リターゲティングは本当に効果を出せるのか?(第三弾)

公開日:2014.07.14

「RLSA」って何?

リターゲティング広告(リマーケティング広告について解説してきたコラムも、今回で3回目。

これまでの記事では「リターゲティング=バナー広告(テキスト広告)をサイト訪問ユーザーに対して効率的に表示する手法」として説明してきたのですが、実はリターゲティングにはもう一つの重要な機能があるんです。

それが、Google AdWordsでリリースされている機能の一つ「RLSA(検索広告用リマーケティングリスト)」というもの。

ここからはリターゲティングをAdWordsでの呼び方にならってリマーケティングとして説明します。RLSAはAdWordsのリマーケティングを実践するならぜひ知っておきたい機能なので、今日はこれについて説明したいと思います。

リスティング広告を効果的にユーザーに届けるために

ひと言でいうと、RLSAは「リマーケティング広告の検索連動型広告版」。

Googleの検索結果画面に表示されるリスティング広告は、通常は特定のキーワードで検索した人に対して表示させるものですよね。しかしRLSAでは、特定のWebサイトを訪問したことがあるユーザーだけを対象に絞り、彼らが特定のキーワードを使って検索をかけたときにだけ、検索結果画面で任意のリスティング広告を表示することができるわけです。

メリットはもちろん、ターゲティングの精度を高めること。一度自社サイト等を訪問したユーザーだけに広告を表示できるので、うまく使えば広告の費用対効果を飛躍的に高めることができます。

もちろん、リマーケティングのユーザーリストに応じて表示する広告を変えることができるのも、バナーなどで扱っているリマーケティングと同じです。

どんな風にキーワードを設定すればいい?

RLSAの成功の鍵を握るのは、検索キーワードの設定。といっても実は難しいものではなく、むしろ通常のリスティングより易しいぐらいなんです。なぜかというと、RLSAではすでにターゲットがある程度セグメントできているから。

たとえば「ITエンジニア向けの求人サイト」の広告を出す場合を考えてみましょう。

通常のリスティング広告で考えられるキーワードは「エンジニア 求人」や「エンジニア 転職」などの組み合わせでしょうか。「転職」や「求人」、「正社員」といった単独のキーワードも使いたいところですが、こうした「ビッグワード」はITエンジニア以外にもあまりに多くのユーザーが頻繁に検索で使うため、費用対効果が上がりません。

ところがRLSAではすでに「ITエンジニア向け求人サイト」を一度訪問したユーザーが対象ですから、ユーザーが転職を考えているITエンジニアである可能性は高い。彼らに対してなら、「転職」や「求人」といった単独キーワードでも十分効果を期待できます。

また、たとえば彼らが仕事の調べ物の際に使いそうな「JavaScript」や「C言語」といったワードも、キーワードとして有効なわけです。

通常の検索連動型広告より配信対象が限られている分、「ターゲットユーザーはどんなキーワードで普段検索するんだろう?」というよりユーザー視点に立ったキーワード選定で効果を出しやすい手法なのです。

RLSAでは配信対象となるユーザーリストが1000以上ないと配信できないという条件があるため、サイトへの訪問数がそもそも少ない場合には配信自体が難しい場合もあります。

しかし、先ほども申し上げたとおり、従来のリスティング広告では使えなかった多様なキーワードで勝負できるRLSAは、比較的チャレンジしやすい機能といえます。ぜひ、チェックしてみてくださいね。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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