GDNカスタムアフィニティカテゴリについて

公開日:2015.12.15

GDNカスタムアフィニティカテゴリとは何か?

Googleディスプレイネットワークの新たなプロダクトとして1年ほど前にリリースされた「GDNカスタムアフィニティカテゴリ」。
まだ一般にはそれほど浸透していないようですが、実は従来のディスプレイ広告と比べて「柔軟にターゲット層を設定し、安価に広告を配信することができる」という優れものです。

Googleではユーザーのカテゴライズを早くから行っており、「どんな属性のユーザーがどういうサイトを見ているか」というデータを豊富に持っています。
このカテゴリを利用して、広告主はたとえば「車に興味があるユーザー」「料理に興味があるユーザー」などに対し、ピンポイントに広告を配信することができるわけです。

基本的にこうしたカテゴリはGoogle側で作っているのですが、新たに広告主の側で自由にカテゴリを作ることができるようになりました。
これが、「GDNカスタムアフィニティカテゴリ」なのです。

カテゴライズの考え方

GDNカスタムアフィニティカテゴリは、「想定されるユーザーが検索しそうキーワードとURL」を10個程度設定することで作成します。
たとえば高級車の買取りをしている企業の場合、ユーザーは「高級車を所有し、売りたいと思っている人」なので、「ベンツ」や「ポルシェ」といった車種名をキーワードや、「競合の中古車買取りサイトのURL」を設定するとよいでしょう。
特に、競合サイトの訪問ユーザーは自社の潜在ユーザーである可能性が高いので、効果的だいえます。

ただし、これらのキーワード・URLを設定しても、最終的にユーザーの定義を行うのはGoogle側なので、必ずしも「競合サイトを訪れたユーザー」をピンポイントに指定して配信することができるわけではありません。
どちらかというと幅広いユーザーに対して配信される傾向があるので、即効性のある広告というよりは、潜在層への認知を広げるという効果が強いプロダクトです。

GDNカスタムアフィニティカテゴリの強み

GDNカスタムアフィニティカテゴリの強みは、「広告枠に出稿する純広告と比べると自分が狙ったユーザーにアプローチしやすい」ことと、「他のディスプレイ広告と比べるとクリック単価が安い」ということ。
他のディスプレイ広告でのクリック単価が100円程度の場合、GDNカスタムアフィニティカテゴリなら30円程度で済むことも少なくありません。
コストパフォーマンスは決して悪くないサービスだと思います。

運用上の注意点

ただし、GDNカスタムアフィニティカテゴリを運用する場合には、いくつか注意すべき点があります。

一つは、Google側で定義するユーザー層がこちらが考えている以上に「広い」傾向があるので、「どのサイトに広告が配信されたのか」は必ずチェックすべきということ。
たとえば「ゲームには配信したくない」と思っていたのに、実際には配信されて誤タップにつながっていたというようなこともあるので、希望しない配信先を見つけたらその都度除外していくことが必要です。

そしてもう一つの注意点は、「Google Analyticsでユーザーの行動を精査すること」。
クリック数が高くても離脱率が異常に高い場合などは、狙ったユーザーにターゲティングできていない可能性があるので、キーワードの見直しが必要です。

他の施策と比べてクリック数が多い傾向がある分、滞在時間、PV、コンバージョンなどはしっかり確認したほうがよいでしょう。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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