検索順位が下がったら確認して欲しいこと
検索順位に大きな影響を持つ「リダイレクト」
「ちょっと前まで検索上位にあったのに、最近、順位が下がってしまった」ということはありませんか?
これには、さまざまな要因が考えられますが、その代表的なものに「リダイレクトの設定をしていない・していても記述が間違っている」ということがあります。
リダイレクトとは、「指定したウェブページから、ほかのウェブページに転送させる仕組み」のことで、たとえば、URLを変更したときなどに、古いページから新しいページへ、ユーザーを自動的に誘導するときに組み込みます。
そして、この設定が上手くいっていないと、検索順位が下がってしまうことが考えられるのです。
適正な設定に加えて、検証も重要
よくあるのは、ページのリニューアルによってURLや階層を変えてしまった、というケース。
リニューアルに際しては、制作者・管理者であれば、これまでにアップしてきた情報を整理するために複数のページを1つにまとめたり、逆に分割したりしたくなるもの。このようなとき、必然的にURLや階層が変更されることがあるのです。
実はこれが大きな問題となります。
ブックマークをしているユーザーがいたら、存在していないページを追いかけることになり、置いてきぼりを食うことになってしまいます。検索エンジンは、ページごとの評価をしますので、当然ながら悪影響を及ぼすことになるのです。
また、リダイレクトの設定を行っていたとしても、その記述が間違っていることもあります。特に規模の大きなウェブサイトだと記述量も多くなりますので、対応しきれていないということも考えられるのです。
ですから、たとえ設定を完了したとしても、記述をきちんと検証することが重要です。
以前、私どもが知らないうちに大幅なリニューアルを行った企業がありました。そのため、記述していたリダイレクトが結果的に間違ったものになってしまっていたことがあります。これでは、いい検索結果は望めません。
もし、リニューアルをする場合は、あらかじめ適正なリダイレクト設定を前提に、プランニングしていただきたいと思います。
リダイレクトには2種ある
リダイレクトは、「元のページから新しいページへ設定する」ことが基本です。「ページがなくなったので、取り敢えずトップページにしておこう」という安易な発想は危険です。内容に関連性があるページへ確実にリダイレクトさせましょう。
さて、リダイレクトには、以下の2種があります。
301リダイレクト
恒久的なリダイレクトで、検索エンジンに対して「今後は、こちらが正しいページですよ」という指令を出します。サイト内でのURL変更やドメインの変更には、301リダイレクトを設定しましょう。
302リダイレクト
一時的なリダイレクトで、「いったん移動はするけれど、古い方が正しい」というもので、リニューアル中などの場合に使用されます。
リダイレクトはあまり使わない方がいい?
これまで、「リダイレクトの設定をすると、評価が下がる」と言われてきました。
しかし、2016年7月26日、Googleのゲイリー・イエーシュが次のようにツイートしました。
「30x系のリダイレクトはどれも、PageRankを減らさない」
つまり、リダイレクトの設定をしても検索順位に影響がない、ということになります。
ウェブ管理者にとって、リダイレクトが不可欠な知識であることはお分かりいただけたでしょう。
デザイナーやエンジニアなどが、必ずしもSEOに適正なリダイレクトを理解しているとは限りませんので、必要なら専門家に相談してください。
ユーザービリティを考慮すれば、リダイレクトは当たり前の機能。検索順位が下がったら、ぜひ一度、チェック&検証してみてください。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
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