必ず知っておきたいWebマーケティングのコンサル会社を選ぶコツと費用相場を解説
インターネットが普及している現在、何かしらの方法でWebマーケティングに取り組んでいる企業が多いです。
しかし、Webマーケティングには多数の方法があり、成果を上げるのは容易ではありません。
- Webマーケティングを行っているものの、自社にノウハウがないのでうまくいかない
- Webマーケティングをはじめたいが、方法がわからないのでためらっている
- 日々の業務で忙しく、自社でWebマーケティングにまで手が回らない
などの悩みを抱えているマーケティング担当者の方は多いのではないでしょうか。
このようなときに頼りになるのが、Webマーケティングのコンサルタントです。
コンサルタントはWebマーケティングのコンサル会社に所属し、サポートを行っています。
とはいえ、どのようなコンサル会社を選ぶべきかを理解せず、何となくで選んでしまうと、成果が上がらずただ費用を無駄にしてしまう可能性が高いです。
本記事では、コンサル選びに失敗しないために、Webマーケティングのコンサルティングの業務内容や、Webマーケティングコンサル会社を選ぶ際に押さえておきたいポイントをくわしく解説します。
さらに、Webマーケティングのコンサルティングに強いおすすめ会社も紹介しているので、外注するときの参考にぜひ活用してください。
Webマーケティングのコンサルティングとは?
Webマーケティングのコンサルティングとは、クライアントのWeb関連全般の課題や問題に対する改善策の提案など、解決に向けてさまざまな施策を行うことです。
コンサルティングはWebコンサルタントが行います。
WebコンサルタントはWebに関する幅広い知識を持ったプロフェッショナルで、Webを活用した収益の増加など、クライアントの目標を達成するためのアドバイスを行い、サポートします。
Webコンサルタントの対応業務範囲は、「集客」「戦略の立案」「運用」と多岐に渡ります。
いわゆるWebに関することであれば、最初から最後までトータルでカバーできるのが特徴です。
Webディレクターとの違い
Webコンサルタントと混同しやすい業種にWebディレクターがあります。
Webディレクターは、Webサイトの制作・立ち上げや運用におけるプロジェクト管理や進行を行う業務です。
Webコンサルタントは「クライアントの事業における目標や課題の解決」が役割ですが、Webディレクターは「Webサイトの制作・運用」が主な業務となります。
Webを活用した経営面の相談までしたい場合はWebコンサルタント、Webサイトの制作や運用に特化した依頼であればWebディレクターが向いています。
Webマーケティングコンサルに依頼するメリットとデメリット
Webマーケティングコンサルを導入することで、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
ここでは、Webマーケティングコンサルに依頼することで得られるメリットとデメリットをそれぞれ3つずつご紹介します。
Webマーケティングコンサルに依頼するメリット
Webマーケティングコンサルに依頼するメリットは以下の通りです。
- 専門的な知識やスキルを取り入れられる
- 効果的なWebマーケティングを実施できる
- 自社のリソースを節約できる
それぞれ詳しく解説します。
専門的な知識やスキルを取り入れられる
コンサルティング会社は、Webマーケティングで成果を出すためのノウハウがあります。
そのため、コンサルタントに依頼することで、SEOで上位化しやすいコンテンツ作りやアクセス解析の手法など、自社にはない専門的な知識やスキルを自社のコンテンツとして取り入れられます。
また、自社の業界や競合の状況を分析し、最適なWeb戦略を提案してくれるため、自社にもスキルやノウハウが溜まっていくでしょう。
これにより、契約が終了しても社内で運用の内製化することができ、コンサルティング会社に支援してもらわなくても自社で成果を出すことができるようになります。
効果的なWebマーケティングを実施できる
Webマーケティングは競合企業が非常に多く、中途半端に対策をしても成果を出すことは難しいです。
コンサルを依頼することで、自社のWebサイトやWeb広告のパフォーマンスを最大化することにつながるでしょう。
また、自社の目標やKPIに合わせて、Webマーケティングの施策や予算を最適化してくれるため、自社だけで行うときよりも高いコストパフォーマンスを期待できます。
自社のリソースを節約できる
ほとんどの場合、自社でWebマーケティングに取り組むためのリソースを確保するのは難しいでしょう。
コンサルティング会社は、専門家として自社のWebマーケティングを代行してくれます。
そのため、Webマーケティングを依頼することで、自社の社員や部署の負担を軽減することにつながります。
また、多くの担当者は、自社のWebマーケティングの成果を定期的に報告してくれるため、本来の自社の業務に集中できるでしょう。
Webマーケティングコンサルに依頼するデメリットと注意点
Webマーケティングコンサルを依頼することには魅力的なメリットがある一方、以下のようなデメリットや注意点もあります。
- 費用が高い
- コミュニケーションが難しい
- 自社の責任が薄れる
それぞれ詳しく解説します。
費用が高い
Webマーケティングのコンサル支援は、競合分析などの戦略を立て、効果の高いキーワード選定や質の高いコンテンツ作りなど専門的なサービスを提供するため、どうしても費用が高くなる傾向にあります。
Webマーケティングコンサルの費用は、依頼する内容や規模によって異なりますが、月額数十万円から数百万円程度です。
月額数万という比較的安価な企業もありますが、何を支援してもらえるのかをしっかり確認しなければなりません。
また、自社に適したWebマーケティングを依頼するために、複数のコンサルティング会社から見積もりを取り、料金だけでなく支援内容についてもしっかりと比較検討することが重要です。
コミュニケーションが難しい
自社では当たり前だと思っていることが、コンサルティング会社では当たり前ではないこともあり、コミュニケーションが難しくなる場合が想定されます。
たとえば、美容商品のWebサイトで、現在は40代女性がメインターゲットだが今後は20代女性の認知を拡大していきたい場合、目的を明確に伝えなければ、齟齬が生まれてしまいます。
コンサルティングを依頼する場合は、担当者と密にコミュニケーションを取り、自社のビジョンや方針を明確に伝えることが重要です。
成果を求めるためにも、コミュニケーションの方法や頻度、報告の形式や内容などを事前に確認しましょう。
自社の責任が薄れる
コンサルを依頼することで、自社のWebマーケティングを代行してくれますが、それは自社の責任が薄れることを意味します。
「お願いすれば成果を出してくれる」と思っている企業も少なくありません。
しかし、コンサルティングを依頼する場合は、丸投げはせず、自社のWebマーケティング施策に対する関心や意識を失わないことが重要です。
コンサルティングを依頼する前に、自社のWebマーケティングを行う目的や方向性を明確にしておきましょう。
コンサル会社に依頼するときは、この目的や方向性から外れていないかを都度確認することも重要です。
Webマーケティングコンサルに依頼するメリットとデメリットは以下の通りです。
メリット・デメリットを理解し、コンサルに依頼するかどうかの判断をしてみましょう。
メリット | デメリット |
専門的な知識やスキルを取り入れられる | 費用が高い |
効果的なWebマーケティングを実施できる | コミュニケーションが難しい |
自社のリソースを節約できる | 自社の責任が薄れる |
Webマーケティングコンサルティングの内容
Webマーケティングのコンサルティング内容は大きく分けると次の3つです。
いずれかの分野からひとつ、またはトータルで相談することが可能です。
- Web戦略を策定
- Webサイトの運用サポート
- 集客のコンサルティング
厳密には企業によってサポート内容や名称は異なりますが、自社にとって必要な依頼内容がどれなのかを決める参考にしてみてください。
Web戦略を策定
Webサイトからの問い合わせやアクセスアップなど、クライアントの目標を達成するためのWeb戦略の策定を行います。
そのために、ヒアリングを行い目的やゴールを明確にして、戦略を策定していきます。
具体的には、市場調査・競合他社の状況などを行い、自社の課題や不足している点を明らかにし、必要な戦略を策定します。
また既存のWebコンテンツがある場合は、効果測定も行い現状を把握し、どのように改善すべきかの方向性も提案していきます。
こうした戦略を策定しないければ、どのような施策を行うべきかを決められないため、非常に重要な内容です。
Webサイトの運用サポート
Webサイトの改善や運用サポートもコンサルティング業務のひとつです。
サイト改善やサポートによって「Webサイトのアクセス数が伸びない」「コンバージョンに結びつかない」といった問題解決に取り組みます。
コンバージョンを増やすためのサイト改善を例にあげてみましょう。
現状把握を行った後、さらにコンバージョン(商品購入・サービス申し込みなど)につながらない要因を特定していきます。
アクセス解析ツールやヒートマップの活用、A/Bテストなどを行いながら、コンバージョンを妨げているのはどこかを見つけ、改善施策を策定します。
改善策を実行した後、効果があがったかどうかの確認や、その後の運用もコンサルティング業務の一環として対応している会社が多いです。
どこまで依頼するかは、自社の予算や状況によって変わるので、依頼する範囲を決めていくとよいでしょう。
Webマーケティング
Webサイトをはじめとする、さまざまなWeb上の集客方法のコンサルティングも行います。
おもな集客方法として、次のようなものがあります。
- 検索エンジン経由(SEO対策)
- Web広告
- SNS
- オウンドメディア
検索エンジンからの集客手法として行うのが、SEO対策です。
自社のWebサイトが検索結果の上位に表示されるような対策を行い、検索エンジン経由のアクセス増加を目指します。
Web広告では検索結果の上部に表示される「リスティング広告」や、Webサイトなどにバナーで表示される「ディスプレイ広告」などのクリック率を向上させるための施策の提案などを行います。
いずれにしても媒体の種類によって対応方法が異なるので、自社で取り組んでいる集客方法に合った最適な対策方法を提案してくれるので、まずは相談をしてみるとよいでしょう。
Webマーケティングコンサル会社を選ぶ5つのポイント
Webマーケティングのコンサルティングを外注する場合、決して安くはない費用がかかります。
Webマーケティングを外注して失敗しないためには、自社に合ったコンサル会社を選び、成果をあげることが重要です。
Webマーケティングコンサル会社を選ぶときにおさえておきたいポイントは次の5つです。
依頼の相談をする前に、必ず確認するようにしましょう。
自社の課題とWebコンサル会社の得意分野が一致しているか
自社の課題とコンサル会社の得意分野が一致しているかは非常に重要です。
Webコンサルティング会社は、会社によって得意分野が異なります。
Webコンサルティング全般に対応している場合でも、特に力を入れている分野がある会社もあります。
Webマーケティングといっても非常に幅広いので、SEO対策に強い会社、広告運用に強い会社、SNSに強い会社など様々です。
そのため、自社の課題解決や目的達成のための施策を得意としている会社を選ぶことが重要です。
例えば、検索エンジンからの流入数の増加が課題であれば、SEO対策を得意としている会社を選ぶ、というようにしましょう。
豊富な実績があるか
実績も必ず確認すべきポイントです。
Webコンサル会社は、通常公式ホームページやホワイトペーパーなどで過去実績を公開しています。
実績数が豊富であれば、その分Webコンサルティングのノウハウが蓄積されており、信頼性が高い会社であるといえるでしょう。
他には単なる実績数だけでなく、「自社のニーズに似たような事例に対応しているか」「コンサルした会社の業績をどれくらい向上できたか」どうかを確認することも大切です。
業績については、「1年間でアクセスが20%アップした」など具体的な数値をしっかりと掲示しているかも確認することで、信頼性がわかります。
自社の業界に近い会社の実績があるか
過去の業績には自社の業界と同じもしくは近い会社が含まれているかどうかもポイントです。
Webマーケティングも業界が違えばアプローチ方法やターゲット層なども違います。
業界ならでは常識など、実際に業務に携わっていないと把握しにくいところも存在します。
公式サイトで確認したうえで不明だった場合は、直接問い合わせるなどして事前に確かめておくとよいでしょう。
クライアントの目線に立って対応できるか
クライアントの目線に立った提案ができないWebコンサル会社は、期待したとおりの結果をだすのが難しくなります。
例えば、豊富なノウハウがあっても、自社の予算やスケジュールを鑑みず一方的な提案をする会社は避けたほうがよいでしょう。
また、自社にとって本当に必要な施策を提案してくれるかどうかも重要です。
クライアント目線で施策を考え、提示した条件で結果を出せることを提案する会社を選ぶことが大切です。
たとえ予算がオーバーしたとしても、下手に値下げをして成果が出ないのであればやらないほうがよいでしょう。
本当にそれだけ費用が必要であれば、クライアントの目線に立った企業であればその必要性も教えてくれるはずです。
コンサルタントとの相性はよいか
Webマーケティングで結果をだすには、長期的な取り組みが必要です。
そのため、担当のコンサルタントとも長い付き合いになるでしょう。
そのため、コンサルタントとの相性がよいかについても見極める必要があります。
担当する営業マンやコンサルタントの返信のレスポンスはよいか、コミュニケーションがとりやすいかなど、実際に話してみて長期間業務をおまかせできる人かどうかを確認しておきましょう。
もし、相性が合わないと感じた場合は無理して継続せずに、担当者の変更を依頼するなどのアクションを起こすことをおすすめします。
Webマーケティングコンサルに依頼するかの判断基準
Webマーケティングコンサルに依頼するかどうかは、自社のWebマーケティングの現状や目標、予算やリソースなどによって異なります。
ここでは、コンサルティングを依頼することがおすすめな企業とそうでない企業の特徴をご紹介します。
Webマーケティングコンサルに依頼することがおすすめな企業
Webマーケティングコンサルに依頼することがおすすめな企業は以下の通りです。
Webマーケティングの専門家が不足している企業
Webマーケティングは、SEOやSNS、Web広告などさまざまな分野があり、それぞれに最適な手法やツールが存在します。
そのため、Webマーケティングに詳しい社員が不足している企業は、コンサルティング会社に依頼することで、自社にない知識やスキルを補うことが期待できます。
Webマーケティングは素人が運用すると成果を出すのが難しいのが実情です。
専門的なスキルを持つ人材が社内にいない場合は、コンサルティング会社に依頼したほうがよいでしょう。
Webマーケティングのリソースを節約したい企業
Webマーケティングを行うには時間・人員・予算などが必要ですが、これらのリソースは限られている場合が多いです。
効果的なWebマーケティングを行うことで売上増加や認知拡大が見込めますが、限られたリソースで成果を得ることは難しい場合が多いです。
そのため、特に人材や時間のリソースをすぐに確保できない企業は、コンサルに依頼するとよいでしょう。
費用は決して安いものではありませんが、それ以上のリターンが見込める場合は、コンサルティング会社に依頼する方がお得と言えるでしょう。
Webマーケティングコンサルに依頼しないほうがいい企業
Webマーケティングコンサルに依頼しないほうがいい企業は以下の通りです。
Webマーケティングの目標やKPIが明確でない企業
依頼する前に、自社のWebマーケティングの目標やKPIを明確にしておくことが重要です。
Webマーケティングは手段であり目的ではありません。
目標やKPIが明確でない企業は、コンサルティングを依頼しても、成果を得ることは難しくなります。
依頼する場合は、たとえば「アクセス数を〇倍に増やす」「前年比の売上120%を目指す」など、具体的な数値を考えておくと良いでしょう。
費用対効果が見合わない企業
Webマーケティングコンサルの費用に見合わない企業は、依頼しないほうがいいでしょう。
たとえば、Webマーケティングを行うことで単価の安い商品の売上が見込める場合でも、その利益よりコンサル費用の方が高いのであれば、依頼しない方が良いかもしれません。
コンサル費用は決して安いものではありませんので、事前にシミュレーションを行ったうえで予算を決めておくとよいでしょう。
Webマーケティングコンサルに依存しすぎる企業
Webマーケティングコンサルに依頼することで、自社のWebマーケティングを代行してくれますが、コンサルティング会社に依存しすぎる企業は依頼しないほうがいいでしょう。
先にの述べましたが、「コンサルに任せておけばいい」と丸投げすることは非常に危険です。
コンサルティング会社に丸投げしてしまうと、本来のWebマーケティングの目的から外れてしまっても、それに気付けない可能性があります。
当然、成果を出すことも難しくなります。
そのため、最初からコンサルティング会社に丸投げをしようと考えている企業は依頼することはおすすめしません。
Webマーケティングコンサルティングの費用相場
ここでは、Webマーケティングコンサルティングの費用の目安を紹介します。
費用はコンサル会社や依頼内容によって大きく変わります。
今回は、よくあるコンサルティング内容を依頼した場合の例を4つ紹介しますので参考にしてみてください。
SEOコンサルティング(月額5~50万円程度)
SEOコンサルティングは、検索エンジンで上位表示させるだけでなく、最終的には売上や問い合わせにつながる施策を行います。
そのため、キーワードの設定、内部対策、外部対策、SEOライティングなど自社の状況に合わせたアドバイスを提案してくれます。
SEOコンサルティングの対応業務は多数あるため、どの業務まで依頼するかにより金額に大きな違いがあるのが特徴です。
例えば、SEO対策に必要な調査だけを行うのか、実際に対策まで依頼するのかによって変わってきます。
また、対応するWebサイトのページ数や規模によっても大きく異なります。
そのため、費用相場は月額5〜50万円程度と幅の広い相場感となります。
Web広告運用コンサルティング(月額5~30万円程度)
Web広告運用のコンサルティングは、業務内容は「戦略策定」「広告作成」「運用」「効果測定」と4つに分類できます。
Webコンサル会社では、一連のWeb広告関連業務をすべて担当する場合が多いです。
Web広告運用の料金体系は会社によってさまざまですが、広告費の20%前後を手数料として支払うケースが一般的です。
ですので、自社で投資できる広告運用費によってコンサル会社に支払う金額が変わってきます。
運用のみ、効果測定とアドバイスのみなど必要業務だけピンポイントでの対応が可能な会社もあるので、費用を抑えたい場合は検討してみるのもよいでしょう。
なかには、広告費が少額の場合は一律月額5万円など設定している会社もあります。
そのため、費用は月額5〜30万円程度が相場となります。
Webサイトの効果測定(月額10~30万円程度)
Google Analyticsのようなアクセス解析ツールなどを使用して、Webサイトの分析を行い、改善点の特定や改善施策の策定などを行います。
週次・月次などの定期レポートの作成のみ、改善施策の策定や効果測定まで担当するかで費用相場が変わります。期間限定でレポートを作成する場合なら、5〜10万円程度のリーズナブルな料金での依頼も可能です。
継続的なレポーティングとその後のコンサルティングまで含めた場合も含めると、月額10〜30万円程度の費用が必要です。
Webコンテンツマーケティング戦略コンサルティング(月額30~100万円程度)
トータルでWebコンテンツマーケティングを相談したい場合は、総合的に経営まで視野にいれたアドバイスを受けられる戦略コンサルティングが向いています。
市場分析や競合調査、戦略の策定・実施、結果の効果測定、PDCAの実行まで、媒体や手法を問わずコンサルティングを行います。
そのため、コンサルタントに要求される専門性も高く運用のコストもかかるため、他のコンサルティング内容より高額です。
とはいえ、結果がでたときのリターンが大きいのも戦略コンサルティングの特徴です。
こちらもコンサル会社によって違いますが、月額30〜100万円程度の費用がかかる場合が多いでしょう。
さらに施策が大規模になれば、100万円を超えるケースもあります。
依頼内容や企業によって費用は大きく変動します。あくまでも目安となりますが、参考にしてみてください。
業務内容 | 費用相場 |
SEOコンサルティング | 月額5~50万円程度 |
Web広告運用コンサルティング | 月額5~30万円程度 |
Webサイトの効果測定 | 月額10~30万円程度 |
Webコンテンツマーケティング戦略コンサルティング | 月額30~100万円程度 |
Webマーケティングコンサルの相談や見積もりの流れ
費用感がわかったうえで次はコンサルティング会社の選定と見積もりを進めていきます。
Webマーケティングコンサルの相談や見積もりの流れは、以下のようになります。
①コンサルティング会社の選定
コンサルティング会社を選ぶ際は、自社の課題や目的に合った会社を探しましょう。
選定する際は、ホームページで実績や評判、料金体系などを確認することが重要です。
ホームページには料金が掲載されていないことも多いので、その場合は打ち合わせの際に詳しく確認しましょう。
また、実績数が豊富であれば、多様な企業や業種に対応しており、信頼性が高い会社であるといえます。
②コンサルティング会社への問い合わせ
コンサルティング会社に問い合わせる際は、自社の業種や規模、Webマーケティングの目的や課題、依頼したい内容などを伝えましょう。
公式サイトから電話やメールフォームなどで問い合わせ、コンサルの対応や提案の内容、返信の早さなども確認しましょう。
③担当者との打ち合わせ
打ち合わせは、コンサルティングの提案や見積もりを受けるためのものです。
直接会う対面形式のほか、オンラインミーティングも可能ですが、できれば一回だけでなく複数回行うことが望ましいです。
また、打ち合わせの内容は、メールなど文書に残る形で送ってもらうようにすると、認識に齟齬が生じることを防げます。
担当者との打ち合わせには、以下のような内容が含まれます。
- 自社のWebマーケティングの現状や課題の共有
- 自社のWebマーケティングの目標やKPIの設定
- コンサルティング会社からの提案や見積もりの確認
自社の現状や課題、目標やKPI、施策や予算などをもとに、Webマーケティングコンサルティングの提案や見積もりを作成してくれます。
予算がオーバーしていないか確認し、Webマーケティングを行った場合に得られる成果と費用のバランスを考えましょう。
また、提案や見積もりの確認には、提案や見積もりの内容や根拠、効果や期間、費用や支払い方法などを確認すると良いでしょう。
Webマーケティングコンサルに依頼して成功させるためのコツ
Webマーケティングコンサルに依頼することで、自社のWebマーケティングを効果的に行うことができますが、それだけでは成功は保証されません。
コンサルティング会社に依頼して成功させるためには、以下のようなコツがあります。
自社のWebマーケティングの目的や方向性を明確にする
依頼する前に、自社のWebマーケティングの目的や方向性を明確にすることが重要です。
目的や方向性が明確でないと、依頼しても自社のWebマーケティングの成果が期待通りにならない可能性があります。
また、目的や方向性が明確であれば、担当者とのコミュニケーションもスムーズになるでしょう。
Webマーケティングコンサルに丸投げしない
Webマーケティングコンサルに依頼することで、自社のWebマーケティングを代行してくれますが、それは丸投げして良いということではありません。
依頼する場合は、以下のポイントを踏まえ、依頼先との協力体制を整えることが大切です。
- コミュニケーションの方法や頻度、報告の形式や内容などを事前に確認する
- 担当者の報告や提案を鵜呑みにせず、自社のWebマーケティングの状況や効果を常に把握する
- 担当者にフィードバックや要望を適切に伝える
- コンサルティング会社との信頼関係を築く
コンサルティング会社との協力体制を整えることで、自社のWebマーケティングの成功につながります。
Webマーケティングコンサルティングが強い会社5選
最後に、Webマーケティングコンサルティングに強い会社を5社紹介します。
豊富な実績があり、総合的なサポートも行える会社を選びました。
各社の特徴を参考に自社に合った会社選びの参考にしてください。
JGM(JGripMarketing)
株式会社J・Gripマーケティングは、東京都に本社を構える総合Webプロデュース企業です。
弊社は、企画から運営までクライアントのニーズに応えるための体制を整備しています。
Web集客やクリエイティブ制作を中心に、クライアントの目標達成に向けたサービスを提供しているのが強みです。
弊社のサービスの特徴は以下のとおりです。
- 「企画から運営まで」を内製化しワンストップでサービスを提供
- デザインする媒体を問わず、目標を達成するためにあらゆるデザインに対応
- Webコンテンツとの連携により最大限の効果を発揮する、プランニングをサポート
本社所在地 | 〒156-0043 東京都世田谷区松原1丁目36番9号 白川ビル4階 |
料金プラン | 要問い合わせ |
業務内容 | ・サイト制作 ・Web広告・分析・調査 ・メディア運営 ・PR動画・記事制作 |
ナイル株式会社
ナイル株式会社は、SEO対策を得意とするWebマーケティング戦略のコンサルティング会社です。
支援企業は2,000社を超え、豊富な知識と実績に基づいた提案を行っています。
SEOやWebマーケティング関連書籍の発行や、「ナイルのSEO相談室」というオウンドメディアにてSEOやマーケティングの情報を発信しています。
ナイル株式会社の特徴は以下のとおりです。
- 独自のSEO技術・コンテンツ制作・生成AI活用し、Webマーケティングをサポート
- マーケティングを社内で行うためのインバウンドマーケティング支援を実施
- コストダウンを徹底し、費用を削減しながら売上アップを目指す施策を提案
本社所在地 | 〒141-0022 東京都品川区東五反田1-24-2 JRE東五反田一丁目ビル7F |
料金プラン | ・SEOコンサルティング:要問い合わせ ・コンテンツライティング:文字単価10~20円 |
業務内容 | ・SEO対策 ・コンテンツマーケティング ・広告運用 ・SEO内製化支援 ・オウンドメディアサービス支援 ・Webコンサルティングサービス |
株式会社アイレップ
株式会社アイレップは、博報堂DYグループのWebマーケティング会社です。
デジタルマーケティングに必要なあらゆるサービスに対応し、クライアントに適した方法を選択して提案しています。
また、担当者の育成にも力を入れており、受賞歴のあるクリエイターや高度な知識を有した資格者が在籍し高い専門性を誇ります。
株式会社アイレップの特徴は以下のとおりです。
- データドリブンマーケティングにより、膨大なデータを活用してパフォーマンスを最大化
- スピーディーなPDCAサイクルを回せる組織体制
- Google、Yahoo!、Metaなど多数媒体のパートナーとして認定
本社所在地 | 〒150-6021 東京都渋谷区恵比寿四丁目20番3号 恵比寿ガーデンプレイスタワー21F |
料金プラン | 要問い合わせ |
業務内容 | ・コンサルティング ・リサーチ&アナリティクス ・コミュニケーション・プランニング ・PDCAマネジメント ・データ&システム基盤整備 |
株式会社MOLTS
株式会社MOLTSは、幅広いデジタルマーケティング領域に対応可能な、マーケティング会社です。
BtoC、BtoB双方に豊富な実績があり、業種や業界もバラエティに富んでいるところが強みです。
あえてアウトバウンド営業はせずに、紹介やコーポレートサイトからの問い合わせからの相談に特化しています。
プロジェクトの継続期間も約1年と長期的なサポートを意識した体制作りを行っています。
株式会社MOLTSの特徴は以下のとおりです。
- 決まったパッケージプランでの提案は行わず、クライアントに合ったプランをカスタマイズ
- クライアントの推奨率は約90%と高い水準を誇る
- 紹介とコーポレートサイトからの依頼のみで年間500件以上の相談あり
本社所在地 | 〒152-0032 東京都目黒区平町2丁目13-5 |
料金プラン | 要問い合わせ |
業務内容 | ・新規マーケティング戦略立案 ・戦略リプレイス ・Web広告運用 ・コンテンツマーケティング ・コンテンツSEO ・クリエイティブ制作 |
株式会社サイバーエージェント
株式会社サイバーエージェントは、インターネット広告事業を中心にさまざまな事業を手がけている大手企業です。
Ameba、AWAなどのサービスや、ゲーム部門でも人気タイトルを複数リリースしており、同社の名前を知っている人は多いでしょう。
AIや3DCGなどを活用したクリエイティブ制作も得意としており、こうした領域でのWebマーケティングを行いたい企業にはぴったりです。
株式会社サイバーエージェントの特徴は以下のとおりです。
- インターネット広告事業の最大手の信頼性の高さ
- Google、Yahoo!、X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなど主要媒体の認定パートナー
- インターネット広告だけでなく、総合的なWebマーケティング支援が可能
本社所在地 | 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町40番1号 Abema Towers |
料金プラン | 要問い合わせ |
業務内容 | ・メディア事業 ・インターネット広告事業 ・ゲーム事業 ・投資育成事業 |
まとめ
今回は、Webマーケティングのコンサルティングについて解説しました。
Webコンサルタントに依頼すべきかどうか迷う場合もあるでしょう。
しかし、自社に十分なノウハウや知見がない場合やリソース不足であれば、Webコンサル会社にコンサルティングを依頼したほうが効率よくマーケティングを進められます。
そして、Webコンサル会社を選ぶうえでは以下の点をよく確認しましょう。
- 自社の課題とWebコンサルティング会社の得意分野が一致しているか
- 豊富な実績があるか
- 自社の業界に近い会社の実績があるか
- クライアントの目線に立って対応できるか
- コンサルタントとの相性はよいか
依頼料を無駄にしないためにも、本記事で紹介したコンサル会社の選び方を参考に、自社に合った依頼先を探してみてください。
Webマーケティングの業務は非常に幅広く、自社にとってどの企業がベストなのかを選ぶのは困難です。まずは気になる2〜3社にコンタクトを取ってみて、詳しく話を聞いてみることをおすすめします。
株式会社J・Gripマーケティングでは、大手企業から中小企業までの数多くの実績をもとにWebの総合プロデュースを行っております。
Webマーケティングのコンサルティングをご希望の企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
Web集客・制作分野におけるブランディング・コンサルティング・マーケティングのプロフェッショナル。効果的でありながらWeb集客の本質に関する情報を、専門的にかつ分かりやすく紹介いたします。