコンテンツを表示する形式のサイトです。
2に関しましては大手ニュースポータル等が多く採用しておりますが、1つの記事を複数ページに分けて公開し、読み進めるためには2ページ目、3ページ目へと遷移が必要になる形式です。
正しくページネーションに対するアノテーションを行えているサイトは少なく、大手不動産ポータルサイトなどでも上記のようなコンテンツ分割を行った際にデフォルトで表示されるページへURL正規化タグを設置するという誤った設定が行われておりますが、URL正規化タグに関する謝った使用法をGoogleが紹介し、その中に含まれる設定であったため上記のような誤った設定は減少傾向にあります。
設定方法
Googleウェブマスター向け公式ブログ内の複数ページにまたがる記事やコンテンツをお持ちの方へ。rel=”next” と rel=”prev” を使用したページネーションのご紹介によれば、各ページのheadタグ内に次のように設定します。
実装例
1ページ目:https://jgrip-marketing.co.jp/article/page=1/
<link rel=”next” href=”https://jgrip-marketing.co.jp/article/page=2/” />
ページ送り開始ページのセクションにrel=”next”を指定した2ページ目のリンクを設置します。
2ページ目:https://jgrip-marketing.co.jp/article/page=2/
<link rel=”prev” href=”https://jgrip-marketing.co.jp/article/page=1/” />
<link rel=”next” href=”https://jgrip-marketing.co.jp/article/page=3/” />
2ページ目以降の中間ページにはセクションにrel=”prev”を指定した1ページ前のURLへのリンク、rel=”next”を指定した次ページへのリンクを設置します。
最終ページ:https://jgrip-marketing.co.jp/article/page=3/
<link rel=”prev” href=”https://jgrip-marketing.co.jp/article/page=2/” />
最終ページにはセクションにrel=”prev”を指定した1ページ前のURLへのリンクを設置します。
まとめ
ブログ、商品、新着情報やニュースなど、多くのサイトでページ送り機能が使用されており、使用されていないサイトのほうが珍しいかもしれません。そういった状況の中でページネーションに対するアノテーションを正しく設定しているは少なく、検索エンジンの誤認によりパンダアップデート等のアルゴリズムに捕捉されてしまうリスクがあります。正しくページ送りアノテーションを設定し、検索エンジンに正しくコンテンツを理解してもらえるようにしましょう。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
Web集客・制作分野におけるブランディング・コンサルティング・マーケティングのプロフェッショナル。効果的でありながらWeb集客の本質に関する情報を、専門的にかつ分かりやすく紹介いたします。