なぜSEOが必要か:検索ユーザー向け施策

公開日:2014.10.10

まずは検索ニーズをつかもう

前回のコラム「なぜSEOが必要か:検索エンジン向け施策」では、検索エンジン向けのSEO施策を紹介しました。今回はユーザー向けの施策を紹介したいと思います。

ユーザー向け施策の第一歩は、まず「検索ニーズをつかむ」こと。どんな検索キーワードがよく使われているかを調べます。

一般的なツールですと「Googleキーワードプランナー」や「Yahoo!キーワードアドバイスツール」では各検索キーワードの検索数データが取得可能です。他にも「Googleトレンド」を使えば検索数が増える時期(たとえば「引越し」というワードなら2月、3月に検索数が増える)などがわかります。

あとは、検索窓に自動的に表示される「検索補助機能」や「関連検索キーワード表示枠」も参考になります。たとえば「検索補助機能」であれば「Webサイト」と入力すると、自動的に「Webサイト デザイン」「Webサイト 作成」など、よく使われる検索キーワードが候補として表示されます。こうした情報を知ることで、最適な検索キーワードの組み合わせを絞り込んでいくことができます。

検索結果画面を意識した施策を

検索キーワードの種類、検索回数やトレンドを調べたら、次にその検索において必要とされるコンテンツについて考えます。つまり、検索キーワード群からユーザーのニーズを考え、そのニーズを満たすコンテンツを洗い出します。

そして各コンテンツを掲載したページに対してユーザーが検索するであろうキーワードに含まれる単語を適切に記述します。特にtitleタグやdescriptionメタタグは検索結果に表示されるケースが多いため、魅力的な内容になっていないと検索結果の上位に表示されてもユーザーにクリックしてもらえない可能性があります。

例えば、鮮度が重要な情報であれば「○○年最新版」、価格が売りの商品であれば具体的な金額や「1日たったの○○円」といった表現、特定の悩みを解決することができるのであれば「もう○○で困らない」等、コンテンツや商品の特徴を記載することで検索ユーザーの興味を引くことができるかもしれません。

過度に広告的な表現を使用してユーザーをがっかりさせるようなtitleタグやdescriptionメタタグを設定するのは良くありませんが、ニーズに合致する内容を記述することで検索ユーザーと適切なコミュニケーションをとることができ、結果としてWebサイトの信頼性を高めることができるのではないでしょうか。

リンクされる理由を知ろう

検索ユーザーのニーズに合致したコンテンツを公開したら、それらに対してリンクしてもらえるような仕組みを取り入れましょう。そのためには、リンク元ページへ実際にアクセスし、どのようなユーザーがいつリンクしてくれたのかを調べることを推奨します。リンク元URLの一覧はGoogleウェブマスターツールでダウンロードできます。

例えば、ユーザーにとって非常に価値があり、他の人への紹介を目的としてリンクが設置されている場合、同様に感じているユーザーの「リンクをはる」という行為を少しでも容易にするために、FacebookやTwitterへの投稿や「いいね!」ができるようにソーシャルボタンの設置やコピー&ペーストでリンクが設置できるようにaタグを掲載しておくなどの施策を行うことが有効でしょう。

他にも、商品購入後のレビューが多い場合は商品到着後にメールで商品紹介をお願いしてみる、プレスリリースへの反応が多い場合は積極的にプレスリリースを行うなども施策として考えられます。

また、リンクされやすいコンテンツとそうでないコンテンツがある点にも注意が必要となります。ユーザーにとって非常に価値の内容でも公にできない場合(例えば浮気調査や育毛など)はリンクが集まりにくい傾向があります。また、統計データや有用な情報をまとめた記事、ユーモアに優れたコンテンツなどはソーシャルメディア上などで拡散されやすい傾向があります。

SEOのまとめ

3回にわたってSEOの重要性や具体的な施策について解説してきました。

昨今のトレンドとして、ユーザー向けの施策ばかりフォーカスされる傾向がありますが、検索エンジン向けの施策とユーザー向けの施策は、いわばSEOの「両輪」。どちらかが欠落していれば結果は出ません。

最新の検索エンジンに関する情報を収集すると共に、SEOの必要性を知った上で正しい施策を行う。それが、中長期的な視点でビジネスを成功させる秘訣ではないでしょうか。

執筆者情報

J-Grip Marketing編集部

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