【初心者向け】Instagram広告の出し方を徹底解説!基本から失敗しないコツまでプロがお伝えします
Instagramは、世界で10億人以上の月間アクティブユーザーを持つ人気のSNSです。
Instagram広告は、この巨大なユーザー層に自分の商品やサービスをアピールできる有効なマーケティング手段で、多くの企業で取り入れられています。
しかし、Instagram広告を出稿するには、Facebookとの連携や広告の設定など、知っておくべきことがたくさんあります。
この記事では、
- ・Instagram広告の出し方
- ・Instagram広告出稿に必要なもの
- ・Instagram広告で失敗しないためのコツ
これらの内容を基本からわかりやすくお伝えします。
Instagram広告を始めたいと考えている企業の担当者の方は参考にしていただき、Instagram広告の出稿を行なってみてください。
Instagram広告の出稿に必要なもの
Instagram広告を出稿するには、以下のものが必要です。
- InstagramアカウントもしくはFacebookページ
- Facebook広告アカウント(Instagramアカウントとの連携が必要)
- 広告素材
それぞれの役割と作成方法について、詳しくみていきましょう。
Instagramアカウント
Instagram広告を出稿するには、Instagramアカウントが必要です。
Instagramアカウントは、個人用とビジネス用の2種類がありますが、広告を出稿するにはビジネス用のアカウントに切り替える必要があります。
引用:Instagramでのマーケティング|Instagram for Business
ビジネス用のアカウントに切り替えると、広告の出稿や分析、連絡先の表示などの機能が利用できるようになります。
Instagramアカウントの切り替え方法は以下の通りです。
- Instagramアプリを開いて、自分のプロフィール画面に移動する
- 右上の「≡」マークをタップして、設定画面に移動する
- 「アカウント」をタップして、「プロアカウントに切り替える」をタップする
- 「ビジネス」を選択して、「続ける」をタップする
- カテゴリや連絡先などを設定する
Facebookページ(Instagramアカウントがあれば不要)
Instagramアカウントがあれば、必ずしもFacebookページを作成する必要はありません。
しかし、Instagramアカウントを利用せずにFacebook広告アカウントからInstagram広告を出稿することも可能です。
通常、広告のアカウントアイコンをタップすると広告主のInstagramアカウントに遷移しますが、Instagramアカウントを連携していない場合はアイコンをタップするとFacebookページに遷移します。
Instagramアカウントの運用が難しい場合、「投稿やフォロワーが充実していないアカウントに遷移させるより、少しでも充実しているFacebookページに遷移させたい」ということもあるかもしれません。
そのような理由がある場合、Facebookページと連携させる方法が適しているといえます。
Facebookページの作成方法は以下の通りです。
- Facebookにログインして、右上の「+」マークをクリックする
- 「ページ」を選択して、「ページを作成」をクリックする
- ページ名やカテゴリなどを入力して、「作成」をクリックする
- プロフィール写真やカバー写真などを設定する
しかし、一般的なユーザーの多くは「アカウントアイコンをタップすると、Instagramアカウントに遷移する」と想定しているため、Instagramアカウントを用意しておくのが無難でしょう。
Facebook広告アカウント(必ず必要)
Facebook広告アカウントは、Facebook上で広告を出稿するためのアカウントで、Instagram広告の出稿にも必要です。
Facebook広告アカウントを作成すると、Facebook広告マネージャーというツールを使って、Instagram広告の出稿や管理、分析を行えます。
Facebook広告アカウントの作成方法は以下の通りです。
- Facebookにログインして、左上の「≡」マークから「ビジネス設定」を選択する
- 広告アカウント」を選択して、「追加」をクリックする
- 「新しい広告アカウントを作成」をクリックする
- 必要な情報を入力して、「作成」をクリックする
Facebook広告アカウントとInstagramアカウントの連携方法
Instagram広告を出稿するには、Facebook広告アカウントとInstagramアカウントを連携する必要があります。
連携する方法は、以下の2通りです。
- FacebookからInstagramアカウントを追加する方法
- InstagramアプリでFacebookページと連携する方法
Instagramからアカウントを連携するときには、ブラウザからはできませんので、アプリを使用して連携させる必要があります。
FacebookからInstagramへ連携する場合は、Facebookページのみで行うことが可能です。
Facebook広告マネージャーでInstagramアカウントを追加する方法は以下の通りです。
- Facebookにログインして、左上の「≡」マークから「ビジネス設定」を選択する
- 「Instagramアカウント」を選択して、「追加」をクリックする
- Instagramのユーザー名とパスワードを入力して、「次へ」をクリックする
- 連携したいFacebookページと広告アカウントを選択して、「完了」をクリックする
広告素材の作成
最後に必要なものは広告素材です。
広告素材とは、広告の見た目を構成する画像や動画、テキストなどの要素のことです。
広告素材は、広告の目的やフォーマットに合わせて作成する必要があります。
広告素材の作成において、注意すべきポイントは以下の通りです。
- 画像サイズ:広告フォーマットに合わせたサイズにする(例:フィード広告の場合は正方形や縦長の画像がおすすめ)
- 動画時間:15秒以内にする(例:ストーリーズ広告の場合は最大15秒)
- テキスト:短くてわかりやすいメッセージにする(例:フィード広告の場合は125文字以内が目安)
- ヘッドライン:広告のメインのメッセージにする(例:フィード広告の場合は25文字以内が目安)
- コールトゥアクションボタン:ユーザーに求めるアクションを明確にする(例:「詳細を見る」「今すぐ購入」など)
Instagram広告の出稿方法をステップバイステップで解説
ここからは、実際にInstagram広告の出稿方法をステップバイステップで解説します。
Instagram広告の出稿は、Facebook広告マネージャーというツールを使って行います。
Facebook広告マネージャーはFacebook上で広告を出稿するためのツールで、Instagram広告も同様に出稿できます。
Facebook広告マネージャーでのキャンペーン作成
Instagram広告の出稿は、まずキャンペーンという単位で作成します。
キャンペーンとは、広告の目的や予算などを設定する単位で、キャンペーンの下には「広告セット」と「広告」という単位があります。
Facebook広告マネージャーでのキャンペーン作成方法は以下の通りです。
- Facebookにログインして、右上の「≡」マークから「広告マネージャー」を選択する
- 左上の「キャンペーン」タブを開く
- 右上の「+作成」ボタンをクリックする
- キャンペーン名を入力する
- 広告目的を選択する
- キャンペーン予算の最適化を設定する(任意)
- 「続行」ボタンをクリックする
「広告目的を選択する」ときは、自分のビジネスやブランドの目標に合わせて選びましょう。
たとえば以下のような選び方をするとよいでしょう。
- Instagram広告で自分の商品やサービスの認知度を高めたい場合→ブランド認知やリーチ
- Instagram広告で自分のWebサイトやアプリにユーザーを誘導したい場合は→トラフィックやアプリインストール
- Instagram広告で自分の商品やサービスの購入や予約を促したい場合→コンバージョンやカタログ販売
広告目的の種類には以下のようなものがあります。
キャンペーンは広告の目的ごとに分けることで管理しやすくなります。
たとえば、「ブランド認知を向上する目的の配信」と「期間限定の割引キャンペーンを告知するための配信」では、キャンペーンを分けた方がよいでしょう。
広告セットの作成と設定
キャンペーンを作成したら、次に広告セットという単位で設定を行います。
広告セットとは、広告の配信ターゲットやスケジュールなどを設定する単位です。
Facebook広告マネージャーでの広告セットの作成と設定方法は以下の通りです。
- キャンペーンの下にある「広告セット」タブを開く
- 右上の「+作成」ボタンをクリックする
- 広告セット名を入力する
- 配信ターゲティングを選択する
- 配信場所で「Instagram」を選択する
- 予算とスケジュールを設定する
- 「続行」ボタンをクリックする
広告セットは広告の配信条件ごとに分けることで管理しやすくなります。
たとえば「東京店」や「大阪店」など、エリアが離れている店舗ごとの配信では、広告セットを分けた方がよいでしょう。
配信ターゲティングを設定する
上記の手順のうち、とくに初心者の方が迷いがちなのが「配信ターゲティング」です。
配信ターゲティングとは、広告を表示したいユーザーの属性や興味などを指定することです。
配信ターゲティングを細かく設定し、広告を表示させたいユーザーを絞ることで、広告の効果を高められます。
配信ターゲティングの設定項目には、以下のようなものがあります。
- 地域:広告を表示する国や地域を選ぶ(例:日本、東京都、渋谷区など)
- 年齢:広告を表示する年齢層を選ぶ(例:18歳以上、25歳から34歳など)
- 性別:広告を表示する性別を選ぶ(例:男性、女性、すべてなど)
- 言語:広告を表示する言語を選ぶ(例:日本語、英語、すべてなど)
- 詳細ターゲティング:広告を表示するユーザーの興味や行動を選ぶ(例:ファッション、旅行、スポーツなど)
- オーディエンスネットワーク:広告を表示するユーザーの関連性を選ぶ(例:自分のWebサイトやアプリの訪問者、自分のFacebookページのファン、自分のメールリストのメンバーなど)
- 類似オーディエンス:広告を表示するユーザーの類似性を選ぶ(例:自分の既存の顧客やファンに似たユーザーなど)
ターゲティング設定のポイントは、ターゲットを絞りすぎず適切に設定することです。
自分の商品やサービスに興味のあるユーザーに絞り込むことで、効率的な広告配信ができます。
しかし、絞りすぎると広告のリーチが低くなり配信が不安定になってしまいます。
ターゲットを絞りすぎないためには、ターゲットの規模を確認しましょう。
オーディエンスネットワークの「潜在的なリーチ」や「予想される日次の結果」を見ると、ターゲットの規模が適切かどうか確認できます。
一般的には、数万人以上のリーチが望ましいとされています。
配信場所を選択する
「配信場所」を選択することは、広告を表示する場所や形式を指定することです。
「自動配信場所」か「配信場所の編集」の選択肢がありますが、「自動配信場所」を選ぶとInstagram以外のプラットフォームにも広告が配信される可能性が高いです。
「配信場所の編集」を選択すると、Instagramに配信を絞る設定ができるようになります。
配信場所の設定項目には、以下のようなものがあります。
Instagramフィード、Instagramストーリー、Instagramエクスプローラー、Instagramショップ、Facebook、メッセンジャー、オーディエンスネットワークなど
引用:世界中のすべての広告主向けにFacebookストーリーズ広告の提供を開始|Meta
配信場所を選択するときは、以下のようなかたちで、自分の広告目的や広告フォーマットに合わせて適切な場所を決めましょう。
- Instagram広告でユーザーの興味や関心に合わせた広告を表示したい場合→Instagramエクスプローラー(発見タブ)
- Instagram広告でユーザーに商品やサービスの詳細を見せたい場合→Instagramショップ
- Instagram広告でユーザーにインタラクティブな体験を提供したい場合→Instagramストーリー
広告予算とスケジュールを設定する
「広告予算」を設定するときは、以下のように、自社の目標や効果に合わせて適切な金額を決めることがポイントです。
- Instagram広告で多くのユーザーに広告を見せたい場合→広告予算を高めに設定
- Instagram広告で特定の期間に集中的に広告を出したい場合→通期予算を設定
また、「広告スケジュール」を設定するときは、以下のように自社のターゲット層の行動や傾向に合わせて適切な期間や時間帯を決めるとよいでしょう。
- Instagram広告で若い女性にファッションアイテムを紹介したい場合→週末や夜間などに広告を表示する
- Instagram広告で期間限定のキャンペーンやイベントを告知したい場合→開始日や終了日などに広告を表示する
最後に広告の作成と設定
広告セットを作成したら、最後に広告という単位で設定を行います。
広告とは、広告の内容やデザインを設定する単位で、広告は広告セットの下に複数作成できます。
Facebook広告マネージャーでの広告の作成と設定方法は以下の通りです。
- 広告セットの下にある「広告」タブを開く
- 右上の「+作成」ボタンをクリックする
- 広告名を入力する
- 広告フォーマットを選択する
- 広告のメディアを選択する
- 広告のテキストを入力する
広告フォーマットを選択する
広告フォーマットとは、広告の見た目や機能を指定することです。
広告フォーマットには、以下のようなものがあります。
- 画像:1枚の画像で広告を表示
- 動画:1本の動画で広告を表示
- カルーセル:複数の画像や動画をスワイプできるように表示
- コレクション:画像や動画と商品カタログを組み合わせて表示
- ストーリーズ:Instagramのストーリー機能を使って表示
広告フォーマットによって、広告の見た目や機能が変わるため、以下のように自社の広告の目的と広告素材に合わせて選ぶことが重要です。
- 広告の魅力を伝えたい場合は、動画やカルーセル
- 広告のアクションを促したい場合は、コレクションやストーリーズ
引用:Instagram、Instagramショップのタブ内で広告の提供を開始|Meta
ストーリーズは、15秒以内の動画や画像をスライドショー形式で表示する機能で、ユーザーのストーリーの間に挿入されます。
ストーリーズ広告は、フルスクリーンで表示されるため、ユーザーの注意を引きやすいという特徴があります。
スワイプアップ機能を使って、Webサイトやアプリなどに誘導することが可能です。
広告のメディアとテキストを入力する
広告のメディアでは、広告に使う画像や動画を指定し、広告のテキストでは、広告に表示する文章を入力します。
広告のテキストの入力項目には、以下のようなものがあります。
- プライマリテキスト:広告のメディアの上に表示されるテキスト
- ヘッドライン:広告のメディアの下に表示されるテキスト
- 説明:ヘッドラインの下に表示されるテキスト
- ウェブサイトURL:広告をクリックしたときに遷移するウェブサイトのURL
- コールトゥアクション:広告の右下に表示されるボタン
広告の確認と公開
広告まで作成できたら、以下の手順で確認と公開をします。
- Facebook広告マネージャーで、広告セットタブを開く
- 作成した広告セットを選択する
- 広告タブを開く
- 作成した広告を選択する
- 広告のプレビューを確認する
- 広告の内容や設定に問題がなければ、公開ボタンをクリックする
- 広告の審査が完了すると、広告が公開される
Instagram広告の出し方で失敗しない2つのコツ
ここまでの内容を抑えればInstagram広告の出稿はできます。
しかし、Instagram広告の出稿において、とくに初心者の方が注意したいポイントが2つあります。
適切な広告フォーマットと配信ターゲティングを選択することで、Instagram広告の成果につながりやすくなります。
広告目的と広告フォーマットをマッチさせる
広告の目的に合った広告フォーマットを選ぶことで、広告の効果を高められます。
広告目的に応じて、以下のように最適な広告フォーマットを選びましょう。
- ブランド認知やリーチを目的とする場合→画像や動画を使ったフィード広告やストーリーズ広告
- トラフィックやコンバージョンを目的とする場合→複数の商品やサービスを紹介できるカルーセル広告やコレクション広告
また、広告フォーマットに応じて、以下のように最適な広告素材を作成することも大切です。
- 画像や動画を使った広告フォーマットの場合→鮮やかな色や動きのある素材を使って、ユーザーの目を引くようにする
- カルーセル広告やコレクション広告の場合→各画像や動画に統一感やストーリー性を持たせて、ユーザーの興味を持続させるようにする
配信ターゲティングを最適化させる
配信ターゲティングでは、自社の商品やサービスに合ったユーザーを選ぶことが重要です。
たとえば、以下のような選び方があります。
- 商品やサービスの特徴や価値を考え、関心やニーズのあるユーザーを選ぶ
- 商品やサービスのターゲット層を考え、地域や年齢や性別などの基本的な属性を選ぶ
- ファンや顧客に類似するユーザーを選ぶ
また、Instagram広告では、InstagramアカウントやWebサイト、アプリなどの既存顧客のデータを使って、類似オーディエンスを作成して配信することも可能です。
自社のファンや顧客の行動・関心を分析して、適切な配信ターゲティングを設定しましょう。
まとめ
Instagram広告は、初めてでも出し方を知っていれば、簡単に出稿できます。
しかし、Instagram広告で思ったような成果をあげることは簡単ではありません。
Instagram広告を効果的に運用するには、以下のようなことが必要です。
- 広告の目的を明確にする
- 広告の設定や運用に注意する
- 広告の配信結果や効果測定を行う
- 広告の改善や最適化を行う
とはいえ、広告の効果測定を行い改善し続けることは、リソースに限りがある企業では非常に難しく、期待する効果が見込めない可能性があります。
そのため、Instagram広告運用など、自社で取り組むことが難しいものは外注することで成果が見込める可能性が高まります。
Instagram広告は、設定や運用によって成果が大きく変わるため、自社の目標に合わせてInstagram広告を運用してくれる代理店に任せるようにしましょう。
具体的な運用代行の会社を選ぶ方法については以下の記事で詳しく解説しているので、企業選びの参考にしてみてください。
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株式会社J・Gripマーケティングでは、大手企業から中小企業までの数多くのInstagtam運用の実績があり、SNS広告運用の支援を行なっています。
「いきなりInstagram広告を自社で始めるのは難しそう」「社内にリソースがない」とお考えの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
執筆者情報
J-Grip Marketing編集部
Web集客・制作分野におけるブランディング・コンサルティング・マーケティングのプロフェッショナル。効果的でありながらWeb集客の本質に関する情報を、専門的にかつ分かりやすく紹介いたします。
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