キーワードマッチ「部分一致」を使ったキーワード追加

公開日:2016.03.09

キーワードを考え抜き、行き詰まりを感じたときは?

リスティング広告で効果が出ないときに、すぐに「キーワード」そのものの良し悪しを判断するのではなく、まずは何が原因で効果が出せていないのか検証すべきだという記事を掲載しました。

とはいえ、想定していた広告表示回数がそもそも出ないなどキーワード選定の見直しが必要な場合、どう改善すればいいのでしょうか?
キーワードの追加が考えられる策の一つですが、しっかりと最初に仮説を立てて運用している人ほど、有効であろうキーワードはすでに設定されているものですよね。

リスティング広告の基本であるキーワードマッチの観点から、
有効な新しいキーワードを見つけるためのヒントを、今回はお伝えできればと思います。

「部分一致」のキーワードマッチを、有効なキーワード探しに役立てよう

新しいキーワードを探すときに役立つのが、「部分一致」のキーワードマッチです。

「部分一致」とは、登録キーワードと関連性が強い語句(クエリ)で検索が行われた場合にも広告が表示されるシステム。
筆者も何度も経験したことがありますが、この部分一致は「意図しないキーワードでの配信が勝手に増えてしまい効果が下がる、また除外キーワード設定にも時間がかかる」という理由で敬遠されがちで「完全一致」や「絞り込み部分一致」狙ったキーワードで配信することを基本とする運用者が多いのではないでしょうか。
実は「部分一致」の“意図しないキーワードでの配信”が効果を上げることも多々あります。

「部分一致」を使った活用例

例えば、企業向け文書管理システムのサービスの場合。
契約書等の書類を電子化し、データベースで管理するシステムを販売しています。

この企業は当初、「文書管理システム」などのキーワードでリスティング広告を出していましたが、表示回数が伸び悩んでいました。
ここで「部分一致」のキーワードマッチを導入したところ、「資料管理 中小企業」の検索語句にて資料請求が発生し、その他にもこのような関連キーワードで広告が配信されるようになり、結果的に資料請求件数が伸びました。

その後、「資料管理」を軸としたキーワード追加を行い、更に新しい効果的なキーワードへ拡げています。

このように、「部分一致」で新しい効果的なキーワードを見つけることを繰り返し、継続的に追加キーワードを模索していくことで成功しているパターンがあります。

これはあくまで一例で、当然最初から想定される関連キーワードを配信することが多いとは思います。
ただしこの部分一致での配信で思いもよらなかった検索語句が見つかることもあるので、日々の運用に組み込む価値はあると考えています。

「部分一致」運用時の注意点

ただし、この運用を行うにあたって、注意すべき点があります。
それは、冒頭で敬遠されている理由にあるように「部分一致」で出すキーワードによっては様々な検索語句に拡張するリスクがあるため、

・部分一致を活用するキーワードを見極める(明らかに他の意味も含まれるキーワードでは使わないなど)
・絞り込み部分一致との組み合わせ(2語掛けあわせのキーワードのうち1語だけは「+」で絞り込むなど)
・日々配信された検索語句をチェックする(作業のルーチン化)

といった点に留意して運用を行う必要があります。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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